NPR、虫を食べたくないという反発を「陰謀」と言い切る
2023年4月17日(月) 記入者:ニュース編集部

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虫を食べるという考え方が、またしてもニュースに取り上げられるようになった。

 

NPR(米国公共ラジオ放送)は最近、虫を食べる事への反発は、エリートが国民に虫を食べさせたいと考えているという根拠の無い陰謀論に基くものだとする記事を発表した。

 

4chanから国際政治まで、虫食い陰謀論は主流になる

 

しかし、実際には、エリート達は、バッタやハエの幼虫の様なものを国民に食べさせたいと考えて居る事を示す証拠があるようです。

 

NPR、虫を食べたくないという反発を「陰謀」と言い切る


NPR(米国公共ラジオ放送)は、

 

「昆虫を人間の食物に含める事は」

「気候科学者や食料安全保障の専門家の間で」

「新たな、しかし又限界のある考えである」

 

と、書いています。

 

昆虫を食用にしない国では、この考えは長い間、躊躇され、時には嘲笑されることもあった。

「しかし近年、この嫌悪感は」

「世界の人口を制御しようとする」

「影のエリートが陰謀を企てるという」

「不定形で変幻自在の陰謀論と融合している」

 

と、彼らは考えている。

 

この理論を支持する人々にとって、虫を食べる事は単なる嫌悪感や気候変動の影響に対する疑問の問題ではありません。個人の自由と政府の支配の問題として組み立てられているのです。

虫食いは今に始まった事ではないが、世界の指導者達は、西洋の人々は虫の摂取を検討すべきだという考えを確かに後押ししてきた。

 

ジョー・バイデン大統領と、カナダのジャスティン・トルドー首相は、ロシアがウクライナに侵攻した2022年初頭食糧不足になる事を示唆しました。

 

食糧不足で「困難な時期」が待っている、とトルドー氏

 

その2カ月後には、ウェールズの小学生にコオロギやミールワームを食べさせるというニュースが流れ、科学者が「エコな生活環境を作る」と提言した。

 

虫のボロネーゼを食べられますか?ウェールズの小学生にミールワームやコオロギなどの食用昆虫が提供されるかもしれない。科学者達は、次世代に環境にやさしい肉の代用品を受け入れるよう促している。

 

この報道の数日後、トロント・サン紙は、コオロギを食べることで食糧不足に効果的に対処できることを示唆した。

 

AIとコオロギで食糧難に立ち向かう、カナダのトップAIベンチャー企業達


2022年6月下旬、アスパイア食品グループ(Aspire Food Group)は、「人間とペットの消費」用に毎年9,000トン、20億匹のコオロギを生産することを目標に掲げたと発表していました。

 

虫を食べる:カナダの会社が「人間とペットの消費」のために9000トンのコオロギを生産

 

アスパイア食品グループ(Aspire Food Group)が、コオロギの目標について言及した僅か1カ月後、食品会社のアクチュアリー食品(Actually Foods)は、主要原材料の1つとして「オーガニックコオロギ粉」を挙げていました。

 

コオロギを主原料としたカナダのスナック食品


バイデンとトルドーが食糧不足に言及した事で、虫を主要な食事要素として導入する為の真剣な取り組みに火が点いた様に観得るのは、難しい事ではありません。

 

この一連の出来事には、陰謀を示唆する様なものはなく、むしろ単なる事実である。

 

又、昆虫食は、小さな町の企業が地域社会に貢献しようと始めた草の根的な取り組みではない事も重要である。

 

虫食は、世界経済フォーラム(WEF)を始めとする世界最大の組織によって受け入れられ、推進されてきたのです。

 

昆虫を食べると気候変動が緩和される5つの理由


しかし、私達の所謂、食糧不足は、食品に虫を導入する達の多くの正当化理由の一つに過ぎません。

 

虫食い業界の人達がよく言うもう一つの正当化は、現在私たちが食べているものと比べて、虫が如何に優れた蛋白質を含んでいるかと云う事です。

 

バンクーバー・サン紙は、2016年、エンテラ社Enterra)『持続不可能な魚粉や大豆を蛋白質や脂肪源として、廃棄食品で育った虫に置き換える』と云う意図を取り上げた記事を掲載しました。

 

バンクーバーの食品スタートアップがコウロギバーを販売、コウロギシェイクも登場へ

 

この記事では、虫は『ハイカーやスノーボーダー』にはハードルが高いだろうとも書かれています。

CNNは、そう遠くない将来、平均的な米国人は、「コオロギの粉でパンをトーストし、イナゴの粉で作ったプロテイン・スムージーを飲み、(モパネ芋虫の脂肪で非常にクリーミーにした)スクランブルエッグにミールワーム・ベーコンを添えて食べる」
かもしれないと伝えています。


この仮説の食事は、

 

「今食べている」

「パン、スムージー、卵、ベーコンよりも」

「4倍の鉄分、3倍以上の蛋白質」

多くの主要ビタミンとミネラルを摂取でき」

「しかも地球を救うことができる」

 

と、記事は続けて述べています。

世界経済フォーラムが2021年、COVID-19のパンデミックの最中に、世界人口が増加し、虫を食べる以外の選択肢は殆ど無いらしいので、誰もが虫を食べる事を受け入れるべきだと提案する以上に、虫食がエリートによって推進されているという事実を強固にする方法があるだろうか?

しかし、
NPR(米国公共ラジオ放送)にとって、虫を食べないという感情は、基本的に単なる人種差別である。虫を食べたくないというのは、植民地主義的な感情と結びついているのです。

当時は『自分が食べたものは自分自身である』という考え方が非常に強かった。

 

 

デトロイトにある、ウェイン州立大学(Wayne State University)の生物人類学の准教授であるジュリー・レズニック(Julie Lesnik)は、NPR(米国公共ラジオ放送)にこう語っている。

 

    

 

「先住民の食べ物を食べたら」

野蛮人になってしまうという」

「心配が非常に多い」

「保守的なメディアのインフルエンサーは」

「今日もこの感情を利用し続けている」

 

と、NPR(米国公共ラジオ放送)は宣言し、その前に

 

「レスニックは、初期の植民地支配者と」

「今日の保守的な怒りとの間に貫通線を見る」

 

と、書いています。

「最も簡単なパンチングバッグは......」

「未開に見えるものを取り上げる事だ」

 

と、レズニックは言った。

しかし、勿論、人々が只虫を食べたくないだけかもしれない。