インドが主食用作物の輸出を制限し、世界的な米不足の影響が表面化
2022年9月13日(火) by:ラモン・トーメー

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インドが、主食用作物の輸出を制限した為、世界的に米が不足する事になりそうだ。

 

世界的な米不足の舞台が整いつつある
 

CNBCによると、インドは割れた米の輸出を禁止し、様々な等級の米の輸出に20%の関税を課した。

 

世界最大の米輸出国であるインドは、モンスーンによる平均以下の降雨の後、出荷を制限しています。
 

9月9日に発効した、この禁止と関税は、ヒンドゥー教徒が大多数を占めるこの国が、平均以下のモンスーン雨量で作付けが抑制された後米の供給を増強し地元価格を安定させようとしたものである。

全インド米輸出協会会長の、B.V. クリシュナ・ラオ会長によると、関税は
インドの輸出の60%以上を占める白米と玄米に影響するという。

 

      

 

しかし、ニューデリーは、パーボイルド・ライスや、バスマティ米を、輸出関税の対象から除外している。

 

(関連記事:世界最大の米輸出国であるインドは、特定の米品種の輸出を禁止し、その他の品種には輸出税を課している

 

「この関税によって」

「インドの米の出荷は」

「世界市場で競争力を失う事になる」

 

「バイヤーは」

「タイやベトナムに」

「移ってしまうでしょう」

 

と、ラオ会長は、言う。

インドの米輸出大手サトヤム・バラジーの、ヒマンシュ・アガーワル執行役員は、この追加課税により、インドの米輸出は今後数カ月で少なくとも25%減少すると予測している。

 

  


「買い手は合意した価格に」

「20%も上乗せして」

「支払うことはできないし

売り手でさえも」

「課税を支払う余裕はない」

 

と、述べた。

 

アガーワル氏は、インド政府に対し「既に締結した契約は、20%の課税対象から除外する」よう求めた。

更に、ニューデリーでは、主に飼料用に使われる
100%割れ米の輸出も禁止した。

 

ジブチや、セネガル等、アフリカの一部の貧しい国々は、食用として割れた米を購入していました。

中国は、インドからの割れた米の最大の買い手であり、2021年には飼料用として、110万トンを購入していた。

 

しかし、インドの金融都市ムンバイに拠点を置く世界的な貿易会社のディーラーは、この禁止令が、北京の砕米購入に大きな影響を与える可能性があると警告している。

「米以外の全ての作物の価格は上昇している」

「米は今、上昇に加わっている」と、述べた。

インドの米輸出禁止は、世界に影響を与えるだろう

 

インドの米輸出禁止は笑い事ではない。

 

その輸出量は2021年に過去最高の2150万トンを記録した。

 

これは、主食用作物の世界4大輸出国である米国、パキスタン、タイ、ベトナムの合計出荷量を上回った。

ヒンズー教を主教とするこの国は、世界の米出荷量の40%以上を占め、150カ国以上に米を輸出している。

 

出荷量の減少は供給量の減少に繋がり、既に法外な値段になっている食料価格を押し上げる事になる。

インドは主に、パキスタン、ミャンマー、タイ、ベトナムといった他の米生産国と世界市場で競合している。

 

しかし、ニューデリーの通商令により、バイヤーは当分の間、インドからの米の購入を避ける可能性が非常に高い。

経済学者で作家のマイケル・スナイダーは、自身のブログで、この展開についてコメントしている。

「干ばつが、地球上の他の多くの作物を」

「荒廃させているにも関らず」

私は、2023年には米が十分にあると考えた」

残念ながら、私は間違っていた」

 

と、述べた。

「全世界の最大の米生産者の幾つかは」

「本当に大きな打撃を受けており」

「今年の米生産は予想を」

遥かに下回る事になりそうです」

 

「勿論、米は貧しい国々が頼る

主食の一つですから」

「これは本当に大きな問題です」

スナイダー氏は、2023年に米不足が深刻化した場合「
甚大な影響を及ぼす」と警告した。

「150カ国が」

「インド産の米に依存しています」

「では、彼らは何処から」

「米を調達するのでしょうか?」


「私たちの誰も」

「こんな事に直面した事はない」

 

「この先、数カ月で」

収穫されなくなる食料は」

2023年には」

「我々の店頭に並ぶ事は無いのです」

 

「これは訓練ではありません

 

食糧不足は、本当にやって来る

 

「そして、私達の世界は、荒々しく

予測不可能な方法で変化して行くだろう」

数ヶ月前に行われたインドの小麦輸出禁止措置について、マイク・マーティンズが語っています。

緊急 ⛔️ 熱波がインドの小麦作物を焦がし、輸出計画を狂わせる - 第2位の小麦の輸出量
 

 

※Gen

 

世界で一番食べられているのは

「インディカ米」だそうだ。

 

日本の「ジャポニカ米」ではない。

 

では日本には対岸の火事で無関係か?

 

・・・そうも行かないんじゃないだろうか。

 

食料危機になったら

代替を求めるだろう。

 

喰えないのだから。

 

国レベルで、米を高額で買いに来たら?

 

自分が、今のご時世で生産者側の人間だったら

 

(日本人は米食から遠ざかって居る事だし)

 

高額買取に、喜んで応じるだろう。

 

政府は確りガードしてるだろうか?

 

・・・非常に疑わしい。

 

いずれにしても、食料危機に

現実味が更に増して拍車が掛りそうだ。