9/10(木)デュッセルドルフ 晴れ所により曇り、11-21℃。

◯なぜ、ドイツでは「古いもの」が人々を魅了するのか?

◯なぜ、ドイツ語を学んでいるとドイツ人の考え方まで見えてくるのか?

◯なぜ、平和を願うヨーロッパで分断が広がっているのか?

 

 薄い長袖や長ズボンが必要な日々になってきました。日の入り時間は毎日3分くらい短くなるような速さになっています。

 今回も硬軟取り混ぜての4題を取り上げます。

 

【1】フリーマーケット

 9/6(日)、デュッセルドルフ北部のブルメングロースマルクト(Blumengroßmarkt)で行われたフリーマーケットに行きました。

◯デュッセルドルフ市民の「蚤の市を開いてほしい」という要望を受け、1972年にスタート。

◯初めはデュッセルドルフの象徴である側転(ラートシュレッガー)の名をつけた「ラートシュレッガー・マルクト(Radschlägermarkt)」と言われた。

◯卸売市場の敷地再開発に伴い、2024年9月に一旦、この場所での開催は終了。

◯市場でのフリマ継続を望む強い声に応え、2024年10月から「デュッセルドルファー・フローマルクト(Düsseldorfer Flohmarkt)」として再出発。

◯ドイツ国内で多くの大型イベントやマーケットを手掛けるイベント会社「ヘーフゲス・イベント・グループ(Höfges Event Group)」 が主催・運営。

毎月第1日曜日(11:00〜16:00)に定期開催。 ※実際はもっと早朝から店が開かれている。

商業目的の新品の販売は原則禁止。出品されるのは一般家庭から出た不用品やヴィンテージ衣類、本物の骨董品、家具、コレクターズアイテムなどに限定。純粋な「蚤の市」。

◯事前にオンラインなどで出店申請すれば、プロ・アマ問わず誰でも個人のブース(車での乗り入れ出店含む)を持てる。

◯古いものを大切に使い回すドイツの「エコ・サステナブル」な文化を体現。

 

 

 ここは初めて訪れましたが大盛況でした。「よくぞ、これだけものを並べたなぁ」と感心するような大量の物品を、1店(ブース)1〜2人の販売者が所狭しと並べていました。なぜか素人さんたちの(?)バンド生ライブまでやっていて、気分良く巡れました。

 今回お目当てにして買ったものはこれです。お皿(6枚セットで€15)とマグカップ(@€2)。いずれも現金払いのみです。

 

 

【2】ドイツ語講座から

 8/20・27・9/3とドイツ語講座も順調に進んでいます。

 現段階でドイツ語を学んでいて、とても難しいと思うことはこんなことです。

◯名詞の「男性」「女性」「中性」に伴う4つの格変化。

◯数字の読み方。瞬時に聞いて理解すること。

◯動詞の主語に応じた変化。

 

 最近は数字にまつわる学習をしていますが、こんな感じです。

【ひたすら覚える! 基本の数字0~12】

 0: null(ヌル)

 1: eins(アインス)

 2: zwei(ツヴァイ)

 3: drei(ドライ)

 4: vier(フィア)

 5: fünf(フュンフ)

 6: sechs(ゼクス)

 7: sieben(ズィーベン)

 8: acht(アハト)

 9: neun(ノイン)

  10: zehn(ツェーン)

  11: elf(エルフ)

  12: zwölf(ツヴォルフ)

 

【13〜19の数字】

基本の数字(3〜9など)の後ろに -zehn(10の意味)を付ける。

 14: vierzehn(フィアツェーン)

 

以下の数字は注意。

 16: sechzehn(ゼヒツェーン ※sが消える)

 17: siebzehn(ズィプツェーン ※enがなくなる)

 

【20〜99の数字(2桁の応用)】

21以上の2桁の数字は、「1の位の数字 + und + 10の位の数字」の順番でつなげて書く。

1の位が「1」のときは eins(アインス) ではなく ein (アイン)になる。 

 21: einundzwanzig(アインウントツヴァンツィヒ = 1 と 20)

