断続的な断食は糖尿病治療薬のような効果がある事が研究で判明...全身の炎症も抑える事ができる
2021年11月21日(日) 記入者: キャシー・B.

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近年、断食と通常の食事を交互に繰り返す断食が人気を集めている理由は数多くありますが、今回の研究では、断食の最大の魅力の1つである、体内の炎症を抑える効果が糖尿病患者に特に有効である事が指摘されました。

 

断続的な断食は炎症を抑え、糖尿病治療薬のように体を助ける

 

インターマウンテン・ヘルスケア心臓研究所の研究者によると、断食を行うと、ガレクチン3と呼ばれる体内の炎症反応に関連するタンパク質レベルが上昇するという。

 

 

  

 



炎症は、心臓病など、米国人が直面している多くの慢性疾患の中核を成しているので、これは重要な発見です。

 

炎症を抑える事ができれば、これらのリスクを減らす事ができます。

 

また、メタボリックシンドロームやインスリン抵抗性の問題にも、この様な食べ方は有効です。

この研究では、21歳から70歳までの、1つ以上のメタボリックシンドロームの特徴を持つ、または2型糖尿病を患っている67人の患者を対象としました。これらの患者さんは全員、LDLコレステロール値が高く、スタチンや抗糖尿病薬を服用していませんでした。

36人の患者には、4週間に渡り、24時間の断食を2回行い、その間は水しか飲まないという断続的な断食スケジュールを立てました。

 

その後の22週間は、1週間に1日だけ断食するように指示しました。

 

断食は連続して行われることはありませんでした。

 

同時に、残りの参加者には、生活習慣や食生活を変えないように指示しました。

26週間後断食をしたグループは、ガレクチン-3の値が有意に高く、インスリン抵抗性やメタボリックシンドロームの割合も低い事が判りました。

 

 

従って、断食と云うプロセスは、SGLT-2阻害剤と呼ばれる2型糖尿病患者の高血糖値を下げる為に使用される薬の一種と同様の効果があると考えられます。

本研究の筆頭著者であるベンジャミン・ホーン博士は、インターマウンテン・ヘルスケア・ハート・インスティテュートの心血管・遺伝疫学ディレクターとして次のように述べています。

 

 

断食をした患者さんで」

ガレクチン-3のレベルが高い事が判った事で」

「今回の結果は」

心不全糖尿病リスク軽減に」

関与する可能性のある」

興味深いメカニズムを提供するものです」

更に、断食が有望な方法である理由として、患者が長期的に継続し易い習慣であることを挙げています。

 

 

今回の研究では、たまにしか行わない断食でも、健康に良い影響を与えることが判りました。

 

断続的断食:一過性の流行りか、健康の聖杯か?

 

この研究結果は、米国心臓協会科学セッション2021で発表されました。

 

    

 

断食は炎症を抑えて心臓を保護する可能性がある

 

健康改善のための週1回の断続的断食のランダム化比較試験:素晴らしい試験


この発見は、これまでの研究の結果を裏付けるものです。

 

最近の研究では、血糖値や体重の減少に加えて、断食によってインスリン抵抗性が低下する事も明らかになっています。

食事の時間を減らすことは有益です

 

レノックス・ヒル病院の内分泌学者であるMinisha Sood博士がHealthlineに語った処によると、人間の体は、肝臓自浄作用与える為に、定期的に断食をする様にできているそうです。

 

    

 

間欠的な食事療法とは?人間の言葉で説明すると

 

彼女はこう言います。

 

1日の内

何時間カロリーを消費しているかを見て」

12時間11時間以上であれば」

その時間帯を短くする必要があります」

 

 

この様な効果を得る為には、わざわざ断食をする必要はありません。

意図的な断食ではなく、夕食と朝食の間の時間を長くして、夜食を食べない様にするだけでも好いのです。

 

しかし、インターマウンテン・ヘルスケア心臓研究所の研究では、より長い期間の断食が糖尿病患者にとって有益であることが示唆されています。

 



Sood博士は、

 

断食に加えて」

加工食品精製された砂糖制限し」

「より健康的な脂肪摂取する事で」

病気のリスクを減らし

より健康的な代謝を維持する事ができる」

 

と、述べています。

 

 

断続的な断食は糖尿病治療薬のような効果があることが研究で判明...全身の炎症も抑えることができる