何故かふと、
長男を産んだ30年前の育児のことを、
振り返っていました。
30年前は未だ紙おむつで育てると、
トイレトレーニングが出来ないとか、
おむつが外れるのが遅くなるとか、
愛情が足りない子に育つ…
みたいな感じで、
布おむつで育てる母親は、
素晴らしいという風潮がありました。
それと母乳で育った子と、
ミルクで育った子の違いとか…
頭のいい子に育つ。
キレない優しい子に育つ。
吸引力が強くなり、
脳の働きに大いに関係がある。
などなど…
何が何でも母乳を出さなきゃと、
大変でした。
確かに研究の結果なので、
中には正解があるのかも知れません。
統計から出たデータかも知れません。
私は9月生まれの長男を、
初めは布おむつで育てました。
汚れたおむつを、
蓋付の専用バケツに溜めて、
一杯になったら、
お風呂場で洗って干していました。
物干し場が洗い終わったおむつで一杯になり、
ヒラヒラ風に舞う布おむつを見て、
幸せ感に包まれていました。
しかし 暫くして…
私の手は荒れ放題に荒れて、
ひび割れとあかぎれで血だらけになり、
赤ちゃんを抱くのに、
手袋をしないといけなくなりました。
それで布おむつを断念。
紙おむつに切り替えました。
何よりも気が楽になり、
子育てが急に楽しく思えるように。
何が何でも母乳をと思っていたけれど、
よく飲む子だったので、
ミルクもあげるようにしたら、
夜泣きの数も減りました。
いいお母さんでいたい。
いいお母さんになりたい。
でもいいお母さんの意味を若いうちは、
履き違えていたのかなと思います。
便利なものを上手く使い、
要領よく子育てして、
子どもに笑顔をたくさん見せている方が、
必死になり無理をして、
しかめっ面を見せて育てるよりも、
ずっと子どもにとって幸せなんじゃないかな。
お母さんの笑顔が、
子どもたちにとっての、
一番の幸せだと…
この歳になり、
切に感じるのでした。