 48: achtundvierzig(アハトウントフィアツィヒ = 8 と 40)

 

以下の数字は注意。

 20: zwanzig(ツヴァンツィヒ)

 30: dreißig(ドライスィヒ ※ßigを使う)

 60: sechzig(ゼヒツィヒ ※sが消える)

 70:siebzig(ズィプツィヒ ※enがなくなる)

 

【100以上の大きな数字】

 100: hundert(フンダート)

 101: hunderteins(フンダートアインス)

 200: zweihundert(ツヴァイフンダート)

 1000: tausend(タウゼント)

 2000: zweitausend(ツヴァイタウゼント)

 10,000: zehntausend(ツェーンタウゼント)

 100,000: hunderttausend(フンダートタウゼント)

 1,000,000: eine Million(アイネ・ミリオン)

 2,000,000: zwei Milionen(ツヴァイ・ミリオネン)

 

 

【時間の言い方】

◯公式版(offiziell): 24時間制。駅や電車でもよく聞かれます。

  9.00 neun Uhr(ノイン ウーア。9

  9.30 neun Uhr dreißig
10.55 zehn Uhr fünfundfünfzig

11.05 elf Uhr fünf

13.45 dreizehn Uhr fünfundvierzig

14.15 vierzehn Uhr fünzehn

15.20 fünfzehn Uhr zwanzig

17.35 siebzehn Uhr fünfunddreißig

 

◯非公式・会話版(informell): 12時間制

  9.00 neun

  9.30 halb zehn(ハルプ ツェーン。「半分(30分)で10時」)
10.55 funf vor elf(フュンフ フォア エルフ。5分11時の)

11.05 fünf nach elf(フュンフ ナハ エルフ。5分11時の) 

    ※nachは「→」のようなニュアンス。nach Tokio(「東京へ」)。

13.45 Viertel vor zwei(フィーアテル フォア ツヴァイ。15分前2時の)

14.15 Viertel nach zwei(フィーアテル ナハ ツヴァイ。15分後2時の)

15.20 zwanzig nach drei(ツヴァンツィヒ ナハ ドライ。20分後3時の)

    /zehn vor halb vier(ツェーン フォア ハルプ フィーア。10分前「半分で4時(の)」)

17.35 fünf nach halb sechs(フュンフ ナハ ハルプ ゼクス。5分後「半分で6時(の)」)

 

「30分」という数字がなかなかの曲者(くせもの)です。ドイツ語テキストを見ていると、「30分の前後10分」と「00分の前後20分」という言い方をするようです。これを瞬時に理解して言ってのけているドイツの人たちは凄いと思わざるを得ません。

 いまだにDB(ドイツ国鉄)の駅アナウンスの長い口上は全て理解できませんが、時間や番線については少しだけ聞き取れるようになりました。

 

Wie viel Uhr ist es?(ヴィー フィール ウーア イスト エス)

/Wie spät ist es?(ヴィー シュペート イスト エス)    (何時ですか?)

 

 →Es ist ~(何時何分). (~です。)

 

 

【3】ドイツ語日本語ラウンジ

 去る8/22(土)、デュッセルドルフで有名な抹茶専門店「WAKABA」の支店「Matcha Café Wakaba」(Hansaallee 113)を会場にして「ドイツ語日本語ラウンジ」が行われ、参加しました。10€でワンドリンク付き。30分×3回、グループトークするものです。

 デュッセルドルフ在住の日本語教師・Maiさんが主宰しています。ドイツ語と日本語に興味がある人が集まり、言語交換や交流を楽しむラウンジ形式のイベントです。

 以前、毎月第4水曜日の夜にデュッセルドルフ中央図書館で行われているこの会に行ったことはありましたが、今回は美味しいドリンクをいただきながらという趣向で楽しめました。

@Mai @Japanese teacher インスタグラムより。

私が選んだのは「ほうじ茶ラテ」。

 

