mRNAワクチン中のナノ粒子が、免疫系を変化させると云う、新しい研究結果が判明
2022年9月3日

コロナワクチン接種後、ヒトに深刻な健康被害が生じたという証拠が増えつつあり、更なる調査が必要です。その証拠に、新しい研究が、mRNAワクチンのナノ粒子が免疫系を変化させることを発見した。

 

mRNA 免疫後に有害事象が検出された理由について、最近のプレプリント研究が光を当てている。

 


トーマス・ジェファーソン大学の研究者が中心となって行ったこの研究(下記参照)では、コロナの予防接種でmRNAを運ぶのに使われる脂質ナノ粒子(LNPが、マウスの免疫反応を「阻害」し「変化」させる可能性がある事が発見されたのだ。

 


脂質ナノ粒子(LNPは、私達の免疫システムによる分解や検出を回避する為に、mRNAを取り囲む脂質の殻である。

 


脂質ナノ粒子(LNPは、mRNAではなく、mRNAの荷を覆っているに過ぎない

 

 

 

ファイザーとモデルナの、mRNA コロナワクチンは、脂質ナノ粒子(LNPを利用して、mRNAスパイク蛋白質配列をヒトの細胞に導入するものである。

 

ヒトの細胞は、mRNA配列を受け取った後、スパイク蛋白質を生成し、免疫反応を引き起こす

当初、脂質ナノ粒子(LNPは、細胞にスパイクタンパク質を作らせ、COVID-19ウイルスに対する免疫を獲得させるmRNA配列を密かに導入する予定だった。

しかし、マウスを使った数々の研究により、脂質ナノ粒子(LNPは、
無害無毒と宣伝されているにも関らずず、返って非常に炎症を起こし易い事が判明した。


このナノ粒子は非常に長持ちで、20日~30日間も体内に留まることができる。

 

体内に留まって免疫系を刺激し続け、やがて消耗して無反応になる可能性が高いのです。

同様の結論は、トーマス・ジェファーソン大学の研究でも得られている。

 

ファイザー社のワクチンに含まれているのと同じ脂質ナノ粒子(LNPを動物に注射し、中には2回注射したマウスもいた。

 

研究者達は、脂質ナノ粒子(LNPが、免疫系にどのように影響するかを調べた。

マウスにおける免疫反応や炎症は、人間に起こる事を示す絶対的な指標ではありません。

 

しかし、マウスは長い間、ヒトに使用する医薬品の有効性と安全性を評価する為に使用されてきた。

 

免疫機能不全の症状は、ヒトの健康被害を示唆するものである。

 

Igyártóらのデータによる、異なるグループのマウスに投与された注射の概要。

 

研究者らは、2回投与したマウスは、1回だけ投与したマウスに比べて、2回目の注射に対する免疫学的反応が弱いことを発見した。

「mRNA-LNP(ナノ粒子)」

「ワクチンプラットフォームは」

適応免疫反応感染症に対する」

異種防御の両方に影響を与える」

長期に渡る」

「予期せぬ免疫学的変化を誘発します」

 

と、著者らは書いています。


mRNAナノ粒子への事前暴露は自然免疫細胞数を減少させる

脂質ナノ粒子(LNPを2回注射したマウスは、一次免疫細胞である自然免疫細胞の数が減少した。

著者らは、様々な脂質ナノ粒子(LNPバリアントをマウスに注射する事で、mRNAを封入した脂質ナノ粒子(LNPが、マウスにどの様な影響を与えるかを知りたいと考えた。

マウスは、3つのグループに分けられ、それぞれのグループに様々な物質の注射が2回行われた。

殆どのマウスは、最初の注射として脂質ナノ粒子(LNPの注射を受けた。

 

後半は、mRNAを含まない空の脂質ナノ粒子(LNPを、前半はmRNA配列を持つ脂質ナノ粒子(LNPを投与した。

残ったマウスには、塩水の注射が打たれた。

 

