コロナワクチンが、アルツハイマー病のような脳の変化を引き起こす方法
2022年4月13日


コロナワクチンによるアルツハイマー病の様な脳障害は、自然に獲得したウイルスによる脳障害よりも多い可能性がある事が、マサチューセッツ工科大学の上級研究員によって明らかにされました。


 

ある人にとっては鼻水程度です。

 

一方、コロナは人によっては大きな影響を与える可能性があります。

 

どちらの場合でも、コロナに曝された人の中には、長期的な影響を受ける人がいます。

 

これはロングCOVIDと呼ばれ、これに苦しむ人々はロングホーラーと呼ばれる。

 

ロングCOVIDは、恐らくあなたにとって既に馴染みのあるもので、影響を受けた事が有るか、受けた人を知っているかも知れません。

 

しかし、一般には余り理解されていないのは、長時間のコロナは高い確率で神経学的な問題と関連していると云う事です。

壊れた脳


SARS-CoV-2ウイルスに感染すると、脳の炎症、脳卒中、慢性頭痛、意識障害、認知障害、ブレインフォグ(思考力低下、記憶力低下、集中力低下等の症状を総称した症候群)等が起こる可能性があります。

低嗅覚症や、低味覚症は、一般に非科学者が嗅覚や味覚の喪失と呼ぶもので、神経系の活動の異常によって引き起こされると考えられている。

しかし、医師や患者から感染後に様々な脳の問題が報告されている一方で、SARS-CoV-2感染が脳機能にどの様な影響を及ぼすかについては、未だ解明されていない部分もあります。

 

 

それが変わりつつあるのかもしれない。

2月3日に『アルツハイマー病と認知症誌』に発表された研究(下記参照)は、コロナの生存者が直面する神経学的問題の背後にある生理学的根拠の可能性について洞察を与えている。

何が起こっているのか理解が深まった事は励みになるが、悪いニュースもある。

「コロナ患者のにおける」

アルツハイマー病の様なシグナル伝達

 

と云う最近の研究では、憂慮すべき発見がなされています。

 


ACE2受容体を攻撃する

心臓専門医で、マンハッタンにあるコロンビア大学ヴァーゲロス医科外科の生理学・細胞生物物理学部の学科長であるアンドリュー・R・マークスが率いるこの研究は、COVID-19で死亡した10人の脳組織を調べたものである。

 


マークスのチームは、38歳~80歳の女性4人と57歳~84歳の男性6人の脳を死後調べた。

SARS-CoV-2のスパイク蛋白質は、既に体中のACE2受容体、特に心臓、肺、腎臓、血管を覆う上皮細胞に付着する事が認められている。

 


科学者達は更に、このACE2受容体を介した心臓や肺の細胞の浸潤が、恐らくコロナによる死亡の原因となり得る多臓器不全の原因であると考えている。

科学者達は、The Conversationに掲載された2021年の投稿で、ウイルスが受容体に感染して以来、受容体と連動する酵素(アンジオテンシン変換酵素)の働きが低下している、と述べている。

 

ACE2受容体とは何か、コロナウイルスとどの様な関係があるのか、何故コロナの治療の鍵となりうるのか?専門家が解説します。
 

患者が病気になった時、肺や心臓への損傷が医師の頭に真っ先に浮かぶ事がよくあります。

 

しかし、ACE2受容体は脳にも存在する事が分かっています。

 


これは、あなたが神経学者でない限り、かなり専門的な話です。

 

 

ともあれ、私の話にお付き合いください。

 

ACE2活性の低下は、トランスフォーミング成長因子β(TGF-β)活性の上昇と関連しています。

 

 

脳内のTGF-β濃度が高いと、神経細胞を維持する「タウ」タンパク質に異常が生じ「過リン酸化」と呼ばれる現象が起こります。

有機分子(この場合はタウ蛋白質)に、リン酸が付加される事は、リン酸化と名付けられた正常な生物学的プロセスである。

余りにも多くの場所にリン酸基が挿入される事を、過リン酸化と呼びます。

過リン酸化の結果、余分なフィラメントを持つタンパク質が絡まることがある。

 

