世界の債券市場は崩壊加速:英国の年金破綻、日本の国債下落、一部の債券では2022年迄に、75%の損失が発生。
2022年10月12日(水) by:マイク・アダムスTags: banking, bonds, central banks, Collapse, currency, debt, economics, economy, Federal Reserve, finance, pensions, risk, stock market
世界の債券市場は株式市場とは桁違いの規模であり、今年に入ってからのFRBによる金利の右肩上がり(無限の紙幣増刷など悲惨な財政政策と相まって)により、世界中の債券がほぼ限界に達している。
債券の価値は、金利と逆の関係にある為、金利が上がれば、既に発行されている債券や、その他の債務商品の価値は下がる。
FRBが、金利を上げる度に、債券の価値は暴落し、債券投資家は大きな損失を抱え、債券を手に入れようとする買い手さえも減少しているのである。
投資家のラリー・マクドナルドが、Marketwatchの記事で言っているように「物事は壊れている」のである。記事から。
株式市場が大変な事になっている。それは債券市場が「暴落に近い」からだ・・・
マクドナルドは、英国の債券市場の混乱を指摘し、2061年に満期を迎える0.5%のクーポンの国債が、12月には1ドル97セント、8月には58セント、最近の数週間では24セントまで下がっていると述べた。
機関投資家は、これらの国債を保有するだけで損失計上を回避できるのかという質問に対しては、デリバティブ契約のマージンコールの為、一部の機関投資家は売却を余儀なくされ、多額の損失を被ったと答えた。
マクドナルドは、もし連邦準備制度理事会がフェデラルファンド金利を更に、100ベーシスポイント引き上げ、バランスシートの縮小を現在のレベルで続ければ『市場を崩壊させるだろう』と述べた。
東京では国債の買い手がいない
東京では、日銀はこの3日間、10年物日本国債の買い手を、一人も見付ける事ができなかった。
日本国債10年債を3日間誰も売買していない!
ZeroHedgeが報じているように。
簡単に言えば、あるベテラン日本国債トレーダーが私達に内々に語った様に「もう(現物)市場はない」のである。
三菱UFJモルガン・スタンレー証券によれば、FRBが積極的に金融引き締めを行う為、トレーダーは利回りが上昇すると予想し、ベンチマークである10年債を取引するインセンティブもない。
日本だけではないのだ。
同じ記事から。
バンク・オブ・アメリカのアナリストは、今月のメモで、米国債市場の取引量の縮小は世界金融の安定に対する最大の脅威の一つかもしれないと警告している。
言い換えれば、米国債を売る能力が急速に低下しているのだ。
ある時点で買い手がいなくなり、FRBが最後の買い手にならざるを得なくなり、それが米国を屈服させる通貨崩壊の最後のスパイラルを始める事になる。
イングランド銀行総裁は、投資家に、3日間で清算する様に警告した。
金融パニックボタンの領域で負けてはいない。
イングランド銀行の、アンドリュー・ベイリー総裁は、イングランド銀行が、英国の年金の資金源である破綻ギルト(債券)を買い上げるのを止める前に、保有する債券を清算するには、3日しかないと投資家に警告した処である。
「関係するファンドや」「全ての企業へのメッセージは」
「後、3日しかないと云う事だ」
と、ベイリーは火曜日に述べた。
イングランド銀行、世界市場へ「3日以内に全てのものを売却せよ」
そうする事で、彼は本質的に巨大な債務爆弾のカウントダウン・タイマーをセットしたのである。
何故、この様な事が起こったのか、その説明は?