塩水の注射は、体に異変を起こすものではないので、このマウスが比較のベースラインとなる。

約2週間後、3つのグループ全てに、インフルエンザ蛋白質の、
mRNA配列(HA)を持つ、同じ脂質ナノ粒子(LNP注射を行った。

 

2回目の注射は、細胞を刺激してHA蛋白質を産生させ、免疫学的反応をもたらした。

 

この免疫学的反応によって、マウスがインフルエンザウイルスに対して免疫を獲得することが期待された。

 

3つのグループのマウスと、そのワクチン接種の内容。第1グループには生理食塩水を、第2グループにはクラゲ蛋白質のmRNAリピッドナノ粒子ワクチン接種を、第3グループには空のmRNA LNPのワクチン接種を行った。3つのグループ全てに、mRNAで配列され、mRNA LNPにパッケージされたインフルエンザHA蛋白質のワクチン接種を行った。B. Igyártóと関連会社による「mRNA-LNPまたはLNPへの事前暴露は、mRNA-LNPワクチンによって誘導されるその後の適応免疫応答を著しく阻害する」の図を修正、www.biorxiv.org/content/10.1101/2022.03.16.484616v2.full、材料はパブリックライセンスの下で利用できます creativecommons.org/licenses/by/4.0 (提供:Igyártó et al.)。

 

2回目の注射の後、研究者達は、全てのマウスがインフルエンザウイルスに対する免疫学的防御を確立していることを発見した。

研究者らは、
脂質ナノ粒子(LNPを、2回投与されたマウスは体重の減少が少なく、インフルエンザの病気に対する抵抗力が強い事を見出した。

 

奇妙な事に、同じマウスは、インフルエンザワクチンに対しても、免疫学的反応が弱く、免疫細胞の活性化も少なかったのである。

著者らの仮定によれば、彼らの
「抵抗力」は、免疫系が増強されたと云うよりも、脂質ナノ粒子が活性化した別の経路に起因していると思われる。

 

この「抵抗性」はインフルエンザにのみ適用される可能性があり、他の病気にも適用されるか否かは未だ判って居ない。

これは、インフルエンザに「耐性」が有る様に観得るマウスが、
実は菌に感染し易いと云う研究結果が出た為だ。

マウスに、カンジダ・アルビカンス菌を2回投与した処、マウスはより体重を落とし、病気との戦いが上手く行かなくなった。

 

これは、自然免疫反応に変化が生じて居る事を示すものである。

更に研究を進めると、これらのマウスは、第一応答免疫細胞の中で、最も多く存在する
好中球が減少していることが判明した。

 

 

好中球は、体内をパトロールして、異物に遭遇すると無差別に攻撃する役割を担っている為、その数が少ないと感染症のリスクが高まる

 


真菌感染症、特に、C. albicansは、自然免疫反応や第一応答免疫反応の低下がしばしば見られる為、好中球数の減少が真菌感染症の発生に寄与している可能性があると研究者らは推測している。

脂質ナノ粒子(LNPは、炎症を誘発し、特定の炎症経路は、血球の形成を制限する。

 

研究者らは、これらのマウスに投与した2種類の脂質ナノ粒子(LNPが、炎症を誘発し、その結果、血球の形成が減少し、好中球の数が少なくなったと仮定している。

これは推測であり、マウスでの影響が人間に及ぶか否かは不明だが、ワクチンを接種した人が重度の再生不良性貧血を発症した例がある

 

これは、体内で十分な血液細胞、特に赤血球が作られなくなる状態である。

又、コロナワクチン接種者が、稀な真菌感染症に罹患したり、既存の真菌性疾患を悪化させたりした例もある。

重大な真菌症は必ずしも免疫力の低下を示すものではないが、米疾病対策センター(CDC)によれば、重大な真菌症は「免疫力の弱い人に最も多く見られる」

 

 