このタウのフィラメントの「もつれ」は、アルツハイマー病と関係があるとされています。

漏出する脳

マークスと、コロンビア大学の5人の同僚は、コロナで死亡した人にアルツハイマー病と関連するタウ蛋白質の異常があるか否かを調査した。

最近の多くの研究から、タウの異常は、リアノジン受容体として知られる脳内の特定のイオンチャネルからカルシウムイオンが「漏出」する事によって引き起こされる可能性があることが分かっている。


イオンチャネルは、脳細胞(ニューロン)を含む細胞膜をイオンが通過するのを可能にする。

 

一言で言えば、イオンは電荷を体全体に流す事ができ、この流れは全ての細胞が適切に機能する為に不可欠なものです。

 

これはある意味、身体のコミュニケーションシステムであり、脳機能の主要なメカニズムの1つでもあります。

健康な脳の活動は、先に述べたリアノジン受容体の様なイオンチャンネルが正しく働くか否かに掛っています。

 

このイオンチャネルからイオンが漏れ出すと、電気ケーブルがショートして電力が漏れるのと同じ様な問題が発生します。

 

カルビンディンという蛋白質は、このイオンチャネルを閉じて漏れない様にしているのですが、酸化ストレスによってこのカルビンディンが減少してしまう事があります。

 

カルビニンが少なくなると、本来閉じている筈のチャネルからカルシウムが漏れ出す。

脳や体内の他の場所でカルシウムイオンが蓄積すると、様々な健康問題に繋がる可能性がある。

 

神経変性におけるカルシウムシグナル
 

マークスのチームは、コロナで死亡した10人の脳組織からカルシウム漏れの兆候を探った。

より正確には、脳組織におけるTGF-β活性の指標を探したのである。

 

TGF-β活性は大脳皮質と小脳の両方で上昇することが観察された。

 

また、酸化ストレスの上昇の兆候も発見されました。


小脳の問題

アルツハイマー病の患者さんでは、小脳ではなく大脳皮質にのみタウのフィラメントの「もつれ」が見られます。

しかし、アルツハイマー病とは異なり、このコロンビア大学の研究では、COVIDが小脳機能障害を引き起こす可能性があることが判明しました。

テキサス大学ヘルスサイエンスセンターによると、小脳はバランス、運動の調整、言語、姿勢に関与しているとのことです。

 

他の最近の研究によると、入院中のコロナ患者の74%が協調性の問題を報告しています。

 

コロナが、小脳と大脳皮質の両方に影響を及ぼしているとすれば、医師が観察している協調運動の障害を説明するのに役立つかもしれません。

 

COVID-19における神経症状:入院患者を対象とした断面的単盲検調査

興味深い事に、この研究は規模が小さいにも関らず、死亡した全ての人に脳の病理学的徴候が見られた。

 

TGF-βシグネチャーは、コロナに感染する以前に認知症の兆候を示さなかった若い人の脳を含む、研究対象の全ての脳で発見されました。

 

脳内に、βアミロイド斑が存在すればアルツハイマー病であることは、多くの人が認識している。

 

 

ACE2活性の低下がβアミロイド斑の増加に関係しているにも関らず、コロンビアの研究者達は、コロナ患者の脳でアミロイドベータの発生に寄与する経路に変化を見いださなかった(以前に認知症を患っていた84歳の男性1人を除く)。

 

この事は、コロナの病態とアルツハイマー病や認知症の病態との大きな違いの一つです。

神経症状の治療

マークス氏は、リアノジン・イオンチャネルに長い間関心を寄せており、今回のCOVID関連の研究は、他の研究者が彼の発見を確認すれば、金銭的な報酬につながる可能性があります。

 

 

2011年マークスが率いる研究チームは、薬の一種であるライカルが、コロナ感染に関与するのと同じリアノジン・イオンチャネルを安定化する事によって、心不全や筋肉疾患の治療に有効であることを発見した。