 今回一緒のグループで話をした方々は、こんな感じでした。

◯日本に行ったことのある人は、東京(横浜・鎌倉などを含む場合あり)、京都、奈良、福岡に行ったことがあった。大阪に行ってみたいという人もいた。
 

◯金曜日の働き方について。ドイツ人にとって金曜日は気持ち的には「週末気分」でリラックスムード。金曜午後3時くらいから帰宅する人も多い。木曜日の晩は、日本で言うところの「ハナキン」のムードあり。

 

※ まったく別の日に、在デュッセルドルフ日本人の方と会食した時、「労働者の権利は日本以上に厳格に法整備されている。会社から1~3月には、年間の休暇取得予定日を決めるように言われたり(全社員の休暇シフトを調整するため)、年間30日の有給休暇を完全に取ることがほぼ義務付けられていたり、1週間単位の病気休暇制度があるが、どうも病気とは思えない人がこれを使っていたり(本当に体調不良だったのだろうと思いますが😅)、、、、」といった話を聞きました。「仕事は、あくまでも生活を楽しむためにあるもの」意識が浸透していると感じました。

◯ドイツ生まれドイツ育ちだが、ドイツ国内の観光地には興味がない人。これには「へぇ~、あんなに素晴らしいと思ったけど、そうなんだぁ?!」と驚きましたが。

 

◯日本人の方から。ドイツでの働き方、余暇を含めた自分の時間の過ごし方への憧れ。また、ドイツでの建物のつくりが、夏は涼しく冬は暖かいのが良い。
 

◯勉強中のものも含めて、ドイツ語、英語、日本語、ポーランド語を話せる人。この方は、日本と関わるITサポーターになりたくて、難しそうな日本語の専門テキストを勉強していた。
 

◯15年前にドイツに1年留学し、今回、ワーキングホリデーで再来独後6ヶ月たった若い女性。高校時代から第2外国語でドイツ語を学んでいたという。その後のドイツ語特訓の成果が体に染み付いていて、久しぶりのドイツでもすでにペラペラ会話ができていた。


◯日本のアニメが好きで、そこから日本語を学んでいるドイツ人。ジブリ、コナン、ワンピース。


◯ドイツ人はどこでもおしゃべり・議論好きだが、日本のように公共交通機関では静かな方がいいと思っているドイツ人。

 

 次回は10月に実施される予定です。

 

 

【4】ドイツのAfdのいまと隣国ポーランドの動き

 ドイツの右派・極右政党「ドイツのための選択肢(AfD)」は、かつての「反EU・反移民」を主な争点とする小規模な政党という位置づけを大きく超え、現在ではドイツの主要な政治勢力の一つとなっています。
 その存在感は旧東ドイツ地域にとどまらず全国に拡大しています。9月8日に公表されたINSAの連邦議会選挙に関する世論調査では、AfDの支持率は29%で首位となりました。

 

◯東部州議選での「歴史的圧勝」と過去最大の躍進

 9月6日(日)、ドイツ東部のザクセン=アンハルト州(ベルリンのすぐ西)で行われた州議会選挙では、AfDが43.8%を獲得して圧倒的な第1党となりました。これは同党にとって過去最高の州議選結果でした。第二次世界大戦後のドイツで極右政党が州議選の第1党になるという大きな政治的転換点です。

 

 投票率が60.3%から77.8%へ大幅に上昇しました。AfDの躍進には、従来投票に行かなかった層の取り込みも影響した可能性があります。ただ、AfDは83議席中39議席にとどまっており、単独過半数には届いていません。そのため、今後どのように州政権を形成するのかが大きな焦点となっています。


 これまでドイツの主要政党は、ナチス時代の歴史への反省などを背景に、AfDとの連立や正式な協力を拒む「防火壁(Brandmauer)」を維持してきました。今回の選挙結果は、この防火壁がこれまでになく大きな試練に直面していることを示しています。

2回(2021年と2026年)の投票比較。

 

 

◯なぜここまで支持されるのか?

