脳への血流を増やす、自然な『6つの方法』
2023/08/22 // エヴァンゲリン・ロドリゲス
Tags: acupuncture, alternative medicine, blood flow, brain function, brain health, brain health boost, exercise, goodhealth, healing arts, health science, inversion therapy, language, Meditation, music, natural health, natural medicine, Naturopathy, remedies, tips
血液循環は、最も小さな細胞から最も大きな臓器に至る迄、身体のあらゆる部分の生存に不可欠な身体機能ある。血液は酸素と栄養素を組織に供給し、組織は酸素と栄養素の両方を必要とする。
あなたの体を構成する37兆個以上の細胞はそれぞれ、血液から供給される数多くの栄養素のひとつであるブドウ糖を効率的に利用する為に、酸素を必要としている。
細胞の主なエネルギー源であるグルコース以外にも、血液はビタミン、ミネラル、脂肪、タンパク質を、細胞や臓器に分配します。
血液の働き：体内への輸送
あなたの『脳 Brain 』は、最も酸素を消費する3つの重要な臓器のひとつです。『脳 Brain 』は体重の2％しかないにも関らず、体内に入る酸素の約18.4％を消費し、肝臓の約20.4％に次いで2番目に酸素消費量が多い。
『脳 Brain 』は、エネルギーを生み出す為に、殆ど酸素を必要とする代謝に頼って居る為、充分な酸素が必要なのです。
又、脳細胞（Neurons：ニューロン）が互いに連絡を取り合ったり、体の他の部分に信号を伝達したりする為は、継続的な酸素供給が必要です。
その為『脳』の健康と機能には最適な血流が不可欠なのです。血液は酸素と栄養素を運ぶだけでなく、毒素や二酸化炭素等の不要な代謝老廃物を運び出し『脳』から排出します。
51％が水分である血液は『脳』の水分補給にも役立っている。『脳』は約75％が水分である為、脱水は『脳』のパフォーマンスに悪影響を及ぼします。
水分が2％失われただけでも、集中力の低下、短期記憶の問題、反応時間の低下、否定的な気分の変化等、認知機能の低下に繋がる可能性がある。
水分補給と認知機能のレベル
◆脳への血流低下の原因と症状 - Causes and symptoms of poor blood flow to the brain
『脳』への血液供給は2本の主要動脈に依存している。首の前にある頸動脈は『脳』の前部3分の2に血液を供給し、脊柱に沿って伸びる椎骨動脈は『脳』の後部3分の1に血液を供給しています。
『脳』への血流障害を引き起こす最も頻繁な原因のひとつは、頸動脈の閉塞です。プラークと呼ばれる脂肪沈着物が頸動脈に蓄積し、動脈損傷や血栓の形成を引き起こします。血栓による頸動脈の閉塞は、虚血性脳卒中の主な原因です。
メイヨークリニックが脳卒中について説明
虚血性脳卒中は、脳に永久的な損傷を与え、死に至る事もある危険な病気です。『脳』のどの部分からでも血液の供給が絶たれると、脳細胞は酸素と栄養の安定供給がなければ数分しか持ち堪えられません。残念な事に、脳細胞は再生する事ができない為、虚血性脳卒中では、身体的、認知的、精神的に壊滅的な障害が残る事になります。以下は虚血性脳卒中の一般的な徴候と症状です：
- 突然の顔、腕、脚のしびれや脱力（特に体の片側）
- 突然の錯乱
- 突然の会話障害
- 突然の片目、又は両眼の視力障害
- 突然の歩行障害
- 突然のめまい、平衡感覚の喪失、協調性の喪失
- 原因不明の突然の激しい頭痛
一方『脳』への血流の低下や不足は、血管の狭窄（狭窄）、血栓の形成（血栓症）、閉塞（塞栓症）、血管の破裂（出血）等、様々な要因によって引き起こされます。脳血流低下の一般的な徴候や症状は、脳卒中と類似しており、以下の様なものがある：
- 脳霧
- めまいやふらつき
- 精神疲労
- 記憶喪失
- 不明瞭な発話（言葉が滑る）
- 痺れや麻痺の感覚
- 頻繁な頭痛