このクラスの薬の1つであるARM210は、臨床試験が行われているが、治療対象である疾患の希少性からオーファンドラッグに指定されている。

 

ライカルズとRYR-1財団

マークス氏はScienceDaily誌に、今回の研究がCOVIDの神経症状に対する治療法のターゲットになり得ることを示唆していると述べた。


「私の最大の望みは」

「他の研究室が我々の発見を調べ」

「それが検証されれば」

「長いCOVIDの臨床試験への」

「関心を生み出すことです」

 

と、彼は述べています。

コロンビア大学と、
マークスは、リアノジン・チャネルを標的とした薬の研究を行っている事業者であるARMGO Pharma, Inc.の株主でもある。

 

 

この研究の末尾にある利益相反声明によると、彼らはライカルスの特許も所有している。

 

もう一人の研究共著者であるSteven Reikenは、ARMGOの顧問を務めています。

 

 

このような利益相反は、発表された科学研究において非常によくあることで、研究の信用を落とすものではありませんが、全体像の中では見過ごせない重要な要素です。

また、ある理由で開発された医薬品が、別の理由で新たな命を吹き込まれることも珍しくありません。

 

場合によっては、その薬が本来意図していた使い方よりも、こうした新たな用途の方がより重要であることが判明することもある。

論文の中で、コロンビアのチームは『コロナ患者の脳サンプルをライカルの薬剤ARM210で生体内処理した処、...チャネルリークが直った』と書いている。

これは、将来の研究の有望な方向を示唆しているが、研究室で脳細胞に薬を適用することは、実際の個人にそれを投与する事とは可なり距離がある。


ワクチンと関連した神経障害

COVIDは神経疾患との関連が指摘されていますが、ワクチンも同様なようです。

 

マサチューセッツ工科大学の上級研究員で『毒の遺産』の著者であるステファニー・セネフ氏は、コロナの予防接種も脳障害を引き起こすのではないかと危惧している。

「ワクチンはACE2受容体に結合する」

ウイルスの一部である」

スパイク蛋白質を生成します」

 

「これは、ワクチンも受容体を無効化し」

「同じ神経障害を引き起こす

「可能性があると云う事だと思います」
 

と、コロンビアの研究には参加していないセネフ氏は言う。

 

セネフによれば、ワクチンによる脳障害は、自然に獲得したウイルスによる脳障害よりも、より多く存在する可能性があるとのことです。

 

ワクチンによるスパイク蛋白は「ウイルスよりも簡単に脳に入り込む」と彼女は言う。

 

「ウイルスが脳に入るのは」

免疫力が低下している時だけです」

「しかし、ワクチンは筋肉に注射されるので」

「通常ならウイルスを脳に入れない様にする

自然のバリアーを迂回するのです」

セネフ氏と、オレゴン州ポートランドに拠点を置く腫瘍学者である同僚のグレッグ・ナイ博士は、2021年5月に、ピアレビューされるInternational Journal of Vaccine Theory, Practice, and Researchに、mRNAワクチンは病気そのものと同じ位悪いかもしれないという彼らの考えを述べた研究を投稿しています。

 

病気より悪い?COVID-19に対するmRNAワクチンの予期せぬ結果を検証する


彼女はそれ以来、疾病管理予防センターが収集したワクチン接種の有害事象の報告を検証してきたと主張している。

 

セネフはこの最近の研究で、2021年に記録された神経障害に関する悪作用96%にコロナワクチン接種が関与していることを発見した。

 

記憶障害、運動障害、嚥下困難、嗅覚の喪失などが、神経学的な有害事象のひとつです。

「VAERSに現れているこれらの事は」

「全て印象的です」

 

と、セネフ氏は言います。

 

「圧倒的に、神経学的な問題を示す事象は」

「コロナワクチンの後に起こっています

「私は正直言って」

「何故人々がこの数字に」

絶対的な衝撃を受けないのか判りません

「他のワクチンと比較して」

「これらのワクチンは」

とてつもなく危険な様に思えます」