ロシアによるカリーニングラードへのイスカンダルミサイル配備は、NATOにとって大きな脅威である:その理由は以下の通り。
2022年6月26日(日曜日) by: JD HeyesTags: ballistic missile, ballistic missiles, conflict, discriminator, Iskander, Kaliningrad, national security, NATO, nuclear, nuclear tipped, nuclear war, nuclear warhead, Putin, Russia, SS29, Ukraine, world war
1991年にソ連が崩壊した時、ソ連最大の国家であり、同盟を形成したロシアは、NATOに対抗する為の兵器の大部分を受け継いだ。
その中には大量の弾道ミサイルが含まれており、その多くは現在も現役で、モスクワの同盟国安全保障同盟に対するA2AD(「反アクセス/エリア拒否」戦略)の基幹を形成している。
しかし、世界最大の弾道ミサイル保有国であるロシアの弾道ミサイルは、勿論全てが老朽化して居る訳ではない。
NATOが特に警戒している短距離弾道ミサイル(SRBM)であるイスカンダルMを始め、多くの機種はかなり新しく、いずれも極めて高い殺傷力を有している。
「SS-26イスカンダルミサイルの射程は」「約400〜500キロメートル」
「詰り約250〜310マイルである」
「このミサイルは」
「地球貫通弾、高爆発弾、サーモバリック弾など」
「様々な弾頭タイプを搭載する事ができる」
と『The National Interest』は報じている。
ロシアのSRBM「イスカンダル」がカリーニングラードに設置された理由
「輸出モデルは」「射程距離が280キロ(約175マイル)と短く」
「積載量も480キロ(約300ポンド)と小さいが」
「ロシアのサービス標準積載量は」
「480~700キロ(300~430ポンド)だ」
と、報告書は続けています。
更に報告書は、イスカンダルの精度も非常に高いと指摘する。
「慣性誘導、グロナス」
「レーダー地形相関誘導を組み合わせて使用し」
「円形誤差(CEP)」
「2~5m以内の目標に攻撃できる」
(グロナスとはロシア版GPSのこと)
言い換えれば、このミサイルは目標から2~5m離れた場所に着弾する確率が50%であるのに対し、CEPが50mの旧式のSCUD-Dミサイルは、遥かに精度が低いということです。
また、このモデルで注目すべきは、イスカンダル輸送機は一度に2発のミサイルを横並びで搭載できることです。
また、輸送機の屋根は装甲され、中の貨物を保護し、キャビン自体は化学・生物・核の危険から乗員を保護する。
ナショナル・インタレストは、戦場でミサイル輸送機と一緒に移動するリローディング車両は、クレーンを使って素早く装填することができると報じています。
「イスカンダルシステムは」「ロシア本土と、ポーランドとバルト海に隣接する」
「ロシアの重要な飛び地である」
「カリーニングラードに配備されている」
「カリーニングラードから」
「イスカンダルはポーランド、ドイツ東部の一部」
「スウェーデン南部、ラトビア、リトアニア」
「エストニア、ベラルーシ、バルト海の」
「大部分にある標的を攻撃できる」
と、同アウトレットは付け加えた。
「カリーニングラードを拠点とする」「イスカンダルは」
「ロシアの威圧的外交の優れた例である」
「この飛び地から」
「ロシアは」
「バルト海の大半の標的を攻撃する事ができ」
「重要な航路を脅かし」
「NATOの標的を攻撃することができる」
「イスカンダルシステムは」
「核有効搭載量を搭載していない為」
「核対立を引き起こすリスクも少ない」
しかし、このシステムを購入した国はそれ程多くない。
2016年にアルメニア、2017年にアルジェリアの2カ国が購入しただけだが、2005年以降、イラン、シリア、韓国、インド、アラブ首長国連邦など複数の国が長年に渡って購入に関心を示してきた。
カリーニングラード再訪。プーチンの核の脅威が最も恐ろしい場所
最近、WorldCrunch.comによると、ウラジーミル・プーチン大統領は、核戦力の警戒態勢を敷きました。
「多くの人にとってショックですが」
「ロシアの核ミサイルが配置されている」
「カリーニングラードの」
「ポーランド国境の直ぐ向こうで」
「ワルシャワからベルリン迄の」
「欧州の首都を目指している人にとっては尚更です」
「このポーランドの観光地のすぐ近くには」「絵のように美しい湖、有名な健康ランド」
「そしてロシアの大量破壊兵器という」
「3つの特別な特徴があるのだ」
「人口1万4千人のこの小さな町は」
「ロシアの飛び地である」
「カリーニングラードとの国境に直接位置している」
と、報告書は続けた。
プーチンは、自分が始めた紛争を終わらせる為に、より必死になりつつあるようだ。
ヒトラーが1941年にソ連に侵攻した後にドイツ軍が行った様に、ウクライナの都市を無差別に爆撃して瓦礫にする為に、彼は徴兵者を予想外の肉挽き機に送り込んだのである。
イスカンダルミサイルはその一部であり、NATOはそれを知っている。