ゼレンスキー、護衛の「親ヒトラー派ワッペン」の写真を、ひっそりと削除
2022年9月22日(木) 記入者: ニュース編集部

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ウクライナ大統領が、自身のソーシャルメディアチャンネルで公開した写真には、護衛の一人がアドルフ・ヒトラーの個人用護衛部隊を参照したワッペンを付けていた。

 

ゼレンスキー氏、ボディガードの親ヒトラー派ワッペンの写真をひっそりと削除

9月13日、ウクライナのヴロディミル・ゼレンスキー大統領は、ハリコフ州のイジュム市をロシア軍から奪還した後、写真撮影のためにサプライズ訪問を行った。その際、ゼレンスキーの護衛と思われる兵士が、ナチスを連想させるワッペンを制服につけているところを写真に撮られた。

この画像がソーシャルメディアで批判を浴びると、ウクライナ大統領のテレグラムとフェイスブックの公式アカウントはこの画像を静かに削除した。

9月14日、イジュムでゼレンスキーはウクライナ国歌に合わせた国旗掲揚式に参加し、地元の市民や兵士と自撮り写真を撮った。

 

殆どの人が軍服を着ていたが、どの人が働いていて、どの人がイベントに参加しているのか、見分けるのは難しい事ではなかった。

ゼレンスキーの、テレグラムとフェイスブックのアカウントに投稿された写真(アーカイブはこちらこちら)には、大統領がウクライナ軍と自撮りする姿が写っていた。

 

ゼレンスキーが陽気な軍人のカメラに向かって笑顔を見せていると、その脇には重装備の兵士が反対方向を向いて立っている。

 

ゼレンスキーの右肩の直ぐ上に、兵士の防弾チョッキの背中に、小さいが重要なパッチが観得る。

 


ソーシャルメディアユーザーは直ぐにそのシンボルを特定した。それは、ナチス・ドイツで広く使われていた「トーテンコップ」(ドイツ語で「死の首」の意味)に由来するものだった。

 

ドクロと骨をモチーフにしたバッジは、強制収容所の看守を本来の任務とするドイツの「死の首領部隊」によって普及した。

 

ナチスの陰謀と侵略:第2巻:集団・組織の犯罪性:親衛隊(SS):(第3部/全16巻)

 

1939年10月、約6,500人の隊員が、欧州とソ連の征服の最前線に投入され、戦争犯罪や民族浄化を行った。

 

SS - トーテンコップのシンボル

 

ゼレンスキーの、ボディーガードは、SS - トーテンコップのパッチを、少し変えたものを付けて居る様に観得た。

 

クロスボーンがなく、スカルはヘルメットを被って居たのだ。

しかし、この記者は、ウクライナに拠点を置く3つのオンライン業者を見付ける事ができた。

 

この業者は「オペレーター・スカル」と云うブランドで、ナチス・ドイツを明確に参照した R3ICH と云う会社によって製造されたバッヂを販売している。

 

R3ICHのパッチとゼレンスキーのボディーガードが着用していたパッチの拡大版との比較

 

 

ゼレンスキーのボディーガードと思われる人物が付けて居た徽章の鮮明で大きめのショットは、未だ出て来て居ませんが、画像の拡大レンダリングでは、彼が明らかに R3ICH社製の同じデザインのバッジを付けて居た事が判ります。

 

両方のバッジは、ヘルメットを被った頭蓋骨を特徴としており、ヘッドギアはほぼ同じで、鼻と目の穴の間のスペースは同じで、シルエットは区別がつかず、ヘルメットに描かれたタリーマークは、同じ場所に見えます。

R3ICH製の『Operator Skull』パッチをよく見ると、さらに気になる点がある。

 

ヘルメット右上の骸骨の鍵は、ライプシュタインアルテ親衛隊、即ちヒトラーの親衛隊であるライプシュタインアルテSSアドルフ・ヒトラーを表して居る事が判るのである。

 

この部隊は後に装甲戦車師団に発展し、トーテンコップ同様、欧州と、ソビエト連邦への侵攻に参加した。

 

ライプシュタルタルテ親衛隊師団の骸骨の紋章


ライプシュタールト親衛隊師団は、第二次世界大戦中にハリコフを通過し - 今週ゼレンスキーのボディーガードが「オペレーター・スカル」のワッペンをつけて写真に撮られましたが - その中のあるユニットは、ロシア語を話す村を焼き払う習慣から「ブロートーチ大隊」というニックネームがついています。

 

ハリコフで燃える藁葺き屋根の上でタバコに火をつけるライプシュタルトSSアドルフ・ヒトラーの兵士。写真提供:ドイツ連邦公文書館

本誌記者がソーシャルメディアで、ゼレンスキーのボディーガードが「オペレーター・スカル」のワッペンをつけて居る様に観得ると報告した後、8人以上のツイッターユーザーが、この画像はフォトショップで加工されたと断言したのです。

 

衝撃的なことに、Twitterはこの写真に関するミントプレスニュースのツイート「センシティブコンテンツ」と見做し、ゼレンスキーに代わってダメージコントロールを試みた様で、プラットフォーム上での画像の可視性を低下させたのです。

 

Twitterは、ヴォロディミル・ゼレンスキー大統領の後ろにナチスのワッペンをつけたウクライナ兵の写真を掲載したMintPressの投稿を "センシティブコンテンツ "と判断したようです。

 

ナチスの紋章の目撃は、当時のウクライナ大統領ペトロ・ポロシェンコがナチスのトーテンコップのシンボルをあしらったプラカードを持った兵士とポーズを取った2018年の事件を思い起こさせた。

 

Newsweek は『画像にはウクライナ軍の写真にフォトショップで加工されたと思われる頭蓋骨と骨が含まれていた』と、まことしやかに主張しました。

 

ロシアがウクライナに警告「戦争を始めることはないが、我々の反応は最も納得のいくものになるだろう」。
 

しかし、The Grayzone が報じた様に、ポロシェンコの真横に立つ兵士は、胸にナチスを連想させるパッチを付けていたのである。

 

NATOに支援されたウクライナのペトロ・ポロシェンコ大統領が親ナチス派の兵士とポーズをとる。
 

空挺部隊は後に、ナチスのシンボルを表示していた事を謝罪し、Newsweek の報道の信用を更に失墜させた。

 

外国の(米国でさえも)親ロシア派のジャーナリストや政党が、ウクライナのナチズムを非難する為に、ウクライナ兵にナチスのシンボルをフォトショップで貼り付ける例をご紹介します。

BBCNews は、兵士のユニフォームにもワッペンを編集したのですね。

 

前回同様、ナチスのワッペンの画像は、本物だった。

 

しかも、R3ICH製の「オペレータースカル」パッチは、ウクライナでかなり人気があるようだ。

 

記者が発見したナチスのワッペンを販売しているウクライナの3つのオンラインショップの内、在庫が残っていたのは1つもなかった。