玉ネギで『健康な骨』を、自然な方法で作る。
2022年12月28日(水) 記:オリビア・クックTags: bone health, goodfood, goodhealth, kaempferol, Magnesium, Megan Rossi, onions, osteoblasts, osteoclasts, osteoporosis, prebiotics, protein, quercetin, Strong Bones, superfood, superfoods, vitamin D, Vitamin K
骨は健康な生体組織であり、常に分解と交換が繰り返されています。
幸いな事に、多くの栄養と生活習慣が、強い骨を作り、時間が経っても、その強さを維持するのに役立ちます。
骨を健康にする秘訣は?玉ねぎには勝てない! メーガン・ロッシ博士が、骨を守るために誰もがやっておくべきことを明かします。
腸の健康博士であるメーガン・ロッシ博士は、Daily Mail の記事で、タマネギが、強い骨を促進する事を示唆しました。
登録栄養士・管理栄養士によると、タマネギは、ニンニク、豆類、アーティチョーク、デーツ、大麦と並んでプレバイオティクス食品の、カテゴリーに入るとのことです。
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プレバイオティクス(Prebiotics)は、細菌や真菌などの有益な微生物の成長または活動を誘発する食品中の化合物。プロバイオティクスの食物として機能する。豆、全粒穀物、特定の野菜など、健康的な量の繊維を含む食品は、体内で分解され、腸内でプロバイオティクスが成長して繁栄するのに役立つ物質を生成する。 - Wikipedea
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プレバイオティクスは、腸内の善玉菌の餌となり、環境を弱酸性にする。
食品中のカルシウムは、弱酸性の腸内環境にさらされる事で、体内への吸収率が高まります。
腸内の善玉菌のエサとなる以外にも、タマネギ等のプレバイオティクスは、別の方法で骨の健康維持に役立ちます。
腸内細菌が、タマネギを分解すると、短鎖脂肪酸(SCFAs)が生成されます。
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短鎖脂肪酸(SCFA:Short-chain fatty acid)は、炭素数6未満の脂肪酸(fatty acid)で、C1ギ酸、C2酢酸、C3プロピオン酸、C4イソ酪酸、C4酪酸(ブタン酸)、C5イソ吉草酸、C5吉草酸(ペンタン酸)、C52-メチル酪酸を指す。炭素数4以上では構造異性体を生じるため、同じ炭素数で複数の脂肪酸が存在する。炭素数6のカプロン酸なども短鎖脂肪酸に含める場合がある。一方、炭素数1のギ酸は含めない場合もある。
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動物実験によると、この短鎖脂肪酸(SCFAs)は、骨量と破骨細胞(骨を破壊する細胞)の産生を調整するのに役立つという。
更にロッシ博士は、タマネギには、ケルセチンとケンぺロールと云う、2つの植物性化合物が含まれており、骨芽細胞(新しい骨を作り出す細胞)を刺激すると考えられていることを紹介した。
タマネギが骨の健康に良いという主張を裏付ける為に、彼女は『Menopause:更年期障害誌』に掲載された、2009年の研究を引用しました。
その論文によると、50歳以上の女性で、毎日1回以上タマネギを摂取している人は、月に1回以下しかタマネギを摂取していない人よりも、骨密度が高かったそうです。
研究著者らは、タマネギを毎日食べる女性は、食べない女性に比べて、股関節骨折のリスクを20%以上減らせる可能性があると示唆した。
その他、毎日の食事に取り入れたい骨に好い食材は以下です。
玉ねぎ以外にも、骨の健康を促進する為に、食事に取り入れる事ができる食品があります。
野菜と果物は、健康で丈夫な骨と関係があります。
PLOS Oneに掲載されたある研究では、果物と野菜の摂取量が多い程、骨密度が高く、骨粗しょう症(カルシウム不足による骨の脆さ)リスクが低くなる事が述べられています。
研究者によると、野菜の調理法では、骨に必要な重要な栄養素が失われる事が多い為、果物の方が骨の健康と関連性が高いとの事です。
又、ビタミンKと、ビタミンD、具体的にはビタミンD3と、ビタミンK2を豊富に含む食品は、健康な骨を促進することが知られています。
『国際内分泌学誌』に掲載された、2017年の論文では、ビタミンD3と、ビタミンK2の組み合わせは、骨がカルシウムを吸収し易くし、動脈に蓄積するのを防ぐと説明されています。
「動物とヒトの研究から」
「骨と心臓血管の健康に有益である事が示唆された」
と、研究著者は書いています。
蛋白質が豊富な食品は、筋肉を作るだけでなく、骨を作るのにも役立ちます。
2013年に『米栄養学会誌』に掲載された研究では、毎日食べる食品からの蛋白質は、骨粗しょう症の予防を助けると述べられています。
又、食事で摂る蛋白質は、インスリン様成長因子1(IGF-1)の産生を促進し「骨格の発達と骨形成に好影響を与える」とされています。
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インスリン様成長因子1(Insulin-like growth factor 1、略称: IGF-1、IGF-I)は、インスリンに類似した分子構造を持つホルモンである。小児の成長に重要な役割を果たし、成人においても同化作用を有する。ソマトメジンC(somatomedin C)とも呼ばれる。
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マグネシウムを豊富に含む食品も、より健康で強い骨に貢献します。
2021年5月に『バイオ金属』に掲載された研究では、体内のマグネシウムの量が少ないと『骨粗鬆症の存在と関係がある』と、言及されています。
マグネシウムの摂取量が少ない人は、低い骨密度と高い骨折のリスクも保有していると、この研究は述べています。
(関連記事:研究により確認。マグネシウムのサプリメントは、より強い筋肉と骨に関連しています)
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