ウクライナの米国バイオ研究所が、特定の民族を標的とした生物兵器を開発
2022年3月11日


ロシア国防省は11日、米国が資金提供したウクライナの生物学研究所の目的の1つは、特定の民族を標的とする能力を持つ生物兵器の開発であると発表した。

 

エクスクルーシブ:ウクライナの米国バイオラボ

 

  • 「入手可能な資料から、ウクライナ人の生体試料が海外に持ち出された事例が多数確認されています。高い確率で、米国とその同盟国の仕事の1つは、国民の様々な民族に選択的に影響を与える事ができる生物試薬を作る事だと言える」と、ロシア軍核・生物・化学防護部隊のイゴーリ・キリロフ隊長は述べている。

 

 

キリロフ氏は、ウクライナ保健省の公衆衛生センターから、抗体価の評価の名目で、血液血清検体の入った350個の冷凍コンテナがオーストラリアのドハーティ研究所の感染症参照研究所に送られたと述べた。

ロシア国防省は、ウクライナでのリスクの高い生物学的研究が米国の専門家によって主導されていることを確認するファイルを入手した。

 

キリロフ氏によれば、この記録は、米国国防省がウクライナの生物学的研究を資金援助していることも明らかにした。

 


更に、ビクトリア・ヌーランド国務次官(政治担当)が、ロシアがウクライナのバイオラボを押収する事を懸念していると述べた事から、米国がウクライナの生物学的研究に関与して居る事を「間接的に」認めたと主張している。

 

 

キリロフ氏によると、米国がウクライナで支援する生物学的研究は炭疽病とアフリカ豚病の病原体の研究を目的としたUP-2、UP-9、UP-10の、プログラムで構成されている。

 

 

例えばUP-4プロジェクトは、2020年までキエフ、ハリコフ、オデッサの各地にある研究所で建設中とされています。

 

コウモリが媒介する病原体のスペクトルを研究中  写真:ロシア国防省


キリロフによると、国防総省も同様に、深刻な感染症を媒介する可能性のある昆虫に興味を持ったという。

 

  • 「受け取った資料の分析から、コウモリの外部寄生虫であるノミダニが入った140個以上の容器ハリコフの生物学研究所から海外に移送されたことが確認されました」と彼は詳しく説明した。

軍事生物学研究実施の特殊性 © Photo : ロシア国防省


キリロフ氏によれば、研究書類の大半は既に米国によってウクライナから持ち出されている。

 

  • 「入手可能な情報によると、米国人は既にキエフ、ハリコフ、オデッサの研究所からデータベース、生体材料、機器等殆どの資料をリヴォフ疫学・衛生研究所とリヴォフの米国領事館に避難させる事に成功した様です。コレクションの一部がポーランドに移される可能性もある」と述べた。
 
更に、ウクライナとグルジアの生物学研究所は、コウモリを生物兵器の運搬役として採用するプロジェクトで共同研究していると、キリロフ氏は言う。
 
  
 

ウクライナの米国バイオラボに関するデータは、ロシアへの「直接的な脅威の道具」を示している - 外務省


ロシア国防省の報道官であるイーゴリ・コナシェンコフ少将も同様の懸念を表明していた。
 
コナシェンコフ少将は、ウクライナにある米国資本の生物学的施設では、コウモリのコロナウイルス標本を使った実験を行っており、ロシア、ウクライナ、その他の地域の国々の間を移動する野鳥を介して病原菌が拡散する可能性を研究していると述べている。
 
渡り鳥を介した特に危険な病原体の拡散の可能性に関する研究 © Photo : ロシア国防省

ホワイトハウスのジェン・プサキ報道官は、米国がウクライナで生物・化学兵器を開発して居る事を否定した。
 
 
  • 「これはとんでもない事だ。ウクライナや他の国々で何年も前からロシアが繰り返し行って来た偽情報操作であり、それは論破されて来たし、ロシアが捏造すると警告して来た種類の偽の口実の一例だ」と述べた。
 
プサキによれば、米国は化学兵器禁止条約と生物兵器禁止条約を「完全に遵守」しており、世界のどこかでそのような兵器を作ったり入手したりする意図はないという。

それ処か、世界保健機関(WHO)はウクライナに対し、ロシアの侵攻時に住民に感染する可能性のある「あらゆる流出」を防ぐ為に、同国の公衆衛生研究所にある「脅威の高い病原体」を破壊するよう勧告した。
 
この病原体は、米国政府が公式に研究所に存在しないことを否定しているものである。

ロシア国防省は、約30の生物兵器研究所からなるネットワークがウクライナに形成され、これらの研究所で行われる活動は米国国防省から委託されたものであると発表した。

ロシアは長年に渡り、近隣諸国の幾つかにある米軍出資の生物兵器研究所に対して警戒を表明してきた。
 
しかし、これらの注意は全て耳に入らなかった為、ロシアは生物兵器を禁止する強制的な国際条約を要求している。


米国大使館が削除し、GreatGameIndiaが公開したバイオラボの機密文書には、ウクライナに危険な病原体を作る為のバイオラボの建設を許可したのは、バラク・オバマ前米大統領自身であった事が暴露されている。