欧州のエネルギー危機で、太陽光パネル等の再生可能エネルギー機器の生産が不可能に。
2022年10月13日(木) 記入者: イーサン・ハフ

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欧州では最近「グリーン」な再生可能エネルギーの生産が難しくなっている。

 

皮肉な事に、太陽光パネルや風力タービン等の部品を生産する為に化石燃料が必要だからだ。

 

再生可能エネルギーコストで欧州の太陽電池生産が停止

 

欧州の、太陽光発電(PVメーカー各社は、エネルギー価格の高騰により経営破綻の危機に瀕しており、まもなくエネルギー不足に陥る。

 

(関連記事:銀行界の重鎮ゴールドマン・サックスによると、欧州は今、エネルギー危機による「脱工業化」スパイラルに陥っている

 

 

現在、欧州では35ギガワット(GW)以上の太陽光発電(PV製造計画が、ある報告書によると「停滞」の危機にさらされている。

 

エネルギーコストの高騰により、生産者が事業を継続する事は不可能ではないにせよ、困難な状況になっているのだ。


Rystad Energy社は、エネルギー危機が、欧州大陸で、太陽光発電(PVのサプライチェーンを構築しようとする努力を阻んでいると述べています。

 

ロシアのウクライナ侵攻とそれに続く全ての事は、これまでの進歩を台無しにする恐れがあり、言うまでもなく、欧州が暗黒時代に逆戻りしてしまうという非常に深刻なリスクをはらんでいます。

Rystad Energy社の、エネルギーサービス研究部長オーダン・マーティンセン氏は

 

 

「欧州大陸が、REPowerEU計画を含む」

「目標を達成する為には」

「信頼できる国内の」

「低炭素サプライチェーンの構築が不可欠ですが」

「現状では、それが深刻な危機に曝されています」

 

と、述べています。

エネルギー価格の高騰は、欧州で始まったばかりの「グリーン」エネルギーへの取り組みを衰退させるだけでなく、海外生産への依存を高める可能性があると、オーダン・マーティンセン氏は言い切った。



中国をはじめとする海外の製造業は、事実上、化石燃料のエネルギーで動いている。

 

生産された製品を欧州等に運ぶ為の輸送には、更に多くの化石燃料エネルギーが必要です。


欧州の PV 工場は、不可能な経済状況の為、既に閉鎖されています。

 

フランスでは既に、Maxeon Solar Technologies の太陽光発電(PVモジュール製造工場が、エネルギー価格の高騰で操業継続が困難となり、閉鎖された。

 

      

 

エネルギー価格の高騰だけでなく、原材料価格の高騰、更に輸入税の高騰も要因であると、マクセオンの広報担当者は、この状況について述べています。

「Porcelette工場の生産価格では」

「最早、欧州市場で」

「競争力を発揮する事はできません」

 

と、太陽光発電(PVTech は自らをPV産業に関する詳細かつ最新のニュースを提供するナンバーワン・ソースと位置づけています。

現在は閉鎖されている Maxeon の施設は、フランス北部に位置し、2012年に初めて稼働を開始した。

 

同社のプレスリリースによると、この施設には年間15万枚のソーラーパネルを生産できる44MWp(メガワット・ピーク)の生産ラインがあった。

この様な状況について、ある報道では、次のように疑問を投げかけている。

「当然の疑問だが」

「もし自然エネルギーが」

「それ程安いのなら」

「これらの工場は」

「何故広大な土地に移転して」

「送電網から切り離し」

「自分達の製造設備に」

「低コストの自然エネルギー製品から」

「電力を供給しないのだろうか?」

勿論、その答えは、再生可能エネルギーは、信頼性が高く豊富な化石燃料エネルギーに取って代わる事ができると言われている点で、冗談のようなものである。

 

欧州が試みた様に、再生可能エネルギーに全面的に依存する事は、悲惨な失敗である事が証明されている。

 

そして今、欧州大陸は、この過ちの代償を払おうとしている。

「電力料金が高くなる事で」

「本当に最低コストのソリューションであれば」

「競争力が高まる筈だ」

「補助金がない事が決め手なのだろう」

 

と、あるコメンテーターは書いている。


「風力と太陽光は」

「最初で最後の補助金採掘作業だ」

 

と、別の人が付け加えた。

「補助金を出している政治家への」

「キックバックもある」

 

とも書いている。

再生可能エネルギー詐欺をめぐる政治的駆け引きについて「それが政治的に存在し続けるための最も決定的な要因かもしれない」とも言った。