「市場の変動は銀行のストレステストを超えた」
と、アンドリュー・ベイリー総裁は説明した。
これは本質的には『これ程、大きな暴落は予想していなかったので、止める事はできない』と云う様な意味である。
年金が、崩壊に向かっている事が判った。
イングランド銀行は、サバイバルモードであり、ユーロは日を追う毎に問題が深刻化している。
グレゴリー・マンナリノが最近の市場分析ビデオで言っている様に、IMFによれば「債券市場は暴落に非常に近い」、世界の債務商品の加速する没落に警鐘を鳴らしている多くの機関の一つである。
MARKETWATCHが警告:"債券市場は非常にクラッシュに近い" IMFがまたもや警告 マナリノ
FRBは、欧州が破綻する迄、金利を上げ続けるだろう
債券市場があれ程メージを受けたにも関らず、FRBは欧州の金融商品が壊れるまで金利を上げる事に執念を燃やしている。
トム・ルオンゴが最近のインタビューで説明した様に、FRBは、欧州のグローバリスト銀行家と戦争状態にあり、欧州の産業と金融の支払い能力を崩壊させる為に金利を武器として使っているのである。
そのインタビューの中で、私はこのFRBの行動を化学療法に例えた。
腫瘍(欧州の社会主義銀行家)を取り除く為に、患者(世界経済)全体を毒殺しようとしているのだ。
化学療法と同じ様に、治療法はしばしば病気よりも悪い。
FRBの政策は、欧州全域に金融の大混乱をもたらすと同時に、米国経済(そして最終的には米国株式市場)を消滅させようとしているのだから。
「勝利」は、株式市場、住宅市場、債券市場の崩壊など、極めて高い代償を伴うかも知れない。
インフレ率の上昇と負債コストの上昇は、商品やサービスに対する消費者の需要の崩壊を引き起こしている。
世界貿易の滞留から空コンテナへの転換に伴い、貨物船会社が出航を取りやめる。
Hellinic Shipping Newsが報じている様に、国際貨物輸送料金は75%も急落している。
その記事から。
太平洋横断輸送の運賃は、前年同期比で凡そ75%急落している。
大手小売業者が業者への発注を取り止め在庫削減の努力を強めている為、運送業界は需要の低迷に悩まされている。
フェデックス社は最近、出荷量の激減を理由にフライトをキャンセルし、貨物機を駐機させると発表した。
米国人は景気刺激策を使い果たし、多額の借金を抱えていることが判明した。
その為、小売業や工場からの注文が激減している。
その結果、雇用主は今後数ヶ月の間に従業員を解雇し、全米で失業が加速されることになる。
市場が崩壊すれば、殆どの米国人は投資と年金を失い、大量の貧困と飢饉が発生し、都市部で抗議運動が起こるだろう。
この崩壊を避ける事はできない。
西側の金融システム(そして国全体)を崩壊させながら、人々はホームレス、無一文、絶望的な状態で(不潔な)路上で腐敗するのを見届けるしかない。
ドイツでは、人々はこの冬に薪ストーブで燃やす為に馬の糞を農村部で探している。
恐らく、馬の糞がなくなったら、通貨を燃やせば好いのだろう。
どうせ直ぐに無価値になるのだから。
歴史的なサイクルは、全ての金融クラッシュの母の為に整列している。
我々はリアルタイムでその展開を見ている。
そして、アーロン・ブリックマンが以前のインタビューで予測したクラッシュサイクルの、ウィンドウの中にいる事は偶然ではない(彼は今週の日曜の夜に再び参加して、状況の最新情報を教えてくれる)。
その間、Brighteon.comを通じて、今何が起こっているかについての私の分析は以下の通りである。
- 世界の債券市場は崩壊の危機に瀕している。
- 債券市場は、一部の債券で75%の損失が発生し、溶解している。
- イングランド銀行は投資家に対し、3日以内に清算するよう警告している。
- 日本の10年国債、3日間買い手ゼロに
- ロシア軍が列車でベラルーシに押し寄せる
- ロシア、ウクライナに大規模な攻撃を準備中
- タルシー・ギャバードは悪魔の様な民主党を去り、彼らの狂気をバッシングする。
- ファイザー社、コロナ菌の感染に対するテストを行っていない事を認める(全て詐欺だった)。
- ペンタゴン、徴兵制に生物学的性別を考慮すると発表 男性として生まれた者は全て登録が必要
- フランスのガス警察は、あなたの車が空に近い状態でなければ、ガソリンを買う事を許さない
- ドイツは8億個のコロナマスクを燃やして熱を生産する(ようやく使い道が見付かった)。
- 欧州では薪を買うパニックが起きている
- 馬の糞を集めて燃やして暖を取る人もいる。
金融サイクルアナリストのAaron Brickmanは、破滅的な市場暴落の可能性について、重要なタイミングを指摘している。