長年の生活の中で、
季節が急に変わる瞬間を、
ふと感じる…


そんなチャンスが度々あるものです。




今朝の外掃除の時がそうでした。




いつものように外に出たら、
思っていた以上に涼しくて。


覚悟をしていただけに、
少し拍子抜けしましたね(笑)





そして…



ちりとりと箒を持った瞬間に、
風が吹きました。






秋風です。


少し湿気混じりでしたが、
夏の雨が降る前のそれとは、
確実に違ったのです。







移りゆく季節の変わり目。


その瞬間を感じた時、
子どもの頃はよく胸がざわっとしたものです。





多分季節の変わり目というものが、
目で見るわけでも聴こえるわけでもなく、
肌で感じたから、
何となく怖かったのかなと思います。





小さい頃は、
何でも頭で物事を考える子どもでした。


目で見て耳で聴いて、
匂いで感じて…


記憶は全て頭の中にあります。





もうすぐ2歳半年下の妹が生まれるという、
夏の暑い日の夜。


キッチンの隅に座り込んで、
母が おしめを縫うのを、
隣にちょこんと座り見ていた。


初めて出来る妹。


赤ちゃんがいる生活って、
どんなものかしらと胸を膨らませて。


その夜家の中には、
父の友達が集まっており、
とても賑やかでした。


ジャラジャラという音も、
耳に残っています(笑)


もくもくとした煙草の煙と、
その臭いとともに…


昭和の良き時代でした。





目で見て考えるタイプだったので、
小学生の3年生までは…


物をあまり喋らない子どもでした。


どちらかと言えば暗い子かな。


今の私から見ると…
喋れるのにもったいないなぁ!
と思いますけれどね。


でも今の自分を考えると、
本質的には明るい性格だったけど、
上手く出せなかったのかなと、
思ったりもします。

抑えていたというか…


我慢する子どもだったのかも、
知れませんね(笑)