報告書:干ばつ時に有機農業は慣行農業より40%多く作物を収穫できる
2022年12月09日(金) by:ベル・カーターTags: agriculture, Climate, conventional farming, Drought, Ecology, environment, Farming Systems Trial, food production, food supply, goodpollution, harvest, organic farming, organic produce, organics, real investigations
最近発表された、40年掛りの報告書によると、有機農法は慣行農法に比べて、ストレスの多い干ばつ期にも、40%以上の収量を上げて居る事が明らかになりました。
有機農業は干ばつ時の収量が多く、農家の収益が高いことが40年前の報告書で明らかになった
ローデル研究所の「農業生産方式試験」は、北米における有機栽培と慣行栽培の穀物栽培方式を比較した最も長い歴史を持つ調査である。
ファーミングシステムズトライアルは「農家が有機農業を導入する際の障壁に対処する」という明確な目標を掲げ、1981年に開始されました。
(関連記事:有機農業への移行は、アメリカの農村地帯を経済的災害から立ち直らせる可能性がある)
有機農法は、従来の農法に比べ、近隣の水路に有害物質を漏らさず、エネルギー使用量も45%少なく、大気中への炭素排出量も40%少なくなります。
報告書によると、再生可能な食料システムに切り替えることで、世界人口に十分な食料を供給し、化学物質への曝露を減らし、生物多様性を改善することができるという。
又、有機農法の収量は、5年間の移行期間を経て、慣行農法の収量と競争力を持つ様になる事が示されました。
この試験では、有機、及び慣行システムで栽培された穀物の試験圃場における土壌の健康状態、エネルギー効率、作物収量、水の使用量と汚染、栄養密度の違いを測定しました。
穀物は、米国の作物の70%を占める為、この研究の主な焦点となりました。
これらは72の実験圃場に植えられ、有機肥料、有機マメ科植物、慣行合成を適用した。
有機肥料は、典型的な有機酪農・肉牛の経営を表しています。
有機肥料は、一年生飼料穀物や多年生飼料穀物を長期間輪作し、マメ科の被覆作物と堆肥を定期的に施肥し、害虫に対する主要な防御策として多様な作物輪作を行うことを特徴としています。
一方、有機マメ科作物は、典型的な現金穀物栽培を表しています。
一年生穀物作物と被覆作物を中程度の長さで輪作し、マメ科の被覆作物を唯一の肥料として使用し、害虫防御として輪作作物を使用しています。
コンベンショナル・シンセティックは、米国の典型的な穀物生産企業で、合成窒素肥料を使用し、ペンシルベニア州立大学協同組合普及啓発が推奨する合成除草剤で雑草を防除しています。
ローデル研究所は、数年以内に行われる短期的な研究では、旱魃の様な長期的な気象の影響を測定する事はできないだろうと説明しています。
「これ(干ばつ)は」「必然的に起こるものです」
「或いは、土壌への生物学的変化は」
「ゆっくりと起こるものです」
「世界の食糧生産の」
「将来に影響を与える問題に対する」
「真の解決策を見付ける為には」
「長期的な研究が必要です」
と、指摘している。
合成農薬や化学肥料を使用することの危険性を強調した試験結果
ワシントンDCに本部を置く、非営利団体農薬を超えては『農作業システム試験』の結果を歓迎すると述べた。
「それらの多くは」
「合成農薬と肥料の使用に関連しており」
「劣化した土壌」
「生物多様性の損失」
「広範な化学汚染」
「人間と生態系の健康被害」
「として現れている」
と、そのウェブサイトで述べています。
気候に配慮した有機農法は、化学集約的な農業よりも農家にとって収益性が高い
「これらの有害化合物は」「気候危機の悪化にも一役買っています」
「これらの現実は」
「政府、機関、企業、そして人々に」
「『通常のビジネス』を変えるよう求めています」
「しかし、私達は変わらなければならず」
「地球上の人類の生命の未来を救う為には」
「あらゆるレベル、あらゆる機関の意思決定者に」
「影響を与えなければならないのです」
一方、再生可能な食品、農業、土地管理への移行を推進するグループは、浸食、砂漠化、脱炭素、化学汚染による土壌破壊の現在の速度について、悲惨な警告を発している。
「40億エーカーの耕作地」「80億エーカーの牧草地」
「100億エーカーの森林の土壌を」
「保護・再生しなければ」
「世界に食料を供給し」
「地球温暖化を2度以下に抑え」
「生物多様性の喪失を」
「食い止める事は不可能だ」
と、再生インターナショナルは声明で述べている。
ペンシルバニア州の有機農場を襲撃した連邦政府の武装捜査官についてのビデオは以下の通りです。
あなたは虫を食べることになる。武装した連邦捜査官が最近、ペンシルベニア州バード・イン・ハンドの古いアーミッシュ村にある有機食肉・酪農に成功しているアモス・ミラーズ農場を急襲した。
※Gen
報告書が出たが、
彼が観たらどう思うのだろうか・・・
・・・なんて事は、
そもそもどうでも好く
以前、コメントとしてちょっと触れたが
農薬を使わずに
肥料さえ与えて、そこそこの収量であるなら
その方が好いと思って居る
農薬を与えてたものは収量が多いが成分が薄い
農薬は与えないものは収量は少ないが成分が濃い
と云う認識だが、二者択一なら後者の方が好い。
処が、農薬を与えない方法の方が
従来より4割増の収穫になるなら
今迄のは何だったのか?となる。
農薬会社だけが儲かり
生産者や消費者だけが
害されると云う話に拍車が掛る。
依然、別の話で取上げた生産者の話の中で
農薬を使わないと
例えば、1本100円のキュウリが1000円以上になる
・・・なんて事を云っていたが・・・
その主張すら崩れる事になる。
他の動画の類いで、
自給自足を謳って畑仕事を公開している人のを閲覧した際
肥料だけは撒くが、農薬は撒かずに
小さな畑で、かなりの作物を収穫しているのを観れば
「農薬」使用に疑問符が出る。
この面も、早く変化が起きて貰いたい。