二酸化炭素濃度は、地球の気温と関係ない、と第一線の科学者が語る。
2022年9月30日(金) by:イーサン・ハフTags: carbon dioxide, Climate, climate alarmism, climate change, climate science, CO2, environment, global warming, Global Warming Policy Foundation, green tyranny, ocean cycles, ocean health, temperature, William Kininmonth
地球温暖化政策財団(GWPF)の気象学者ウィリアム・キニンモンス氏は、所謂「温室効果ガス」に関する新しい論文を執筆し、二酸化炭素(CO2)は、多くの人が誤って主張する様に、地球の気温に影響を与えないことを明らかにした。
最悪の場合、二酸化炭素は気温や気候に「最小限の影響」を与えるだけで、気候は人類がコントロールできる範囲をはるかに超えた要因によって常に流動的な状態にあるのだ。
世界気象機関気候委員会の元コンサルタントであり、オーストラリア政府の国立気候センターの元所長でもあるウィリアム・キニンモンス氏は、気候に関して自分が何を言っているのかよく理解している。
そして、CO2が心配するようなものだとは思っていない。
海洋は気候システムの「重要な慣性力、及び熱のフライホイール」であるという。
そして、海は、私達がはっきりと判る様に、いかなる人間や政府もコントロールできるものではないのだ。
(関連記事:ピート・ブッティギーグが、二酸化炭素は神の目から見て「罪」であると宣言したのを覚えているだろうか)
キニンモンス氏は「地球の気温に影響を与えようとする脱炭素化の努力は無駄である」と述べ、最近の温暖化の傾向は「恐らく、絶えず変化する海洋循環の変動によるものである」と付け加えている。
地球の温暖化には、牛の屁ではなく、海の動きが大きく関係している
キニンモンス氏は、温暖化の傾向に関して、CO2は問題では無い事を「認識しなければならない」と言う。
人間は常にCO2を吐き出し、植物は常にそれを吸い込む。
幾ら、気候に手を加えても、それは変わらない。
表1: 温室効果に対する二酸化炭素の最小限の貢献度
大気中の水蒸気量は、熱帯地方と一致するレベルで一定とした。データはMODTRANS
更に、CO2濃度が、0~600ppmまで上昇しても、温室効果の強さは殆ど変化せず、どの濃度でも、ほぼ完全な水平線である事を示すグラフを紹介した。
詰り、大気中にCO2が全くなくても、大量にあっても、温室効果は変わらないと云う事だ。
この事は、地球温暖化に関する全ての説を、たった1つの簡単なデータで否定するものである。
最早、全ての家畜を淘汰し、全てのガソリン車を破壊し、何十億人もの人々を絶滅させる必要はないのである。
生活が通常通りであろうと「グリーン」な移行を余儀なくされようと、温暖化(及び冷却)パターンは関係なく起こるべくして起こっているのだ。
気候変動に敏感な人達を説得するのは難しいが、これが真実である事に変わりはない。
そして、独立系メディアと共に、有名な気候専門家であるキニンモンス氏の様な人が、それを言ってくれるのは助かる。
キニンモンス氏によれば、熱は絶えず熱帯の大気と交換され、風によって運ばれ、北極の温暖化を促進する。
人間の活動のせいにされるにも関らず、海がこれをやっているのだという。
一方、南極の気温は、過去50年間殆ど変化していない。
これはキニンモンス氏の仮説を更に裏付けるもので、左派から来る牛の屁の様な話よりも、ずっと筋が通っている。
アラバマ大学の、大気地球科学教授ジョン・クリスティ博士は、海洋エネルギーが気候変動を引き起こすというキニンモンス氏の主張を支持し「モデルは正確なエネルギーの流れを再現する事ができず、これが気候システムの仕組みの根幹をなしています」と付け加えた。
この様な状況にも関らず、一般的な気候変動に関する主張は、依然として人間が化石燃料を使用する事が地球温暖化の原動力であるとするものである。
それは、この主張を推し進める人達が、地球規模で「グリーン」エネルギーへの転換を強制される事で多くの利益を得ることができるからである。
「気候変動は、主に太陽のサイクルによってコントロールされる自然のプロセスです」と、人間がコントロールできない地球温暖化の原因を指摘するコメントもあった。