ハリケーン「イアン」の直撃を受けた米フロリダ州の主要な肥料工場は米国のリン酸塩肥料の半分を生産している

2022年9月29日(木) 記入者:イーサン・ハフ

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ハリケーン「イアン」は、全米のリン酸塩肥料の少なくとも50%が採掘・生産されているフロリダ州を直撃するまで後数時間(この記事を書いている時点)しかない状況です。

 

フロリダに時速155マイルのハリケーン「イアン」が襲来

 

LIVE|ハリケーン「イアン」- 嵐の後に - フロリダで被害状況の調査を開始

 

 

モザイク社は、カテゴリー4のハリケーン(イアンの最大風速はカテゴリー5迄後数マイル)が、上陸したタンパの東、フォートマイヤーズの北北東地域で多数の鉱山を操業しており、壊滅的な被害をもたらしている。

強風と雨は勿論の事、高潮だけでもサニベル、エングルウッド、ベニス等に壊滅的な被害をもたらしていると言われています。

 

そして、その大惨事はそのまま肥料通りへと向かっている(但し、その時点では、やや深刻さが軽減されることは間違いない)。

フロリダの肥料通りには、リン酸塩岩石が多く、リン酸二アンモニウム(DAPや、リン酸二水素アンモニウム(MAP等の肥料に加工されています。

 

     

 

詳細は同社のレポートをご覧ください。

エンキリサーチ社の災害モデラーであるチャック・ワトソン氏は、モザイク社のニューウェールズ工場は「被害範囲のちょうど真ん中」であると指摘します。

 

又、被害の程度によっては「数週間は操業停止になる」可能性もあるとの事です。

食糧価格が既に高騰し、エネルギー問題が世界の肥料供給を枯渇させる中、この不幸な新展開は、
世界の食糧供給にとって不吉としか言いようがない。

 

(関連記事:国連は、肥料不足により、世界の穀物生産量が40%激減すると予想している


米国は世界の他の国々と一緒に飢饉と飢餓に向かって下降しようとしているのだろうか?

 

モザイク社は、米国内の1586万トンの、リン酸二アンモニウム(DAPと、リン酸二水素アンモニウム(MAPの生産能力の半分以上を所有していると言われており、その大部分はイアンの通り道であるフロリダにあります。

2017年当時、ハリケーン・イルマは、その生産能力の一部に影響を与え、モザイクのリン酸塩の生産量を40万トン減少させた。

 

競合のポタッシュ社もフロリダにあり、イルマの影響で4日間操業停止となった。

イアンはイルマと同様に、或いは、それ以上に壊滅的な被害をもたらすと見られている。

 

米国の肥料生産能力に関する限り、イアンはイルマより悪いのはほぼ間違いないだろう。

「肥料は作物生産を左右する」と、ブルームバーグは報じている。

「世界の食料価格は」

「インフレが経済全体に波及し」

「飢餓レベルが上昇するにつれ」

「ここ数ヶ月で」

「記録的な高騰をみせている」

「ロシアのウクライナ侵攻で」

「世界の供給の大部分が」

「危険にさらされた為」

「米国での食料の栽培コストは」

「2022年に」

「過去最大に上昇する見込みである」


ロシアとモロッコの、リン酸塩生産者に対する米国の関税は、イアンが長期間生産が停止するほど肥料路を荒廃させた場合、国家が他の場所から高価な輸入品を購入しなければならない可能性があることを意味します。

これまで、肥料の危機は、殆ど米国の国境外の場所に影響を及ぼしてきた。

 

しかし、イアンのお陰で、その状況は変わりつつあるようだ。

モザイク社はイアンの到着を待って、フロリダ州のいくつかの事業所を避難させたという。

 

同社によると、全ての施設は嵐の為に放棄される前に安全が確保されたとの事だ。

影響を受けた施設はイアン通過後も少なくとも1週間は閉鎖され、2億4千万ドル~3億ドルの減収が予想されるとの事です。

又、ヤラ・インターナショナルと、タンパのCF工業からのアンモニア輸入も、イ
アンの余波によって減速することが予想される。

 

     


「今、食糧危機が悪いと思うか?」

 

「ちょっと待った」

 

と、Natural Newsにコメントした人は、イアンのお陰で、新たな高みに達しようとしている肥料危機について書いている。

「肥料問題は」

「作物の収穫を著しく低下させ」

「それが来年からの」

「食料の価格と供給力を」

「劇的に上昇させるだろう」

 

 

 

※Gen

 

値上り・・・

 

或いは輸入停止・・・