米国:石炭生産者が2022年の石炭在庫を既に売却した為、大量のエネルギーと電力危機が間も無く起こる
2021年11月03日(水) 記入者:JD Heyes

Tags: 

 

ドナルド・トランプが2016年の選挙戦で「炭鉱を再び偉大なものにする」と約束した時、2022年に業界がこの様に反発するとは殆ど知らなかった。

しかし、それは良いことでもないでしょう。

大統領としてのトランプが炭鉱産業の復活に取り組んだのは、国内で化石燃料を利用する発電所が少なくなっても、発展途上国には石炭の巨大なグローバル市場があるからです。

 

例えば、中国やインドでは、今後稼働する発電所の殆どが石炭を燃やして発電している為、石炭に飢えています(天然ガスや原子力よりも石炭の方が圧倒的に安いからですね)。

しかし、バイデン政権は、マルクス主義者のイメージで国を再建する為に国を破壊する事を目的とした非常識な左翼によって運営されている為、COVID-19パンデミック後の新たな需要のお陰で石炭の需要が急増している時に、米国の石炭生産は再び打撃を受けている。

しかし、残念ながら十分な量ではなく、今でも石炭火力発電所に電力を頼っている国の広い範囲で、電力が大幅に失われることになりそうだ。

ブルームバーグ・グリーンによれば、来年は炭鉱労働者が忙しくなるという。

 

天然ガス価格の高騰により、電力会社が最も汚い化石燃料をより多く燃やすようになった為、米国の炭鉱労働者が来年地面から掘り出す石炭の塊は、殆ど全てが既に販売されている。

アメリカのトップサプライヤーであるピーボディ・エナジー社は、パウダーリバー・ベイスン地域で産出される来年の石炭の90%以上と、他の米国内の鉱山で産出される発電所用燃料の全てを契約している。

 

   

 

   

 

第2位のアーチ・リソーシズ社は、パウダー・リバー・ベースン地域の2022年の生産量の全てを、現在のスポット価格より20%高い平均価格で電力会社と契約しています。

 

  

 

  

世界経済がパンデミックから回復し、冬が近付くに連れて電力需要が急増し、天然ガスの価格が過去最高になっています。

 

来年、石炭採掘業者が生産量を増やす事になっても、電力会社は1トン単位で複数年契約を結んでいます。

Peabody社の最高経営責任者であるJim Grech氏は、先週の電話会議で、かなり売り切れています。

 

  

 

「2022年と2023年の販売分は」

「ほんの少ししか残っていません」

繰り返しになりますが、炭鉱労働者にとっては良いニュースです(また、環境に関心のある方にとっては、トランプ政権下で炭鉱が増加したため、米国の排出量は実際に1983年以来の最低レベルにまで減少しました-決して誤植ではありません)。

 

 

しかし、この展開にはいくつかの問題があります。

- 国や世界がパンデミックから立ち直るにつれ、エネルギーの需要は高まっています。しかし、米国の石炭在庫は既に1年以上先まで売り切れている。もし石炭需要が鉱山の生産能力を上回ったらどうなるのだろうか?それはとても簡単なことです。停電です。

 

- 更に、需要が多いのに供給が少ないと云う事は、インフレに繫がります。石炭価格の上昇です。実際、ブルームバーグ・グリーンが指摘するように、石炭価格は既に上昇している。

- 石炭が手に入らなければ、発電所の多くは天然ガスを燃やします。しかし、天然ガスも劇的に値上がりしているので、電気代は上がります。既ににそうなっている。

- もしバイデン政権が、民主党議員を集めて大量の歳出法案を可決させることができれば、グリーンエネルギー生産への「歴史的な投資」が行われることになる。しかし、ヨーロッパで見て来た様に、グリーンエネルギーに頼り過ぎるのは危険です。何故なら、風はいつも吹いているとは限らず、太陽はいつも輝いているとは限らないからです。また、グリーンエネルギーの生産コストは遥かに高いのです。

- 更に「電気自動車」への新たな取り組みやインセンティブにより、エネルギーの需要は増加する一方です。つまり、

 

(1)十分なエネルギーを生産できず、

(2)生産されたエネルギーが高騰している状況です。

あなたはトランプ氏のツイートを嫌っているかもしれませんが、彼は我が国をエネルギーに依存しない国にしたのです。

 

 

バイデンのマルクス主義者達はそれを台無しにしてしまい、事態は更に悪化することになります。