ネパール:ウクライナによるロシア人登山家のヒマラヤ登頂禁止要請を却下
2022年3月31日
ネパールは、ヒマラヤ山脈は『世界的な資産』であるとして、ロシア人登山家の入山を禁止するウクライナの要求を拒否した為、この春シーズンには既に9人のロシア人登山家に登山許可が与えられています。
火曜日、ネパールの観光関係者は、ロシアの登山家がヒマラヤの頂上を征服するのを阻止する事はないと明言した。
ウクライナは以前、ロシアの登山隊を『ロシアの侵略が終わる迄』ネパールへの入国を禁止するよう要請していた。
ネパール観光局のタラナート・アディカリ局長はBBCに『これ迄の処、我々の政策に変更はない』と伝えている。
「我々は、我々の山々は世界的な資産であり」
「平和の達成の為に」
「山々を訪れる事を望む如何なる国の国民も」
「我々の法的規定内でそれを行う限り」
「それを許可されるべきであると信じている」
と、彼は付け加えた。
ロシアの選手達は既に国際五輪委員会を始め、世界の陸上競技団体から締め出されている。
ニューデリーにあるウクライナの駐インド・ネパール大使は先週、ネパール政府に手紙を出した。
Ukraine embassy in India requests Nepal to ban on Russian climbers until the end of the Russian invasion. Will Nepal's tourism ministry announce ban on Russian mountaineering teams? pic.twitter.com/KyY4N56YHY
— Bhadra Sharma (@bhadrarukum) March 24, 2022在インド・ウクライナ大使館がネパールに対し、ロシアの侵攻が終わるまでロシア人登山者の入国禁止を要請。 ネパール観光省はロシア登山隊の入国禁止を発表するか?
「上記の事を考慮し」
「尊敬するネパール側には」
「ロシアのウクライナへの侵攻が終わる迄」
「ロシアの登山チームを禁止するよう」
「切にお願いします」
と書かれており、原文ではロシアを除く全ての参加国に下線が引かれています。
書簡では、ネパールの山々にロシアの国旗を掲揚することは『深い道徳的懸念の問題』と結論付けている。
しかし、ニューデリーのネパール領事館当局は、アディカリ氏の発言に加えて、ウクライナの請願書に関しても「何の連絡もない」とBBCに伝えてきた。
BBCによると、この春シーズンには既に9人のロシア人登山家がネパールで登山する許可を得ている。
1人はアンナプルナI(8,091メートル)、他の8人は6,500メートル以下の峰の登頂許可を得ている。
ネパール遠征オペレーター協会のダンバー・パラジュリ会長はBBCの取材に対し「我々はプロのオペレーターであり、国籍に関係なく顧客にサービスを提供している」と述べた。
運動制限の他にも、ロシア人は最近、欧米の多くの都市で店やレストランが破壊され、英国では財産を奪われ、クラシック音楽やハイカルチャーの世界から同胞が排除されて居る事に気付いている。
2009年、慈善イベントに出席したアンナ・ネトレプコとヴァレリー・ゲルギエフ
先々週、ロシアのプーチン大統領は、西側諸国の指導者達を「千年の歴史を持つ我が国と我が国民全体を抹殺しようとしている」と糾弾した。
ロシア外務省は今月初め『前例のないレベルのロシア恐怖症』を懸念しており『責任者は現行法に従って責任を取らされる』と述べた。
キエフがミンスク合意の条項を履行する事を拒否し、ロシアがドネツクとルガンスクのドンバス共和国を最終的に認めたことを巡って7年間膠着状態が続いた後、モスクワは2月末にウクライナに兵士を移動させた。
ドイツとフランスが交渉したこの合意は、ウクライナ国家内のこれらの領土の状況を正常化する為のものであった。
ロシアは現在、ウクライナがNATOに加盟しない中立国であることを宣言するよう主張している。
キエフは、ロシアの猛攻は不当であり、ドンバスの軍事的買収を計画しているとの指摘に反論している。