預言


イマヌエルが宮から出ようとしていると、

弟子達が近付いて来て、宮の建物にイマヌエルの注意を促した。

イマヌエルは彼らに向かって言った。

『あなた方はこれら全てのものを見ないのか?
 よく言っておく。
 重なった石が、一つも残らないまでに、石は崩されるであろう。

ユダヤの人々は、
生命と真理を冒涜しているからである。
この町は、人間の血の上に築かれているのだ。

彼らは略奪と殺害によって、この地を奪い、
彼らが共にワインを飲んだ友を殺し、

彼らは、あなた方の友人達を裏切り、欲望の為に殺した。
これは、あなた方の上にも起る筈である。』


又、イマヌエルがオリーブ山で座っていると、

弟子達が彼のそばに来て云った。

「言って下さい。いつ、そんなことが起るのでしょうか、

 又、どんなしるしがありますか?」

イマヌエルは答えて言った。

『人に惑わされない様に気をつけなさい。
 多くの者が、私の名を名乗って現れ、
 自分がイマヌエルだと言って、多くの人を惑わすであろう。

又、戦争と戦争の噂を聞くであろう。
注意していなさい。慌ててはいけない。
それは起らねばならないが、まだ終わりではない。

民は民に、国は国に敵対して立ち上がるであろう。
又、
飢饉が起こり、地震があり、
大洪水があちこちに起るであろう。

しかし、
全てが産みの苦しみの初めである。

それから知識ある人々が苦難に合わされ、殺されるだろう。
彼らはこの教えの真理と真実の為に、憎まれるだろう。

多様な礼拝が
対立して、多量の血が流されるであろう。

多くの人々が、誘惑に負け、お互いに
裏切り憎しみ合うであろう。
彼らの霊は小さなままである。


不信がはびこり、多くの人々の愛は冷えるであろう。

憎しみが世を支配し、悪が統治するであろう。

しかし、
真理を守る者は残るであろう。

この教えは、全ての民に対する証として、全世界に説かれるであろう。
そしてそれから、
終わりがやってくる。

預言者によって語られた様に、
イエルサレムの町に荒廃をもたらす
憎むべきものが立つのを人々が見る時、終わりがやって来る。

その時、ユダヤの地にある者は山の上に逃げよ。
屋上にいる者は、家から何かを出そうとして下に降りるな。
畑にいる者は、マントを取りに戻るな。

その時に身重の女と乳飲み子を持つ女は不幸である。
彼らは死ぬ。そして、その様な者達の数は多いだろう。

それは世にかつて無く、
今後も無い様な

大きな苦難が起るからである。

もし、これらの日々が、

縮められないならば、

生きている者は一人もいないであろう。
 

しかし、霊と知恵の為、その日々は縮められるであろう。
そして
真理と掟に従う人々の為にも、縮められるであろう。

人間の
愚かさ欲望によって、その時が突然にやって来る時、
泣き声歯ぎしりが聞こえるだろう。

金属製の機械で、

彼らは空中を、水中を、陸上を訪れ、互いに撲滅し合うだろう。

彼らは、
金属の機械から、多量の砲弾を地と町に放ち、
砲弾から
火が噴出し、世界は焼かれ
それから免れる者は殆ど無いだろう。

彼らは砲弾の中に、命の礎石を置き、それが死の火を吹き出す。


この時には、命令を阻止する天孫はやって来ない
よく言っておく。
人は誰も生き残る者はないだろう。

その時、
人類は5億の10倍になっているが、
その
半分が絶滅されて死ぬだろう。

はそうなる。
何故なら、
人間がそれに背いたからである。

その時、
「見よ、ここにイマヌエルがいる」
と云っても、それを信じてはいけない。

何故なら、多くの偽物のイマヌエルや、予言者が出現し、
しるしと奇跡を行い、出来れば、
賢者と知者を誘惑しようとするからである。

見よ、あなた方に前以て言っておく。

だから人々が、
「見よ、彼は部屋の中にいる」
と云っても信じてはいけない。

私はいつでも、必ず、再びやって来る。
そして、私は私といる者を認識させる。

それは掟であり、そうなる。


雷光が東から西からひらめき渡る様に、
天孫の軍勢と共に、私の来臨も又その様である。
その時、私は
天孫の間に生れ変わっている

全ての時代の人々は

「死体のある所には、禿たかが集まる」ことに注意し、

用心しなければならない。

しかし、苦難の起る日々が過ぎ去ると、
日と月は光を弱め、星は天から落ち、
天の力は揺り動かされるであろう。


天体の構造は、
権力と、病的欲望を求めて生きている人間の、
非理性によって生じた霊力によって破壊される。


その時、天の一つのしるしが現れる。


地上の人々は歎き、そして、大いなる力と、
非理性に対する、厳しい審判を持った天孫達が、
雲にのってやって来るのを見るだろう。

三つの人類の支配者はである。
神は掟の代理を通して、人々を正すであろう。

人間はその生殖を神に負っている。
神は人の支配者である。故に、人は神の法則に従い、
又、神を最高の知恵の王として尊重しなければならない。

神はラッパの音と共に、守護天使達を送り、
地の果てから果てまで、四方から忠実な民を集めるであろう。

いちぢくの木から、このたとえを学びなさい。
その枝から柔らかくなり、葉が出る様になると、
あなた方は夏の近いことを知る。

それと同じ様に、人々はこれら全てを見たならば、
それが戸口に近付いていることを知りなさい。

よくよく言っておく。それは起る
これらの事が全て起るまでは、人類は滅びることはない。

天と地、つまり、宇宙は滅びるが、私の言葉は滅びることはない。
それは創造の掟という、真理の言葉だからである。

これらの全てが起る日、時は誰も知らない
神の守護天使も知らない。私イマヌエルも知らない。
しかし、最大なる知恵を持つ唯一の神は知っている

その唯一の神は、この人類の支配者であり、
名誉と賞賛は、この神に与えられるべきものであり、
また神も、神の上に存在する、

創造の栄光に賞賛を与えるべきである。

人々は神を敬い、神の上に存在する、
最高の創造を認めねばならない
そうすれば、人は真理に適って、正しく行う。』