日本のLINE利用者の

画像動画全データ・LINE Pay取引情報、韓国で保管

LINE子会社「LINEプラス」の社員が

アクセスする権限を持っていた 

 

 

 

国内の月間利用者が8600万人に上る無料通信アプリを運営する「LINE(ライン)」(本社・東京都)が、利用者間でメッセージをやりとりする「トーク」と呼ばれるサービスに投稿されたすべての画像と動画を韓国内のサーバーに保管していることがわかった。同社は、現行のプライバシーポリシー(個人情報に関する指針)ではそのような状況が利用者に十分伝わっていないとして記述を見直す方針で、データも日本国内に移転するとしている。

同社によると、日本国内の利用者が「トーク」でやりとりしたデータのうち、画像や動画のすべてを韓国IT大手ネイバーが所有するサーバーに保管している。そうした運用は2012年ごろに「トーク」で画像や動画を扱うようになって以来、続いているという。

17日の同社の発表によると、韓国のサーバーには画像データなどのほか、スマホ決済「LINE Pay(ペイ)」の取引情報も含まれていた。取引情報には氏名や住所などは含まれないとしている。

このサーバーには、韓国にあるLINEの子会社「LINEプラス」の社員がアクセスする権限を持っていた。アクセス権を持つ社員の数や業務内容、アクセス履歴の有無について、LINEは「調査中」としている。データは複数のサーバーに分散化する特殊な処理がなされ、アクセス権を持つ社員も具体的な画像内容は見られないという。