熱はあるか?:西側の対ロシア制裁で欧州のエネルギーが奪われ、ポーランドの家庭は、ゴミを燃やして暖房に使っている。
2022年10月16日(日) 記:イーサン・ハフTags: chaos, Collapse, dark winter, electricity, energy, energy report, energy supply, Europe, fire, freezing, fuel supply, green tyranny, heat, home heat, Inflation, natural gas, panic, Poland, power grid, Russia, Russia report, sanctions, supply chain, trash, Ukraine, Western sanctions, winter
西側の制裁により安価なロシアのエネルギーが枯渇するなか、エネルギー危機の見出しを飾る最新の国であるポーランドの人々は、暖房の為にゴミを燃やすという手段にでている。
ポーランドの家庭がゴミを燃やして暖を取る ロシアへの制裁が逆効果に
流布している画像(Great Game India参照)には、黒や茶色の大きな煙が家々からうなり、空には臭い煙が充満している。
ポーランド人は、冬が近づいてきて暖かく過ごすのに苦労しているのである。
通常であれば、ポーランドはこのようなゴミの焼却を許さないだろう。
あらゆる公害が発生するからだ。
この国の指導者たちは、プーチンに対抗するため、特別な例外を設けたのである。
プーチンが「特別作戦」でウクライナを浄化する代わりに、ポーランドと、そのNATOの仲間達は、ロシアのエネルギーを買うのを拒否する事で自滅しているのである。
結局、崩壊するのはポーランドであり、ロシアではない。
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「ここ数世代で」
「最大のエネルギー危機を緩和する為に」
「ポーランドは」
「大気質規制を一時的に免除し」
「来年4月まで」
「住民が家庭暖房用に」
「石炭を燃やす事ができる様にした」
「ポーランドの家々は」
「電気や天然ガスの価格上昇に対抗する為」
「より多くの石炭や薪を燃やしているが」
「一部の人々は」
「暖かく過ごす為にゴミも燃やしている」
と、報じている。
欧州の初秋の気温は、未だ可なり穏やかですが、冬が来たらどうなるのでしょうか?
ポーランド人のパウリナ・ムロツコウスカさんは、西側の対ロシア制裁によるロシアのガス不足で、ゴミを燃やす等の抜本的な対策以外に生活する事は不可能に近い、と Bloomberg に語った。
首都ワルシャワの住人であるムロツコフスカさんは、
「この季節はとても酷く」
「毎日ゴミを燃やす臭いがするのは」
「全く新しいことです」
「普通の燃料の臭いがする事は滅多にない」
「本当に寒くなったら」
「どうなるかと思うと怖いですね」と。
これは欧州の寒い季節の始まりに過ぎない事を肝に銘じて置いて欲しい。
やっと秋になったばかりで、気温は未だかなり高い。
これから数カ月、気温が氷点下まで下がったら、どうなるのだろうか。
ポーランドで最も強力な政治家として知られる「法と正義」の指導者ヤロスワフ・カジンスキーは先月、ポーランド人は暖房の為に燃やせるものを何でも見付けるべきだと提案した。
彼は、ポーランド南部に位置するノヴィ・タルグの集会で『タイヤと同様の有害なものを除いて、殆ど全てを燃やす必要がある』と、支持者に語った。
石炭やゴミの燃焼を禁止する決定も、もっと最近に発効する筈だったが、2024年まで先送りされた。
NATOのロシアエネルギーに対する強硬姿勢は、欧州におけるあらゆる種類の「グリーン」政策を変化させ、今や後景に追いやろうとしている(シャレになっていない)。
壁に書かれた文字を見て、多くのポーランド人は、薪、ペレット、石炭など、この冬に燃えて熱を生み出せるものを必死で集めようとしている。
『ポーランド・スモッグ警報』という環境保護活動家のネットワークのスポークスマンであるピョートル・シェルゲイ氏は「皆怖がって居て、燃えるものなら何でも集めている」と言う。
或るポーランドの市長によれば、人々はゴミを捨てずに燃やす為に取っておいているという。
「特に、紙や段ボール、包装材など」「少なくとも理論的には」
「燃やすのに適していると思われる材料に関しては」
「ゴミの収集が大幅に減少しています」
と、その市長は語った。
欧州と世界経済全体が焼け野原になりつつある。