キッチンでは私のアルバム、
「スカーレット白書」が、
流れています。
愛を今信じていたい
を歌いましたが…
息と音が舌の間から漏れるので、
大変だなぁと思ったよ(笑)
でもね、
神様は決して見放さずに、
手を差し伸べて下さるのです。
デビュー当時のキーが出るという、
そんなプレゼントを、
この病気の後に授けて下さいました。
高音も大丈夫。
実はね…
もう術後半年なんだけれど、
ここまでで喋れる域は、
マックスかも知れないと。
取った範囲が広い割に、
ここまで喋れたら、
充分だと言う事です。
これから先は正直なところ、
喋れるようになる可能性は、
あまり期待出来ない…
これ以上喋れるとすれば、
奇跡に近いと先生が仰っていました。
その日の夜は大変落ち込みましたが、
「じゃあ奇跡を起こす!」
と心に強く思ったのでした。
スカーレット白書のアルバムより…
Smile
涙をふいて 笑ってみせて
あなたの宝物 みつけて
つらいときに がんばれそうな
夢見るちから 信じて
窓辺のラジオ 読まれた葉書には
ひとりでふるえてる声がした
誰も自分を わかってくれないと
さみしさが空を越えてきた
そっと瞳閉じてごらん
とても素敵に見えるものあるから
あなたが本当に まぶしいのは今なの
涙をふいて 笑ってみせて
あなたの宝物 みつけて
つらいときに がんばれそうな
夢見るちから 信じて
風にさそわれ 歩いた街角で
ふりむくのがこわいときがある
誰も名前を 知らない人ばかり
せつなくて胸が苦しいね
だけど声をかけてごらん
同じ瞳をしてる人いるから
あなたはいつでも ひとりじゃない 本当よ
声を聴かせて 心の声を
何もこわがらずに 伝えて
あなたのために 私もいるわ
このときめきを 感じて
涙をふいて 笑ってみせて
あなたの宝物 みつけて
つらいときに がんばれそうな
夢見るちから 信じて
涙をふいて 笑ってみせて……