ワシントンの脅迫に影響されないロシア・インド関係
2022年4月3日
ロシアを国際経済協力から切り離そうとする欧米の動きにより、ロシアとインドの企業は現在、困難に直面している。しかし、ロシアとインドの関係は、ワシントンの脅迫の影響を受けていないため、その影響は最小限にとどまっているようだ。
米国がウクライナでの軍事行動を理由にモスクワに制裁を課すようインドに迫る中、ロシアのトップ大使はニューデリーで、相互の政治・経済問題に焦点を当てた一連の協議を行った。
しかし、ロシアのトップ外交官は、こうした脅しがモスクワとデリーの関係に影響を与える事はないと確信している。
又、ロシアのウクライナでの特別作戦とそれに対する欧米の反応から、モスクワとインドや中国等の主要パートナーとの間で更なる対話を行い「幾つかの i の点を打ち、幾つかの t の点を消す」必要があると述べ、米国の行動を「脅迫」だと非難しました。
ロシア外交の最高責任者は、金曜日、殆ど全てのハイレベルな会話が行われるニューデリーの歴史的建造物であるハイデラバード・ハウスに歓迎された。
ラヴロフを乗せた車列は午後の早い時間に到着し、インドとロシアのメディア数十人がその式典を記録する為に参加した。
ラブロフの車列が到着しました。インドとロシアの報道陣が訪問を取材しています。デリー訪問に先立ち、ロシアのトップ外交官は中国で会談を行った。
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ロシアのセルゲイ・ラヴロフ外相と、インドのスブラマニヤム・ジャイシャンカール外相の会談は非公開で行われたが、メディアは開会の挨拶のやり取りを通じて、その様子を観察することができた。
「我々の二国間関係は」「多くの分野で成長を続けており」
「議題を拡大する事で」
「協力関係を多様化している」
と、スブラマニヤム・ジャイシャンカール外相は述べ、
「この会合は難しい国際環境の中で行われている」
とも指摘した。
セルゲイ・ラブロフは、インドとの特権的な戦略的パートナーシップはロシアにとって重要な優先事項の一つであると述べ、多極化する世界の重要性を強調しました。モディ首相との会談も金曜日に予定されています。(インドMEAによる会談映像)
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最近、米国は、モスクワとニューデリーの間に楔を打ち込もうとして居る様に観得る。
米国のダリープ・シン国家安全保障副顧問は、インドのエネルギーやその他の資源のロシアからの輸入が「急速に加速」するのを見たくないと述べ、ウクライナに関するモスクワの反経済制裁を回避しようとする国は反感を受けるだろうと述べた。
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しかし、ロシアの外交官トップは、その様な脅しはモスクワとデリーの関係に何の影響も与えないだろうと確信している。
彼はスピーチの中で、米国の行動を「脅迫」と批判した。
- 「ロシアとインドのパートナーシップは、接続詞的な考慮には依存しない。更に、独裁や恐喝といった非合法な方法にも依存しない。ロシア、インド、中国の様な国に対して、その様なやり方をする事は無駄であり、その様なビジョンを推進し、提案し、他の全ての人に押し付ける人々は、脅迫や最後通牒の言葉を使ってコミュニケーションを図ろうとする相手国の国民性の本質を完全に理解していない事を意味するだけです」 と述べた。
セルゲイ・ラブロフ外相は、インドとロシアの関係における欧米の圧力の影響について、スプートニクのデニス・ボロツキー特派員からの質問に答えた。
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欧米がロシアを国際経済協力から切り離そうとしている為、現在、ロシアとインドの企業は困難に直面している。
しかし、セルゲイ・ラヴロフ外相は、モスクワは数年前から、インドや中国等との商取引において、ドルやユーロを自国通貨に置き換える努力をして来たと主張している。
- 「現在の状況では、この傾向が強まるのは当然であり、当然のことだと思う」と述べた。
この様な取引の正確な力学は未だ解明されていないが、モスクワとニューデリーは、インドの報道で理論化されて居る様に、米ドルレートに連動するインドルピーで契約を補償するシナリオだろうと、或いは、中国元をベンチマーク通貨として、双方がルーブルとルピーの口座を設立し、その交換を行うシナリオだろうと、両者に利益をもたらす合意に近いと思われる。
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ラブロフは、ハイデラバード・ハウスでの会談後、インドのナレンドラ・モディ首相と会談した。
会談はプライベートスイートで行われました。
ロシアのラブロフ外務大臣とインドのナレンドラ・モディ首相© Sputnik / ロシア外務省
ラヴロフ外相は、インドに向かう前に、中国の屯渓で開催されたアフガニスタンに関する多国籍会議に出席し、中国の同僚である王毅とも話をしました。
