ビタミンD欠乏症が多い:健康にどの様な影響を及ぼすかをご紹介します
2021年10月20日(水) by: Mary Villareal

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アメリカ人の約42%はビタミンDが不足しており、しかもそのことに気づいていません。

米国国立衛生研究所(NIH)では、成人は1日600〜800IUの摂取を推奨していますが、ベジタリアンやビーガンの方は推奨量よりも多く摂取することが推奨されています。

 

ビタミンDの推奨量は、年齢層によって異なります。

 

例えば、赤ちゃんは1日に400IU程度活発な子供や大人は600程度必要です。高齢者は最低でも800が必要です。

 

摂取量の上限は4,000で、これを超えてしまうと、吐き気や嘔吐、脱力感などの症状が出る可能性があります。

 

 

黒人やヒスパニック系の人々は、ビタミンDのレベルが低過ぎる事が多いようです。

 

ビタミンDが不足すると、疲労感、筋肉痛、骨の弱さなどを感じることがあります。子供の場合、ビタミンDが不足すると、成長が阻害されます。

 

(関連記事:ビタミンD欠乏症はコロナウイルス感染症のリスクを高める)

 


ビタミンDを食生活に取り入れる

 

ビタミンDは太陽の光から摂取することができますが、現状では、毎日太陽の光を浴びる事は難しくなっています。

 

幸いな事に、ビタミンDを豊富に含む食品があります。




キノコ類 - 自然界に存在する唯一の菌類由来ビタミンD供給源です。マッシュルームは、太陽光の助けを借りてビタミンDに変換できる化合物を持っています。FDA(米国食品医薬品局)は、ビタミンDの摂取量を増やす為の食品添加物として、UV処理したマッシュルームを承認しているほどです。

マッシュルームビタミンD濃度は、調理しても減少しません

 

また、保存期間が長いので、いつでも調理したり、下ごしらえをしたりすることができます。

  

ビタミンDを強化したシリアルや乳製品 - ビタミンDを強化した食品は、市場に出回っている多くのシリアルを含めて沢山在ります。また、アーモンドミルク、豆乳、ライスミルク、カシューナッツミルクなどの植物性ミルクにもビタミンDが強化されています。



豆腐 - この万能なタンパク源は、通常、強化されており、1日に必要なビタミンDの20%までを含むことができます。豆腐は、朝食から夕食のシチューやカレーまで、一日の内で様々な食事に取り入れる事ができます。



ビタミンD欠乏症のリスク

 

ビタミンDが十分に摂取できないと、他の病気や症状のリスクが高まります。その中には、生命を脅かすものもあります。

呼吸器系の病気 - 多くの予備的な研究では、ビタミンDのサプリメントがCOVID-19の予防や管理に有効であることが示されています。

 

研究はまだ継続中ですが、これまでの調査では、ビタミンDがCOVIDのような呼吸器系の病気から人々を守るのに役立つ可能性が示されています。

 

 

骨粗鬆症 - ビタミンDの主な役割の1つは、骨格の健康を維持することです。ビタミンDが不足すると、骨のカルシウム貯蔵量が少なくなり骨折のリスクも高まります。骨粗鬆症は、古い骨が失われるのと同じペースで新しい骨が生成されない場合に起こります。

うつ病 - ビタミンDの欠乏は、うつ病のリスクを高めることにもつながります。幾つかの研究では、ビタミンDのサプリメントが抗うつ薬と同等の効果があることが示唆されています。うつ病の症状がある方は、プライマリーケアの医師と相談し、ビタミンDのレベルをチェックして、不足が症状の原因になっていないかどうかを確認した方がよいでしょう。

ビタミンDが不足すると、骨の痛み、筋力の低下、疲労感、気分の変化などの症状が現れます。それらの症状には様々な要因が影響していますが、特に最近生活習慣を変えていない人にとっては、ビタミンD欠乏症の兆候である可能性があります。プライマリ・ケア・プロバイダーや登録栄養士と協力して、安全に問題に対処するために、食事やライフスタイルを働きかけ、修正することを検討してください。