鉛色までいかないが、
どんよりとした曇り空。





雪がちらついても、
おかしくないくらいに、
空気が冷たいです。



ダストボックスの横に置いてある、
ちりとりと箒を取ろうと思ったら…






ダストボックスの蓋が開いていたので、
びっくりしました!






またカラスの仕業か?


まさか(笑)







ゴミがない…



そうか!


今日は月曜日なので、
可燃ゴミの日でした。


息子楓季が出してくれたんですね。



ありがとう。






2000年10月10日午後、
楓季は誕生しました。


大きなお腹で臨月過ぎまで仕事をし、
出産ギリギリまで、
当時レギュラー番組だった生放送に、
出演していました。



その夏はシドニーでオリンピックが開催され、
マラソンの高橋尚子選手が金メダルを獲得し、
世の中がQちゃんフィーバー。


その熱がまだ冷めやらぬ秋、
10月10日に出産。


2000年10月10日だから、
0が5つで五輪だね!

と私はお兄ちゃんたちに、
そんなことを言っていましたっけ。






病院に生まれたての赤ちゃんを見にきた、
お兄ちゃんたちはとても感動したようです。






お兄ちゃんたちに可愛がられ、
ミルクを飲ませてもらったり、
おむつを替えてもらったり、
遊んでもらったり、
ハイキングではいつも手を繋いでもらい…


とても恵まれた子だなと思って見ていました。






楓季は小さい頃から、
とても大人しくて。


物静かで絵本を読んだり、
おもちゃで一人遊びをすることも大好きで、
どちらかというと手の掛からないタイプ。






今の方がよく喋りますね。


それでも静かなタイプだと思います。






子どもが二十歳になる度に、
よくぞここまで育ってくれたという気持ちと、
これからがこの子にとっての、
本当の人生が始まっていくのだなぁという、
感慨深い気持ちの中に、
心配やら期待やら寂しさやら。



いろいろと複雑な気持ちも、
正直なところ混ざり合う中で、
親の方も成長させてもらえます。






楓季の出してくれたあとのダストボックス、
いつものように水を流して洗いました。



よく覚えていてくれたね。



ありがとう!







私が がんになり、
楓季がずっと続けてくれている、
ゴミ捨てと洗濯物を干すことのお手伝い。



もう元気だからいいよ!


と私は言ったけれど、



「どちらにしても
  大学で一人暮らしをしていたら
         やっていた訳だし」

「実家に住んでいるんだから
         続けてやるよ」


と言っていました。








甘えん坊だった楓季だけど、
しっかりしたなぁ。 

二十歳か!




掃除のあとベンチに腰掛けて、
いろんなことを思い出していました。






楓の葉が色づき始める、
美しい紅葉の季節に生まれたから、
私が楓季と名付けました。



彼が生まれた時に見た景色を、
そのまま名前に付けたのです。



お宮参りの時には、
黄色く色づいた木々に囲まれた神社で、
写真も撮りました。




ついこの間のようです。


愛おしいけれど、
もうギューッと抱きしめられないから、
愛犬みき・ちかちゃんを、
ギューッて抱きしめよう(笑)