バイエルAG、2週間足らずで総額5億ドル(凡そ:760億円)以上となるラウンドアップ関連の3件の判決で敗訴
2023/11/07:オリビア・クックTags: agriculture, badcancer, badhealth, Bayer, cancer causes, cancer criminals, chemical violence, glyphosate, herbicides, lawsuit, Monsanto, non-Hodgkin’s lymphoma, pesticides, poison, products, progress, Roundup, toxic chemicals, toxic ingredients, toxins, weed killer
バイエル AG は、総額 5 億ドル以上に上るラウンドアップ関連の判決で 3 年連続で敗訴したが、これはモンサント社が、9回連続で弁護側の判決を勝ち取った過去2年間からの劇的な変化である。
3人の原告の評決を受けて、一斉検挙裁判へと流れは変わったのか?:過去2週間で3件のラウンドアップ判決の総額は5億ドルを超えており原告側の弁護士らはバイエルに対し、数千件の訴訟を解決するか、農薬をリコールするよう圧力をかけている。
バイエルは、2018年、農薬メーカーのモンサント社から、630億ドル(凡そ:9兆5,000億円)で、農用種子と除草剤を購入する一環としてラウンドアップを買収した。
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化学大手の最初の敗訴は10月20日のセントルイスで、ミズーリ州第22司法巡回裁判所の陪審員12人が満場一致で、ラウンドアップ除草剤使用後のジョン・ダーネル氏(John Durnell)の非ホジキンリンパ腫(Non-Hodgkin's lymphoma)に対するバイエル・モンサント社の責任を認めた – Fox4は、彼に125万ドル(凡そ:1億9,000万円)の損害賠償を与えたと報じた。
ダーネル氏の代理人達は、セントルイスを拠点とする 『オンダーロウ法律事務所/OnderLaw』の、ワイリー ブレア(Wylie Blair)、グレッグ パルス(Greg Pals)、スコット シフトン(Scott Sifton)でした:
:ナッシュビルに本拠を置く『フレイザー法律事務所/Frazer Law Firm』の、ロー・フレイザー(Roe Frazer)、トレイ・フレイザー(Trey Frazer)、グラント・ラバー(Grant LaBar)
:ナッシュビルの『マンソン・ジョンソン・コナーPLLC/Manson, Johnson, Conner PLLC』のアイザック・コナー(Isaac Conner)。
ブレア氏はこう語った:
「モンサント社の除草剤カクテルに」
「更なる発癌性物質が」
「含まれて居ると云う新たな証拠は」
「ラウンドアップは」
「安全であると云うモンサント社の」
「数十年に渡る主張にとって」
「良い前兆ではない」
「これらの発癌性化学物質には」
「1,4 二酸化物、NNG、ヒ素、」
「ホルムアルデヒドが含まれます」
「グリホサートとは関係無く」
「これらの化学物質だけでも」
「癌を引き起こす可能性があり」
「グリホサートは」
「癌を引き起こさないという」
「モンサント社の立場は」
「事実上無効になります」
10月28日、ブルームバーグは、フィラデルフィア普通司法裁判所の陪審が、バイエルのモンサント部門に対し、83歳のアーニー・カランシ氏(Ernie Caranci)に、総額1億7,500万ドル(凡そ:265億円)を支払うよう命じたと報じた。 – 庭でラウンドアップを、20年間使用した事が、非ホジキンリンパ腫の原因となったと云う彼の主張に対して、実際の損害賠償額2,500万ドル(凡そ:38億円)と、懲罰的損害賠償額1億5,000万ドル(凡そ:230億円)。
カランシ氏の弁護士、フィラデルフィアの『クライン・アンド・スペクターPC/Kline & Specter PC』のトム・クライン(Tom Kline)と、原告の共同主任弁護士であるヒューストンに本拠を置く『アーノルド&イトキン社/Arnold & Itkin, co-lead』のジェイソン・イトキン(Jason Itkin)は共同声明で以下の様に述べた:
「アーニー・カランシ氏が」
「本日正義の判決を」
「得られた事を嬉しく思う」
「陪審がモンサント社の行為が」
「言語道断であると認定した事は」
「全国規模の」
「ラウンドアップ訴訟で」
「起こる事の前触れだ」
彼らは、カランシが現在4回目のがん再発の治療を受けていると付け加えた。 バイエルの広報担当者は声明で、同社は判決に同意しないと述べた。
10月31日、ブルームバーグは、カリフォルニア州サンディエゴの州裁判所陪審員が、バイエルのモンサント部門に対し、カールスバッド在住のマイケル・デニス氏(67歳)に、総額3億3,200万ドル<凡そ:500億円>(実際の損害賠償金700万ドルと懲罰的損害賠償金3億2,500万ドル)の支払いを命じたと報じた。 彼の稀な形態の非ホジキンリンパ腫は、30年間に渡る除草剤ラウンドアップの使用に関連していると主張した。
デニスさんの弁護士の一人、アダム・ピービー(Adam Peavy)によると、原告は2020年に菌状息肉症として知られる稀な形態の T 細胞リンパ腫と診断され、診断までの数年間は手と足の発疹に対処していたと述べた。
デニスさんは、3年近く寛解しているが、彼が直面する戦いはまだ終わっていないかもしれない。
「非ホジキンリンパ腫の」
「残念な現実は」
「治療法が無いと云う事です」
「マイクは毎日」
「いつ再発するのかと思いながら」
「この病気と闘っています」
「医師からは」
「再発するだろうと告げられており」
「私達は再発するか否かを」
「待って居る処です」
と、ピービー氏は語った。
バイエルは評決の内 2件について控訴する予定
バイエルは:
「懲罰的損害賠償は、違憲で過剰であり」
「法的・証拠上の誤りが裁判に影響を与えた」
と、主張し、評決の内2件について控訴する予定だ。
NBC 7 は、最新の判決を受けてバイエルから次の声明を受け取りました:
ラウンドアップがカールスバッドの男性の癌の原因であると主張する裁判で陪審が3億3,200万ドル(凡そ:500億円)の判決に達する:デニスを代表する弁護士の一人はNBC 7 San Diegoに語った処によれば、「ラウンドアップの有効成分であるグリホサートは遺伝毒性を有している」と述べました。
「我々は、陪審の不利な評決には」「敬意を表して反対するが」
「4件の請求の内2件で」
「同社に有利な判決となっており」
「この根拠の無い評決を覆し」
「憲法に違反する過大な損害賠償額の削除」
「又は減額を求める控訴審での」
「強力な主張があると信じている」
「この裁判中に重大且つ取り消し可能な」
「法的、及び証拠上の誤りがあった事を考慮すると」
「我々はラウンドアップ訴訟で勝訴実績があり」
「過去12件の裁判の内 9件で勝訴しており」
「この訴訟で提起された」
「請求の大部分を解決しました」
ロイター通信によると、バイエルは、2020年に同社に対するラウンドアップ訴訟の大半を最大109億ドル(凡そ:1兆6,500億円)で和解したが、依然として4万件近くのラウンドアップ関連訴訟に直面している。
バイエル、最新のラウンドアップがん臨床試験で1億7,500万ドルの支払いを命令
ラウンドアップ関連の訴訟に関する、その他の記事については、EvilBayer.com をご覧ください。
モンサントが、数十億ドルの判決で敗訴した事についての次のビデオをご覧ください。
モンサント社、10億ドル規模の判決で敗訴