 有権者のAfD支持の背景には、経済停滞や物価高、移民政策への不満、既成政党への不信など、複数の要因があると指摘されています。

 ①経済停滞と物価高

 ウクライナ戦争や中東情勢などを背景とするエネルギー価格の上昇や物価高、経済停滞への不満が、特に経済的に弱い地域で強く表れている。

 ②ウクライナ支援への反対とロシアとの関係改善

 ドイツ政府によるウクライナへの軍事支援に反対し、ロシアとの関係改善を訴えるAfDの主張が、ウクライナ支援やエネルギー政策に不満を持つ有権者の一部に支持されている。

 ③過激な移民政策への支持

 移民・難民の受け入れを大幅に制限し、『再移住(Remigration)』などを掲げている。

 

 

 一方、隣国ポーランドでも似たような現象が起きており、特に2026年は顕著な動きになっています。ポーランドは、ロシアによる侵攻直後は「最も熱烈なウクライナ支持国」でした。

◯ポーランド警察によると、2026年上半期に報告されたウクライナ人を標的とした国籍を動機とする憎悪犯罪は180件に達し、前年同期比で約3割増加した。

 

◯7月下旬に西部ヴロツワフでウクライナ人カップルが残虐な暴行を受ける事件が発生し、ドナルド・トゥスク首相が公式に非難する事態となった。8月には子どもが襲われるなど、路上でウクライナ語を話しているだけで標的にされるケースが出ている。

 

◯2026年7月の世論調査(CBOSなど)では、ウクライナ避難民の受け入れに反対する回答が52%で、侵攻開始以来初めて反対が賛成を上回った(侵攻直後の賛成は94%)。

 

◯ポーランド国民の46%が「現在のウクライナとの関係は悪い」と回答し、良好と答えたのは12%だった。

 

◯2026年5月26日、ゼレンスキー大統領がウクライナ特殊作戦軍の部隊に「UPAの英雄(Heroes of the UPA)」という名誉称号を与える決定をした。ウクライナにとってUPAは「対ソ連の独立の英雄」だが、ポーランドにとっては「UPAなどによる数万人規模のポーランド民間人殺害、特にヴォルィーニ虐殺の記憶」が非常に強い。このことがポーランド国民の逆鱗に触れた。

 

◯それを受けて、ポーランドのナブロツキ大統領は6月19日、ゼレンスキー氏の「白鷲勲章(Order of the White Eagle)」を取り消した。

 

◯2026年7月1日から、ウクライナ避難民への宿泊支援制度が変更された。個人宅での宿泊・食事に対する現金給付は終了し、宿泊支援は原則として州知事の指示による集団宿泊施設で行われる仕組みに変更された。(支援そのものが全面的に終了したわけではないが。)

https://visitukraine.today/blog/8874/as-of-july-1-poland-has-reduced-support-at-ozz-collective-accommodation-centers#:~:text=As%20of%20July%201%2C,Ukrainian%20citizens.

 

◯2027年の総選挙を控え、野党の右派・極右政党(「法と正義」や「連盟」)が「ウクライナへの過度な福祉支給をやめろ」、「歴史政策を変えるまで軍事支援を凍結せよ」といった反ウクライナ感情を煽る選挙戦略を展開し、社会の分断が深まっている。

 

 この両国の深刻な亀裂は、ウクライナの将来的なEU加盟への足かせ(加盟交渉・加盟承認には全加盟国の同意が必要なので、二国間関係の悪化が障害になる可能性)になる恐れがあります。 

 また、こうした社会的分断は、ロシアによるSNS上の情報工作やプロパガンダに利用される可能性も指摘されています。

Google Gemini 作

 

 ロシアによる違法な侵攻と、それに抵抗するウクライナ、そしてウクライナを支援する欧米諸国――という構図で考えがちですが、実際には西側諸国の足並みも必ずしもそろっておらず、ロシアとの関係を維持する国も少なくありません。日本は一応、ウクライナ支援を継続しているようですが。

 これらをどう考えていけば良いのでしょうか? この間にも多くの人命が失われ、膨大な軍事活動やインフラ破壊などによって、環境への負荷も積み重なっているというのに、、、、。