テック業界、市民の政府への忠誠度を測定できるAI読心術を開発
2022年7月13日(水) by: イーサン・ハフ

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中国の研究者が『心を読む』ことができる新しい人工知能(AI)技術を開発したと主張している。

 

中国の研究者が、中国共産党への忠誠度を測定できる「心を読む」人工知能を開発したと報道
 

サンデー・タイムズ紙(英国)が最初に報じたこの奇妙で気になる技術は、市民の中国共産党(CCP)への忠誠度を測る為に使われると思われる。

他の多くのオーウェル的技術と同様に、このAIマインドコントロール技術は、恐らく共産主義の中国で試験運用され、最終的に世界の他の地域にも展開されることになるでしょう。

合肥市にある中国の国家総合科学センターが公開した、現在は削除されている動画とそれに対応する記事によると、このAI技術は、中国共産党の「思想・政治教育」別名プロパガンダに曝された人々の表情や脳波を分析することができると説明されている。

その結果は『党に感謝し、党の言う事を聞き、党に従うという自信と決意を更に強固にする』為に利用できると研究者は説明している。

Business Insiderは、既に社会的信用スコアの専制や、インターネット検閲に直面している中国市民からの世論の反発を受けて、この全てを説明する動画と記事がインターネットから削除されたと報じた。

 

グーグルは中国向け検閲付き検索エンジンの発売計画を中止すると嘘をつき、「ドラゴンフライ」は今も秘密裏に開発されていると従業員が発言。

 

米国、2021年に中国企業数社を制裁 "脳を制御する兵器と称するもの "の開発で

 

AI・機械学習の専門家であるランス・B・エリオット博士は、フォーブスに寄稿した記事の中で、この技術の詳細を知らなければ、本当に主張通りに機能するかどうかは分からないという指摘をしている。

「脳波スキャン機能が」

「研究活動で人体に使われたのは」

「正に今回が初めてではないのは確かだ」

 

「そうは言っても」

「中国共産党への忠誠心を」

「測る為に使うというのは」

「あまり注目されないことです」

「このようなAIが」

「政府のコントロールに使われたとき」

「レッドラインを越えてしまったのです」

と、彼は述べています。


しかし、共産中国は過去に『脳を制御する兵器と称されるバイオテクノロジーシステム』等、同様の技術を作ろうとしたことで米国商務省から制裁を受けた事がある。

中国共産党はまた、既にAIと顔認識システムを使って、中国各地の強制収容所に収容されているウイグル族のイスラム教徒を追跡・管理している。

 

300万人ものウイグル人が監禁され、その多くがAIシステムを使って拷問を受けている。

「バイオテクノロジーと」

「医療イノベーションの」

「科学的追求は命を救うことができる」

 

と、中国のAI企業に課せられた2021年の制裁を受け、米国商務長官ジーナ・M・ライモンドはプレスリリースで述べています。

「残念ながら(中華人民共和国は)」

「これらの技術を使用して」

「国民に対する支配と」

「少数民族や宗教のメンバーに対する」

「弾圧を追求する事を選択しています」

もし中国がその目標を達成すれば、潜在的に世界的な「AI-tocracy」が形成され、何十億もの人々が技術的な専制政治に陥ることになるだろう。

 

中国が誇る「心を読む」人工知能が「AI-tocracy」を支える
 

アナリストによると、中国はAI、ビッグデータ、機械学習などの先端技術を利用して「国民の頭脳と心に入り込む」ことを望んでいると繰り返し指摘してきたという。

 

VOA Newsは、中国の計画を『強権的なデジタル独裁』と、呼んでいる。

中国共産党の最新のAIの試みについて、台湾の国立成功大学の政治学教授である洪清福氏は「中国は最先端のテクノロジーを使って、党内国家に力を与えている」と言う。

「中国は初期の顔認識から」

「見た目以上に頭脳や心に入り込もうとする」

「AIプログラムへとアップグレードしています」

「その高度なAIの採用は」

「その総体的な統制を強化するだろう」

AIによる警察国家は、言い換えれば、共産主義の中国だけでなく、そのやり方を採用する、或いは採用せざるを得ない他の国にとっても、予定されている事です。

既に、民主主義とは対照的に独裁主義に傾く国々は、中国から顔認識AI技術を輸入している。

 

全体主義に傾きつつある、或いは既に傾きつつある国々では、こうしたオーウェル的なシステムの市場が拡大しているようだ。