おはようございます。

首と顔のマッサージとストレッチを、
一日に何回もやっています。

リンパ節に転移した腫瘍の切除をしたので、
特に左の首と顎の辺りは今でも腫れて、
ガチガチに固まっています。

でもこのマッサージとストレッチを始めてから、腫れも目に見えて引いてきました。

触ると柔らかくもなってきました。



そして昨日は自主リハビリで、
院内を1キロ以上歩きました。

そんなに歩いた感じはしなかったのですが、
万歩計を見て結構歩いたんだなと思いました。

そして途中で術後初めての、
階段の昇り降りにチャレンジ。

まず階段を1段降りてみた…

びっくりしました。

足がガクガクで力が入らない。

特に手術した左脚なんて、
体重を乗せたらカックン。

とりあえず手摺を使って昇って降りるを、
2往復しました。

病室に戻ったら、
結構疲れたのか、
急に眠気に襲われました。

病院での生活は、
リハビリが始まると同時に忙しくなり、
あっという間に時間は過ぎていきます。

術後の痛みからも、
ほぼ解放されて、
いつの間にか痛み止めを使わなくても、
大丈夫になりました。

人間の治癒力の高さに、
驚いています。





夕方娘彩月からラインがありました。

「今から病室に行っていい?」

一人で来るそうです。

珍しいなと思いましたが、
「いいよ」
「おいで」
と返して彩月が来るのを
待っていました。

しばらくして、
雨で足下を濡らした彩月が、
病室にやって来ました。

到着して私の顔を見るなり、
堰を切ったように話し始めました。

彩月のいろいろな話を、
ただずっと聞いていました。

気がつけば、
二時間以上経っていました。

よくよく考えてみたら、
二人きりで話したのは
約一ヶ月ぶりです。

入院前も私が忙しくバタバタしていたので、
なかなか時間が取れなかったし、
病室でも家族みんながいたので、
なかなか話を聞いてあげる機会がなかったなと…

話の中にはちょっとした、
最近の悩みなんかもあったりして。

それらを自分一人では、
抱えきれなくなり今日会いに来たんだなと、
そう思うと愛おしく思えました。

彩月の携帯電話が鳴りました。

兄の楓季からです。

「そろそろ尋兄が夕飯を作り始めるけど
あとどれぐらいで帰る?」

との事でした。

今週は毎晩大学生の息子尋紀が、
夕飯を作ってくれています。

助かりますね。

「じゃあごはんみたいだから帰るわ」

「ありがとう」

「また来るね!」

話すだけ話した彩月はスッとしたのか、
電話をきっかけに病室を後にしました。

もう高校生なんだけど、
まだまだ子供なんだ。

こうやって私を求めて、
わざわざ来るというのは、
まだまだ私が必要なんだなと。

だから私が舌癌だと告げた時も
あれだけ泣いて、
「生きていてほしい」
と懇願したんだと思いました。



術後はあまりの苦しみと辛さに、
どうしてこんな手術を、
受けてしまったのだろうか…
なんて思ったりもしたけど、
乗り越えてきて本当に良かったと、
改めて思いました。

私がいなければならない。

私という存在がいれば、
それでいいんだと思う。

命さえあれば。




彩月から、
愛犬のみき・ちかちゃんの近況も、
聞きました。

相変わらず、
みきもちかもマイペースだそうです。

私がいないので、
人間用のタオルケットやクッションを、
ソファから引きずり下ろして、
その上で寝ているらしいです。




やりたい放題だそうです(笑)

私がいなければいけませんね。