- 部分的、又は完全な視力喪失
- 錯乱（混乱）
- 集中力と注意力の低下
- 嚥下障害（飲み込む事の難しさ）
- 平衡感覚の喪失
- 鼻・足・手の冷え
- 足や手の痙攣
- 不健康な爪
◆脳への血流を増やす6つの方法 - 6 Ways to increase blood flow to your brain
座り勝ちな生活、喫煙、太り過ぎ、ストレス等、『脳』への血流を低下させる要因は沢山有る。貧血、脳損傷、うつ病、糖尿病、心臓病、甲状腺機能低下症、低血圧の人も脳血流低下のリスクが高い。しかし良いニュースは、脳への最適な血流を確保する為に取り組む事ができる方法が沢山有る云う事です。以下に幾つか挙げてみましょう：
▶運動 - Exercise
研究によると、運動する事の利点の１つは、全身の血液循環を改善する事である。詰り、運動をすると『脳』により多くの血液が流れると云う事だ。テキサス大学サウスウェスタン医療センターの研究者による最近の研究では、定期的な運動が軽度認知障害のある高齢者の首の血管の硬さを減らし、脳への全体的な血流を増加させると云う効果があったと報告されている。
軽い運動、例えば早歩き、水泳、サイクリング、ヨガ等は、血液循環に素晴らしい効果をもたらす事があります。
（関連記事：運動は脳細胞を保存し、記憶力の低下を防ぐ）
▶逆立ち療法 - Inversion therapy
倒立療法（脊髄牽引）は、逆様に数分間吊るされる技術です。この療法は、腰痛を和らげ、背骨を伸ばし、圧迫された椎間板の圧力を和らげるのに効果的だと言われている。逆様に吊るされる事で、柔軟性が増し、脳への血流も増加する。
但し、逆様にする療法は高血圧、心臓病、眼の病気のある人には不向きなので注意してください。
▶音楽トレーニング - Musical training
イギリスのリバプール大学の研究によると、短時間の音楽トレーニングは、発声、理解、算数、筆記を司る事で知られる『脳』の左半球の血流を増加させるという。この研究では、音楽トレーニングが、音楽の知覚に関わる認知メカニズムに急速な変化をもたらし、これらのメカニズムは脳が言語にも使用するものであると指摘している。
又、最近の研究では、日本の研究者も、楽器を演奏する事で内頸動脈の最大の枝である中大脳動脈の血流が増加することを発見しました。中大脳動脈は脳で最も影響を受け易い血管です。
▶新しい言語を学ぶ - Learn a new language
日本の留学生を対象とした研究によると、新しい言語を習得すると、脳の活動が活発になり、脳への血流も増加するという。MRIスキャンによると、初めて日本語を学習した人が聞き慣れない文字や音を学ぼうとすると、脳の4つの言語関連領域への血流が著しく増加する事が明らかになった。
同様に、国際教育文化社会学誌に掲載された研究によれば、異なるアクセント、書き方、発音を学ぶ事は、脳を刺激し、脳への血流を改善し、脳の老化防止にも役立つと報告されている。
▶瞑想 - Meditation
米国と中国の研究者による共同研究によると、瞑想、特に心身統合トレーニング（IBMT）は、脳の特定部位への血流だけでなく、気分の改善にも役立つという。
心身統合トレーニング（IBMT）を毎日数時間実践すると、注意力や自己調節に関わる脳領域の安静時脳血流量が増加するk事が判った。
心身統合トレーニング（IBMT）は、リラクゼーション、呼吸法、イメージ法、マインドフルネス・トレーニング（瞑想的集中訓練）等、複数の心と体の要素を組み合わせた瞑想的実践法である。
▶鍼治療 - Acupuncture
学術誌『医学鍼灸』に掲載された研究によると、胴体の前面と背面に沿って走る支配血管経絡に沿ったツボを標的にする事で、脳への血流不足に悩む患者の脳血流を増加させる事ができると云う。鍼治療はまた、血流が増加している患者の血流を減少させるのにも役立つ。
（関連記事：科学的に裏付けられた鍼治療の健康効果）
『脳』への最適な血流確保は、良好な『脳』の健康を維持し、『脳』のパフォーマンスを向上させるのに役立ちます。
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