あなたの思考が、あなたのDNAを支配する
2022年3月30日


DNAは長い間、蛋白質の機能を制御したり決定したりしていると信じられてきた。しかし、新しい研究によると、DNAを制御しているのは、実はあなたの思考なのです

 

 

幹細胞生物学者のブルース・リプトン博士によれば、DNAが人間らしさを決定すると云う従来の考え方は、目や髪の色だけでなく、依存症や病気、癌のなり易さまで決定すると云う神話である、と、エポックタイムズは報じている。

 

 

あなたの思考があなたのDNAを支配している。生物学者

 

信念の生物学-ブルース・リプトン


リプトン博士は、ドキュメンタリー映画 『信念の生物学:Biology of Belief』 の中で

 

「あなたは、多かれ少なかれ」

「遺伝の犠牲者である事に気付くでしょう」

 

「その信念体系の問題は」

「それが別のレベルに迄及ぶ事である」

「...あなたは無責任になる」

『自分には何もできないのに何故努力するのか』

「と、言うのです」

 

と、言っています。

この概念は「自分は遺伝子よりも力が弱いと言っている」と、リプトン博士は説明する。

 

  


リプトン博士は、全ての身体的行動を動かしているのは、遺伝子のプログラムではなく、人の認識であると主張しています。

 

「遺伝子を選択するのは、実は信念であり」

「行動を選択するのは信念なのです」

 

と、リプトン博士は言う。

 

 

先ず、人体を構成する50兆〜65兆個の細胞のスケールで、これがどの様に作用するかを説明した。

 

そして、DNAが無くても細胞は機能し、周囲の刺激に対する細胞の認識がDNAに影響を与える事を示した。

 

そして、同じ考えを人体全体に広げ、私達の知覚や信念がDNAに影響を与える事を示した。

以下は、リプトン博士の考え方を凝縮したものです。

 

詳しくは、下記の彼のドキュメンタリーをご覧ください。

 

ブルース・リプトン 「信念の生物学」全講演会

 


5ステップの説明


1. 細胞は人体の様なもので、DNAがなくても機能する


細胞は人間の体に似ています。

 

呼吸、消化、生殖、その他の生命活動を行う能力がある。

 

遺伝子のある核は、長い間、細胞のコントロールセンター、詰り脳と考えられてきた。

しかし、核がなくなっても、細胞は1カ月以上正常に機能し続け、毒物や栄養素を感知する事もある。

 

核とその中に含まれるDNAは、細胞を制御していない様に観得るのだ。

50年程前、科学者達は遺伝子が生物学を支配していると結論付けた。

 

リプトン博士は言う

 

「それは余りにも正しい様に思えたので」

「我々はその話を信じてしまったのです」

「我々は正しい仮定を持っていないのです」

2. DNAは環境に支配されている


蛋白質は生命の構成要素であり、細胞の営みを担っている。

 

DNAは長い間、蛋白質の機能を調節したり決定したりしていると考えられていた。

これとは異なるモデルをリプトン博士は提唱している。

 

細胞膜にある受容体蛋白質が環境シグナルを感知し、膜と相互作用する。

 

これが連鎖反応を起こし、蛋白質が他の蛋白質にシグナルを送り、細胞が反応する。

DNAは、蛋白質の保護スリーブに包まれている。

 

環境シグナルによって蛋白質が開き、その時々の環境に対応する為に必要な特定の遺伝子を選択する。

要するに、DNAは連鎖反応のスタート地点ではないのです。

 

むしろ、細胞膜が周囲の環境を認識する事が最初のステップとなるのです。

感覚がなければ、DNAは休眠状態にあるのです。

「遺伝子は自分でオン・オフできない」

「......自分でコントロールできないのです」

 

と、リプトン博士は説明する。

 

もし、細胞が外部からの刺激にさらされなければ、何も成し遂げることはできない。

 

「生命とは、細胞が環境に」

「どう反応するかによるものだ」

3. 環境に対する認識は、必ずしも環境の現実とは限らない


リプトン博士が言及したのは、ジョン・ケアンズが1988年に『ネイチャー』誌に発表した論文 "The Origin of Mutants"(突然変異体の起源)だ。

 

ケアンズは、DNAの突然変異は本当に恣意的なものではなく、環境圧力に反応して予測可能なパターンで発生することを実証した。

「あなたの細胞の一つ一つに」

「必要に応じて」

「遺伝子を書き換えたり」

「適応させたりする機能を持つ」

「遺伝子があります」

 

と、リプトン博士は付け加えた。

 

環境シグナルは、ケアンズが同誌に発表したグラフで、生物の環境シグナルに対する認識とは無関係であることが証明された。

環境の実態とそれに対する生物学的反応の間に、生物の環境に対する認識がフィルターとして働いているのです。

「知覚は遺伝子を書き換える」

 

と、リプトン博士は言っている。

4. 人間の信念、環境の肯定・否定を選択する


人間には五感があります。

 

細胞が細胞膜の外の環境を見る為の受容体蛋白質を持っているのと同じです。

これらにより、人は特定の状況下で、どの遺伝子をオンにすべきかを把握する事ができる。

リプトン博士によれば、遺伝子はコンピュータのディスクのコードに似ている。

 

これらのプログラムは2つに分類される。

 

1つは、成長又は生殖の為のもので、もう1つは、保護の為のものである。

成長遺伝子は、細胞が栄養素と接触した時に発動され、利用される。

 

細胞が毒素と接触すると、細胞の防御遺伝子が発動し、利用される。

人が恋をしている時、その人の成長遺伝子が発動される。人が恐怖に直面した時、防御遺伝子が働く。

人がネガティブな環境を認識したとき、それをサポートする、或いはポジティブな環境が存在するかもしれない。

 

この不快な印象が保護遺伝子を活性化させると、身体は闘争・逃走モードに入ることで反応する。

5. 闘争・逃走


血流は必要不可欠な臓器から手足に迂回し、戦闘やスプリントに使われる。

 

免疫系の意義が薄れる。

 

例えば、且つて私達がライオンから逃げている時の反応を考えてみると、その状況では免疫系よりも脚の方が遥かに必要だった筈です。

 

その結果、体は脚を優先し、免疫系は無視する様になるのです。

その結果、人は悪い環境を経験すると、免疫系や必須臓器がおろそかになりがちなのです。

 

ストレスの結果、私達は、知能や頭脳が低下します。

 

闘争・逃走モードでは、脳の反射を司る領域が、記憶などの精神活動を司る部分より優先される。

人が育つ環境を体験する度に成長遺伝子が刺激され、体が育つ。

 

リプトン博士は、東欧の孤児院を例に挙げ、子供達に食事は沢山与えるが、愛情は殆ど与えない事を指摘した。

 

その様な施設に居る子供達の身長や学習能力等の成長が阻害される事が証明されています。

 

又、この地域では自閉症の割合が高い。

 

リプトン博士によれば、自閉症は保護遺伝子が発動して居る事の現れであり、バリアが作られるのと似ているという。

 

DNAを操作して新種を作ることについての科学者の議論

 

「信念は」

「現実の環境と自分の生物学との間の」

「フィルターとして機能する」

 

と、説明した。

 

その結果、人は自分の生物学を変化させる能力を持っているのです。

 

信念がなければ、現実の環境に対して適切な生物学的反応を起こすことができないからだ。

そして「あなたは遺伝子の犠牲者ではない」と語り、「あなたはどんな信念で遺伝子を選択しているのか」を考えるよう聴衆に呼びかけた。