米農業関係者:今後の食糧不足は予想より遥に深刻であると警告している。
2022年1月26日(水) 記:Mary Villareal

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ある農業関係者が最近、コスト増により、多くの農家が今年トウモロコシを植えて利益を得る事は不可能になるだろうと話した。

 

 

肥料、液体窒素、種子のコストが昔の3倍から4倍になっているからだ。

 

ある農業関係者が、来るべき食糧不足は我々が言われているよりもはるかに深刻であると警告しています。

 

この関係者によれば、約700エーカーのトウモロコシを大豆に転換する計画である。

 

  

 

大豆は肥料を余り使わず、農家が鶏糞を操業に使う事ができるからである。

 

  

 

しかし、多くの農家が同じ事を考えている

 

既に大豆の種が不足しており、今年の後半には大きな穀物不足に陥る可能性があると云う事である。

 

(関連記事:肥料価格の高騰により、農家は生産量を減らしている)


同関係者は更に、商品価格は上昇しているものの、投入コストの上昇分をカバーし切れ無いと説明する。

 

例えば、トウモロコシの場合、通常1エーカー当り600ポンドの肥料と50ガロンの液体窒素を必要とする。

 

 

これをエーカー数で割ると、大変な金額になります。

 

その為、多くの農家はトウモロコシの栽培面積を大幅に減らし、大豆に切り替える事を計画している。

 

  


トウモロコシが不足する年は来る。

 

他の代替物は沢山有るが、トウモロコシの市場は、動物飼料やエタノールを含むので、遥かに大きい。

「リーズナブルな価格の」

トウモロコシに依存している」

畜産業者はどうなるのでしょうか? 」

「良い結果になるとは思えません」

 

と、その関係者は言います。

 

 

穀物農家畜産農家の両方に打撃を与え」

「更に最終製品を購入する消費者の」

「不足と価格上昇に繋がるとしか思えません」

 

(関連記事:世界は飢えている:2022年に肥料価格が過去最高値に近づくと予測)

 

 

世界的に高騰する肥料価格

 

米国だけでなく、世界各地で肥料の価格が高騰しています。

 

例えば南アフリカでは、同じ様に価格の上昇がコーヒー生産に劇的な影響を与える事が有ります。

ブラジルのコーヒー生産者の家系に生まれたクリスティーナ・リベイロ・デ・バレは、現在、昨年の3倍の肥料を支払っている。

 

最近の干ばつが、彼女のコーヒー作物に大きな打撃を与えた事と相まって、デ・バジェは自分のコーヒー(一部は輸出されている)のほんの一部しか生産できないことになる。

 

コーヒー愛飲家にとっては、コーヒーの価格が高くなることを意味する。

 

肥料の値上げで「農場は破綻している」、食料のコスト上昇を招く

 

今年だけでなく、2023年以降も肥料不足でコーヒー豆が十分に育たないという。

 

「栄養失調の子供みたいなものです」

 

と、彼女は言った。

国際肥料開発センターによると、サハラ以南のアフリカの肥料需要は、今後1年間で30%減少する可能性があるとのことです。

 

これは、約3000万トンの食糧生産量の減少に繫がる可能性があり、これは約1億人の食糧需要に相当する。


国連食糧農業機関の貿易・市場部門の副部長であるJosef Schmidhuberは、次の様に述べています。

 

「肥料の使用量の減少は」

「必然的に食糧生産と質に重くのしかかり」

「食糧の入手や農村部の所得」

「貧しい人々の生活に影響を与える

多くの米国人は、世界の他の地域が食糧不足に陥っていても、この国は大丈夫だろうと思い込んでいたが、そうではないようだ。

 

全米で不足が広がっている中、ワシントンD.C.の住民は『必要なものだけを買って、他の人の為に少し残して置く様に』と、指導されている。

 

"必要なものだけ持っていけばいい" DCは、空の棚が続くので、スーパーマーケットでの購入を制限するよう人々に要請しています。
 

更に、脅威に曝されているのは米国の食糧供給だけではない。

 

歴史家のビクター・デイヴィス・ハンセン氏は、米国と云う国そのものが『システム崩壊』を迎えていると指摘する。

 

この言葉は、且つて繁栄していた人々が、突然『良い生活』を続ける事ができなくなる事を表している。

古代ローマでは、かつて豊富にあった生活必需品を買うことも手に入れることもできず、街は治安が悪くなり、法律も施行されないままだった。

パンデミックは3年目を迎え、より多くの家庭が、消費する食料の量と質を減らす必要性に迫られている。

 

2020年には約24億人が十分な食料を得ることができず、2019年から3億2,000万人増加しました。

 

また、世界銀行によると、新興市場経済の約8割でインフレ率が上昇し、3分の1が2桁の食料インフレに見舞われた。

 

 

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世界的な食糧不足については、以下のビデオをご覧ください。

 

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