バングラデシュの送電網が崩壊、1億4000万人が停電に。
2022年10月9日(日) by: イーサン・ハフ

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バングラデシュでは、10月4日に国内の送電網が崩壊し、約1億4千万人が停電しています。

 

 

バングラデシュで送電網が崩壊し、1億4千万人が停電中

 

AFP通信によると、この崩壊により、ほぼ国全体が停電に見舞われた。

 

国営バングラデシュ電力開発局(BPDBの、関係者によると、同国東部の送電障害が全国の発電所を停止させ、首都ダッカを含む国全体への電力供給を停止させたという。

 


BPDBの職員シャミーム・ハサンは、エンジニアが電力系統の「不具合」を調査していると発表した。

 

バングラデシュの電力網には、数ヶ月前から深刻な問題があったようだ。

例によって、ロシアのウクライナ侵攻のせいである。エネルギー価格が上昇し、食料価格も上昇している。

 

そして、この事が「ここ数ヶ月、バングラデシュの電力網に大混乱をもたらし、電力会社は需要に見合うだけのディーゼルやガスの調達に苦慮している」と言われているのである。

「通貨安と外貨準備高の減少により」

「バングラデシュは」

「十分な化石燃料を輸入できず」

「ディーゼル発電所を閉鎖し」

「幾つかのガス火力発電所を」

「休止せざるを得なくなりました」

 

と、更に報道されています。

 

(関連記事:グリーンエネルギーへの移行は、アメリカの電力網をも弱体化させている

 

 

バングラデシュでは、送電網の故障により広範囲にわたって停電が発生し、約1億4千万人が火曜日午後に停電したと発表されました。

 

バングラデシュの衣料品産業はどうなるのだろうか。

 

バングラデシュは、中国に次ぐ世界有数の衣料品輸出国であることを忘れてはならない。もし、エネルギー問題が続けば、世界の衣料品市場の大きな部分を失いかねない。

バングラデシュはまた、コールセンターなどのビジネス業務のアウトソーシング先としても台頭してきています。もし、それが失われれば、多国籍企業は他の国を選ばざるを得なくなるでしょう。

何より大切なのは、バングラデシュ全土の不安定なエネルギー事情によって、今、命の危険に曝されているバングラデシュの人達です。

バングラデシュが直面しているエネルギー危機の深刻化による混乱について「もう直ぐ欧米諸国にもやってくる」と、コメントした人がいた。

「これは世界経済フォーラムの試運転だ」とも書かれています。

 

「10月も盛り上がりそうです」

「キャンプファイヤーで」

「やかんに入れたポップコーンを用意しよう!」と。

また、電力網の状況が変わると、台所用品や携帯電話、電気自動車等の電化製品が壊滅的な打撃を受けるという指摘もあった。

 

もし、米西海岸で同じような停電が起こったら、人々は自分の電子機器がサージから保護されていることを確認したいと思うだろう。

「電圧と周波数の低下は」

「電子部品を破壊する傾向がある」

 

「だから送電網の運営者は」

「無秩序な停電ではなく」

「計画停電を行うのです」

 

と、ある研究者は書いている。


別の意見者は、1980年代にユタ州で同じような状況が起きたと書いている。

 

当時、ユタ・パワー・アンド・ライト(UP&L)で働いていたというこの人物は、バングラデシュの状況は「驚くほど簡単に起こり得る」と言う。

「大きな発電機が停止し、負荷が高くなり」

「多くの負荷が停止し、発電量が多くなり」

「更に発電機が停止し、数秒の内に」

「連鎖的に全てを失ってしまうのです」


「復旧させるには」

「ネットワークを再構築しながら」

「負荷と発電量を」

「微妙にバランスさせる必要があります」

 

「そしてそれは」

「何も故障していない場合の話です」

「UP&Lは復旧中に一度落としてしまい」

「やり直しを余儀なくされたが」

「最終的には復旧した」

 

と、書いています。

「聞こえたか?」

「バングラデシュで電力が供給されないと」

「もう服は作れないんだ」

 

と、1億台のミシンが眠っている音について書いている人もいました。

また、ジョン・レノンの名曲「イマジン」の歌詞を、バングラデシュや世界のエネルギー危機を反映して書き直した人もいました。

 

「『電気がなくなる』事を」

「想像してください」

「できるかな」

「全ての人が」

「暗闇の中で」

「生活している人達を」

「想像してみてください」