ナノ粒子を大量に浴びたマウスでは抗原の数が減少している


免疫細胞には、ファーストレスポンダー(自然免疫細胞セカンドレスポンダー(適応免疫細胞の、2種類があります。

 


第一応答細胞は、何か奇妙なものに遭遇すると、直ちに攻撃を開始する。

 

 

しかし、その攻撃は汎用的であり、病気を完全に取り除くことができないことが多い

そこで、
第二の防衛線として働くのがT細胞や、B細胞と呼ばれる適応免疫細胞です。

 


T細胞やB細胞は、感染から約1週間後に活動を開始し、強力で的を絞った攻撃を行うことで感染症を除去します。

適応免疫細胞を活性化する為には、T細胞やB細胞に
病原体の情報が供給される必要がある。

 

Sars-Cov-2の場合、スパイク蛋白質の一部である可能性もある。

初動細胞の一種である
APC(抗原提示細胞は、ウイルス、細菌、感染性粒子の断片を、適応型T細胞や、B
細胞に送り込む。

 

 

これにより、T細胞やB細胞が活性化され、適応的な免疫反応が起こる。

樹状細胞(APC)は、有害物質や異物である抗原をT細胞に提示し、T細胞を活性化させる。

 

樹状細胞(抗原提示細胞)が細菌やウイルスの断片をT細胞(適応免疫細胞)に提示する様子。N. Wingreen and affiliatesによる「limitation of T cell expansion by antigen decay can explain the power-law dependence of fold expansion on the initial number of cognate T cells」の改変図, https://www.biorxiv.org/content/10.1101/377036v1.full, the material is available under Public License creativecommons.org/licenses/by/4.0. (Courtesy of Wingreen et al.)

 

しかし、mRNA LNPを2回投与したマウスは、1回投与したマウスに比べて、抗原の発現量が少ない事を発見した。

この事は、インフルエンザ蛋白質に対する適応免疫細胞の活性化が、余り生じなかった事を示唆している。


mRNAナノ粒子はT細胞及びB細胞の反応を低下させる

 

インフルエンザmRNAワクチン接種に対する、T細胞およびB細胞の反応は、脂質ナノ粒子(LNPを2回注射したマウスでは、1回注射したマウスに比べ、より弱い事が示された。

T細胞とB細胞は、私達の免疫システムが感染症を根絶する為に必要な、最後の防衛線である。

しかし、脂質ナノ粒子(LNPを2回投与したマウスでは、T細胞とB細胞の活性化が減少していることが確認された。

また、インフルエンザ蛋白質に対する抗体(B細胞は抗体を産生する)の量も、同様に2回投与群で減少していた。

適応免疫反応の低下は全身に及び、全ての臓器や部位に影響を及ぼしていた。

 

特に、2回とも同じ場所に注射をした場合は、注射部位でこの減少が顕著であったという。

一方、LNPを1回だけ注射したグループは、より強いT細胞及びB細胞反応を示し、より多くの抗体が生成された。

著者らは、脂質ナノ粒子(LNPの曝露が、
T前駆細胞を減少させる事を発見した。

 

T前駆細胞は、活性化T細胞に成熟する為、前駆細胞が少ないとT細胞の数が少なくなり、反応も低くなる。

研究者らは、免疫前にT前駆細胞を除去し、ワクチン接種後に再び導入しても、活性化T細胞の数は減少しないことを発見した。

 

この事は、脂質ナノ粒子(LNPが、T前駆細胞の量を減らし、その結果、T細胞の反応も低下させる事を示している。

「mRNA-LNPへの事前曝露は」

「T細胞応答を抑制する」

 

