コロナパンデミック時のPCR検査業者の莫大な利益を示す新データ。
2022年9月28日(水) by: キャッシーB.

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レバノンの首都ベイルートにあるラフィク・ハリリ大学病院の集中治療室で、女性にPCR検査を実施する医療従事者(2021年1月5日撮影)

 

コロナウイルスで大きな利益を得たのはワクチンメーカーだけではありません。

 

著名な病理会社3社の最新の年次報告書は、パンデミックの最盛期にPCR検査がいかに利益を上げていたかを示している。

この3社は、いずれもパンデミックの期間中、大規模なPCR検査を行っていた。

 

欧州とオーストラレーシアで最大、米国では第3位の医療検査・病理サービス会社であるソニック・ヘルスケアは、前年比11%増の、9億5千万ドル(凡そ1,400億円)の純利益を記録している。

 

 

同時に、売上高も7%増加した。

 

PCRテストプロバイダーはCOVID-19年の間に巨額の利益を得た
 

マーク・コンプトン会長は、同社の年次報告書の中で「2年間に渡り、並外れた利益とキャッシュフローを生み出して来た」と述べ、次の様に付け加えた。

 

「12カ月前には、コロナ関連の収益が」

「2022年に13%も伸びるとは思ってもみなかった」

 

「コロナ検査の」

「将来の収益を予測する事は」

「依然として困難ですが」

継続的な需要に加え」

「他の呼吸器系ウイルスの検査も」

「季節的な加重で増加すると考えています」

 

と、述べています。

オーストラリアで検査を提供するトップ企業として、彼らは、特に迅速抗原検査の結果が広く認知される前の時代に、仕事や旅行を希望する人がPCR検査を受ける事を義務付けた規則から利益を得ています。

もう一社、Healius Pathology社も豊作だった。

 

同社はオーストラリア全土で2,000の患者収集センターを運営し、約1,300万件のCOVID-19検査を実施した。

 

6月時点で30%の増収と共に、前年の1億4840万ドルから昨年の3億930万ドルへと、純利益を倍増させることに成功したのだ。

同社の年次報告書によると、オミクロンの流行に伴い、PCR検査が2月以降、1日あたり1万から1万2千件に減少している。

 

又、コロナとは関係ない病態の病理検査も、ロックダウン、選択手術の制限、その他の隔離要件の結果、減少していると報告しています。

 

しかし、これらの分野での検査件数は今後増加すると考えている。

オーストラリアで、1,300以上のコレクションセンターを運営するオーストラリアン・クリニカル・ラボは、税引き後利益が、6040万ドル~1億7820万ドル(凡そ87億円~257億円)へと、
101%増加し、売上も48%増加したと報告しています。

 


ハワイの民間研究所が、PCR検査でどれだけの利益を得ていたかを示す調査結果

 

 

ハワイ大学経済研究機構が、実施した最近の研究によると、ハワイの独立系ラボはPCR検査のお陰で数百万ドルの増収を享受し、その利益は1検査当り少なくとも10ドルと推定されています - - 但し、本当の金額はもっと高くなる事もしばしばです。

 

PCR検査による民間研究所の利益に関するハワイでの研究により、米国の医療費支出に疑問が呈される

研究者は、2018年7月~2021年11月の間に同州でPCR検査を実施した21の異なる独立系ラボの収益報告書を分析した結果、この結論に達しました。

 

ハワイでは、医療サービスには売上高に対する包括的な物品税が課される為、事業者は月単位で収入に関する情報を税務局に提供する必要があります。

 

この為、この種のデータを提供する事に関して、ハワイ州は全米と比べてユニークな立場にある。

パンデミック以前、ラボの月収は平均1,900万〜2,200万ドル(凡そ27億円~32億円)でしたが、PCR COVID検査が可能になった後は、2,800万〜3,600万ドル(凡そ40億円~52億円)に上昇し、2020年5月から12月の間に最も大きく跳ね上がったと言われています。

商業保険プランは、CARES法、及び『コロナウイルス救済法における家族最優先の取り組み』に基き、患者の費用負担なしでCOVID検査の費用を負担しなければならなかったが、これらの検査の価格を設定することはなかった。

 

研究所は1検査当り、51.33ドル(凡そ7,300円)のメディケア率で払い戻しを受けたが、この研究では、1検査当りの実際のコストは、これより低い可能性が高いと判断した。

 

この調査によると、この様な高い償還価格は、保険料の上昇という形で消費者に還元される可能性が十分にあるという。

パンデミックは色々な意味で終焉を迎えつつあるが、パンデミックが様々企業に、どれだけの利益をもたらしたかを考えると、新たな亜種や全く別の病気が恐怖と利益をもたらす為に、利用される日もそう遠くはないだろう。