崩壊の到来:教皇フランシスコ、教会の財政を守る為、聖座に全資産を、バチカン銀行に移すよう命令。
2022年9月21日(水) by: アルセニオ・トレド

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ローマ法王フランシスコは、10月1日迄に、聖座の金融資産を、全て宗教事業研究所(通称バチカン銀行)に、移管するよう命じた。

 

     

 

聖座は、ローマ・カトリック教会の中央政府であり、カトリック教会の指導者であり、ローマの司教であるローマ法王の司教権下にある。

 

 


ベン・アームストロングは、自身の番組「The Ben Armstrong Show」で、このニュースについてコメントし、法王がバチカンの保有する全ての金融資産をプールするよう命じた事は、経済崩壊が間近に迫って居る事を示すものだと指摘している。

 

(関連記事:聖なる金の強奪:教皇フランシスコは、聖座の団体がバチカン銀行に資産を預ける期限を課した)

 

「皆さん、法王が」

全てのお金を持ち込むと云う事は」

何かが起こると思っているので」

「彼らが持っている」

お金を失いたくないと云う事です」

「何故そうしないのでしょうか」

 

と、ベン・アームストロングは、言いました。

 

「ローマ法王は」

「多くのグローバル主義者と仲良しだ」

「彼は彼らと緊密に連携しており」

友人でもある」

裏方の言い分正確に把握している」


グローバリストは、経済崩壊を望んでいる

「彼らは、経済の大リセットを、望んでいる

 

と、ベン・アームストロングは、付け加えた。

 


バチカン事務所が銀行以外の資産を、保有する事を防ぐ新ルール

 

ローマ教皇フランシスコは、8月30日に出された「rescriptum」(勅書)と呼ばれる文書で、他の銀行に保有されている聖座の金融・流動資産を9月1日から30日以内に、バチカン銀行に移動するよう命じました。

教皇の詔書は、教皇に権限を与える聖座の中央・指導的行政機関であるローマ教皇庁の会則のある条項の「真正解釈の性格」を持つ、法的文書としての役割も果たしている。

 

ローマ法王 教皇庁の全ての動産はIORが管理する事になった

この詔書は、全ての部局による全ての投資が、新しい規則の下で、バチカン銀行を通さなければならない事を明確にしている。

 

又、これらの部門が銀行から独立して、資金を運用する能力を剥奪している。

 

この規則には、例外がない。

この様に、上位の当局の承認無しに投資を行う事ができる為、バチカンの前枢機卿秘書官は、現在汚職裁判の中心となっているロンドンのビルに、直接投資する事になったのである。

 

この取引の失敗により、バチカンは、1億4000万€(約200億円)以上の、損失を被った。

先月の詔書以前は、長官が監督する事務局である国務院は、クレディ・スイスを含む、スイスの金融機関に口座を所有していることが知られていた。

 

 

新しい規則により、これらの口座の資産は全て、10月1日までにバチカン銀行に預けなければならない。

公式には、この動きは、教皇の10年に渡る金融改革の最新の行動である。

 

教皇庁の金融機関内の盟友は、過去10年間、バチカンの帳簿を整理し、オフショア・タックス・ヘイブンという評判を払拭しようと努めてきた。

 

  

 

ローマ法王、バチカン財政の管理と一元化を更に強化

宗教事業研究所の、年次報告書によると、バチカンは現在、約51億ユーロ(凡そ7100億円)相当の資産を運用しており、昨年は1800万ユーロ(凡そ25億円)の利益を上げている。

 

 

これは、同銀行がバチカンの広大な官僚機構の為に、毎年法王に寄付している、5千万ユーロ(凡そ70億円)の利益を考慮したものである。

バチカン銀行の利益は2020年以降、法王が同銀行の取引先を絞り込むと云う改革を続けている為、減少傾向にある。

 

同銀行の顧客数は現在、2021年の14,519人から減少し、14,047人に留まって居る。

 

法王は、バチカン銀行がバチカンの事務所、職員、大使館、カトリックの宗教団体、修道会、その他の組織のみにサービスを提供するまで、顧客リストをスリム化し続ける事を望んでいるのです。

ベン・アームストロングがバチカンの全資産をプールする法王について語る「ベン・アームストロング・ショー」のこのエピソードをご覧ください。

経済警告のサイレン:ローマ法王、9月30日までに全資金をバチカン銀行へ移すよう指示