と、著者らは書いている。

著者らは、免疫力の低下は永久的なものではない筈だと推測している。

そして、1回目と2回目の投与の間に8週間の間隔を置くと、B細胞応答が殆ど回復する事を発見した。

しかし、著者らは、完全な回復に必要な時間や、マウスのB細胞応答が回復したか否かを確認した訳ではない。

しかし、アルミニウム塩や、AddaVax等のアジュバントでマウスを処理すると、脂質ナノ粒子(LNP注射のマウス免疫細胞への抑制効果が逆転することが確認された。

「mRNA-LNPへの事前暴露による」

「適応免疫応答の抑制は、長く続きますが」

「時間と共に弱まる可能性が高いです」


LNPsによる免疫の変化は、遺伝する可能性がある

 

前述の様に、脂質ナノ粒子(LNPを、2回投与したマウスは、脂質ナノ粒子(LNPを、1回だけ投与したマウスよりも、インフルエンザ感染に対して抵抗性が高かった。

 


この抵抗力が、免疫反応によるものか、それとも脂質ナノ粒子(LNPが引き起こす別のメカニズムによるものかは不明だが、感染期間中、マウスの体重がより多く維持されていた事から、この事が確認された。

驚くべき事に、この抵抗力の強化は、子供にも受け継がれる可能性がある。

 

インフルエンザ抵抗性の遺伝は、両親とも予防接種を受けている場合に強く、片親だけが接種を受けている場合、特に男性の父親だけが接種を受けている場合には弱くなるのである。

この研究では、2種類の脂質ナノ粒子(LNPを投与したマウスで観察されたC. albicansに対する免疫力の低下等、免疫不全を子供も受け継ぐか否かについては触れていない。



研究の意味する処と今後の課題

今回のマウス実験の結果は、マウスでT細胞やB細胞の機能が一時的に低下する事を示しており、この事が人間でも起こるのか否かと云う問題を提起している。

感染症を防いだり、癌等の慢性疾患を予防したりする為には、適応免疫反応が重要である。

 

この研究によると、mRNA LNPを用いた2回のワクチン接種後、数週間はマウスが感染症や癌に罹り易くなる事が判った

相関関係を決定的に証明する研究は行われていませんが、ヒトの観察に関しても同様の結果が得られています。

しかし、コロナ接種後にVAERS(Vaccine Adverse Event Reporting System)に報告された病気の発生率が増加していることは、接種後の患者の免疫力が低下していることを示唆しています。

コロナワクチンの接種により、癌が発生した事例が多数報告されています。

VAERSデータベースの全歴史において350例しか報告されていない乳癌が、コロナ接種後に284例発生したことが記録されています。

又、白血病については、VAERSの全歴史を通じて432件の報告がありましたが、コロナの接種後に269件の報告がありました。

更に、コロナのワクチン接種後に帯状疱疹が新たに発症し、再発した事例があります。

 

VAERSのデータでは、コロナワクチン接種後に7,559件の帯状疱疹の発生が報告されています。

VAERSの生涯を通じて、あらゆる予防接種後に28,180例の帯状疱疹が記録されており、コロナワクチン接種が全帯状疱疹例の、約4分の1を占めていることが示唆されます。

CDCによると、帯状疱疹の新たな診断や再発は、主に免疫力が低下した患者に起こり、免疫力低下の症状であるとされています。

マウスの研究では、ヒトへの健康影響が大きいことが示されていますが、マウスで報告された症状や影響のすべてがヒトで起こるかどうかは不明です。

しかし、コロナのワクチン接種後にヒトに深刻な健康被害が生じたという証拠が増えている事から、更なる調査が必要です。

 

又、マウスとヒトの健康影響の重複を調査する必要があります。

「この新しい」

「(mRNA)技術に基くワクチンにより」

「多くのヒト集団が」

「幅広く曝露される事を考慮すると」

「その全体的な免疫学的」

「及び生理学的効果を完全に理解する為に」

「更なる研究が必要です」

 

「このプラットフォームが」

「ヒトの健康に与える」

「短期的及び長期的な影響を明らかにする事は」

「潜在的に有害な影響を減らす為に」

「最適化するのに役立つでしょう」

 

と、著者らは結論付けています。