毎年 3 万人以上の欧州人が医薬品の過剰使用や乱用を原因とする、スーパーバグにより死亡して居る事に警鐘を鳴らす
2023/11/29:イーサン・ハフ
Tags: addiction, antibiotic resistance, Antibiotics, badhealth, badmedicine, Big Pharma, Dangerous, Dangerous Medicine, depopulation, drug overuse, Europe, health science, infections, PASTEUR Act, pharmaceutical fraud, Prescription drugs, superbugs
欧州疾病予防管理センター(ECDC/European Centre for Disease Prevention and Control)が発表した新たな研究では、欧州では『スーパーバグ/Superbugs』としても知られる抗生物質耐性菌により、毎年 3 万人以上が死亡して居る事が明らかになった。
EU/EEAにおける抗生物質耐性菌による感染症の健康負荷の評価(2016~2020年)
研究者らは、31,000人~39,000人の欧州人が『スーパーバグ/抗生物質耐性菌』によって死亡していると推定しています。その多くは『スーパーバグ/抗生物質耐性菌』の主な原因である医薬品抗生物質への過剰依存や乱用が原因です。
人間医学と獣医学の両方での抗生物質の過剰使用により、致死性の細菌が「より賢く」なり、それらを破壊する様に設計された最先端の抗生物質でさえ事実上出し抜いています。
統計学者アンナ・フレック(Anna Fleck)が、まとめたデータによると、最も大きな打撃を受けた国は、イタリア(Italy)や、ルーマニア(Romania)を含む南欧州の人々が欧州の影響を最も強く受けている国の1つである事を示唆している。
逆に、スカンジナビア(Scandinavia)では『スーパーバグ/抗生物質耐性菌』による死亡は遥かに少ないです。
全体として、『スーパーバグ/抗生物質耐性菌』による被害が最も大きい国は、ギリシャ(Greece)、イタリア(Italy)、ルーマニア(Romania)、キプロス(Cyprus)で、2016年~2020年迄のデータによると『スーパーバグ/抗生物質耐性菌』による年間死亡率は住民10万人当り10人~20人となっている。
『スーパーバグ/抗生物質耐性菌』による死亡率が最も低いのは、オランダ(Netherlands)とノルウェー(Norway)で、住民10万人当り僅か 2 人だ。
関連記事:今年初め、中国の病院のICU全体が抗生物質耐性を持つスーパーバグに完全に占拠された。
2019年:スーパーバグにより、世界中で凡そ500万人が死亡
先週フロリダから出た別の報告では、2019年に世界中で約500万人の死亡者が、抗生物質耐性感染症にあった事が示唆されている。特に米国では、現在『スーパーバグ/抗生物質耐性菌』が死因の第 3 位となっており、これも 2019 年のデータに基いて居ます。
米腎臓基金(American Kidney Fund)の社長兼最高経営責任者(CEO)であるラバーン・A・バートン氏(LaVerne A. Burton)は、パスツール法(PASTEUR Act)と呼ばれる新しい法案の導入に向けて良いニュースが近付いて居ると述べ、彼女はこう述べている。
パスツール法(PASTEUR Act):アメリカ合衆国で提案された法律です。この法律は、医薬品や医療機器の製造過程を改善し、医薬品の品質と安全性を向上させることを目的としています。この法律は、製造プロセスの透明性と監視を強化し、薬品の品質を確保することを重視しています。
「加速する」
「パンデミックに対抗する為に」
「必要な新薬の備蓄を迅速に開始する」
「抗菌薬耐性は」
「細菌や真菌などの病原体が」
「現在利用可能な抗菌薬をかわす為に」
「進化する時に発生します」
「AMR がどれほど蔓延しているかを」
「誇張することはできません」
「尿路感染症の驚くべき 92% は」
「少なくとも 1 種類の」
「抗生物質に耐性があります」
「病院関連真菌カンジダ オーリスの」
「 10 例中 9 例は薬剤耐性です」
「抗生物質耐性菌に」
「免疫のある人は誰もいませんが」
「特定の患者集団は」
「感染のリスクが遥かに高くなります」
「腎臓病等の慢性疾患を患っている人」
「又は免疫系が弱っている人は」
「薬剤耐性感染症に」
「罹患する可能性が高くなります」
と、ラバーン・A・バートン氏は書いています。
米国疾病管理予防センター(CDC)は数年前、透析を受けている人々は致死性の『スーパーバグ/抗生物質耐性菌』に、特に感染し易いと警告する研究を発表した。
実際彼らは『スーパーバグ/抗生物質耐性菌』によって病気になる可能性が平均的な人よりも最大 100 倍高いのです。
そしてたまたま、透析患者の主な死因が感染症である事は、彼らの既存の健康状態が原因ではなく、寧ろ彼らが受けている治療が最終的に血液を『スーパーバグ/抗生物質耐性菌』で、汚染する事を示唆している。
「抗菌薬」
「特に最新の抗菌薬の有効性を保つ為に」
「医師は患者にとって」
「適切な場合にのみ」
「抗菌薬を処方しなければなりません」
「スチュワードシップ/管理保護」
「として知られる」
「この慎重な使用は」
「抵抗の速度を」
「遅らせるのに役立ちます」
「しかし、それはまた」
「販売の可能性を制限し」
「医薬品開発者が」
「先行投資を維持する事を」
「ほぼ不可能にします」
と、バートン氏は言う。
パスツール法(PASTEUR Act)が目指しているのは、政府が抗菌薬の革新者と直接契約を結ぶ、抗菌薬の新しい代替支払いモデルを作成することです。
「これらの契約は」
「量に基くものでは無く」
「寧ろ新しい治療法への」
「アクセスに基くものです」
「抗菌薬の開発者は」
「新しい治療法を革新する為に」
「必要な収入が保証されていますが」
「臨床医は抗菌薬を」
「できる限り賢明に使用する事に」
「重点を置いています」
と、バートン氏は説明する。