動作訓練のコツ | ほりぐち鍼灸指圧治療院

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肢体不自由児、主に脳性麻痺児についての記事を毎週火曜日に投稿します。

・自宅でのボディケア
・訪問マッサージで使える知識、情報
・臨床での気付き
など

【所属】
千葉県鍼灸マッサージ師会
【役職】
肢体不自由児臨床検討会委員

こんばんはchild care massage堀口ですニコニコ

 

 

今回は動作訓練のコツについて!

動作訓練では、まず粗大運動を出来るようにしましょう!とインフォメーションされる事が多いと思います。

粗大運動とは体幹や体幹に近い肩関節や股関節で作られる運動の事です目

運動発達は中心から外に向かって進む為、粗大運動はとても重要ですウインク

原則、運動の発達に飛び級は無いので順序に沿って行きます。

 

 

具体例を出して、話を進めます下差し

 

・課題 

座位保持があまり上手では無く、座った状態で遊べない

・身体所見

寝返りは横向きまで行くが、返り切らない。

仰向けでは手が伸びる。

・仮説立て

寝返りがしっかり出来ていないので体幹の筋力不足、体幹の運動感覚が不足している。

座位では体幹の不安定性から、肩や腕の自由度が下がり思うような動作が遂行出来ない。

・アプローチ

1 体幹の強化

寝返り動作を促して体幹の筋力と感覚を養う。

・膝を立て、左右に倒す事で体幹の回旋運動を行い、手でお腹や腰をタッピングしたり撫でたりして皮膚筋反射を利用して筋力の発火を促す。

・足を腰に向かって軽く押したり、戻したりする事で股関節~体幹の繋がりの感覚を強化する。

 

2 運動の促通

仰向けで腕を伸ばせて、座位で出来ないのであれば横向きで動作を行い慣れさせる。

床との接触面積が少なくなればなるほど、体幹やその他の筋群を使い、脳に上る感覚情報は増えて動作は困難になります。仰向けよりも難しい横向きで、まずは動作に慣れる事で座位での動作に繋がます。

 

 

まとめ

苦手な運動や動作は、まずやり易い姿勢(接触面積の広い状態)でトレイしてみましょうおねがい

寝た状態での動作がスムーズになると座位や四つん這いでの動作に繋がりますグッ

 

HP

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