【シオンの議定書】#13

□日々のバンの必要□政事の諸問題□産業の諸問題□娯楽□遊び場□「真理は一つ」□大問題 
 

 

日々のパンが必要な為に、ゴイムは余儀なく沈黙を続け、我々の従順な召使になっている。


我々の新聞がゴイムの中から選んだ代理人に、公文書であからさまに触れるのは都合の悪い問題を議論する様にさせる。


その間、我々は論議の渦の真中で静かに聞いていて、我々に必要な部分を取り込み、それから公衆に既定事実として提示するのである。


いっそう改善したものを説明するのだから、何人も一度定めた事を撤回せよとは言わない……そして間髪を入れず新聞は世論を新しい問題の方に向けさせる(我々は人民を何か新しいものを求める様にずっと馴らして来たではないか)。


頭が足りない〝運命の小売屋〟達は自分の議論する問題が髪の毛一筋も解っていないという事さえも理解できずに、新問題に飛びついてしまう。


政事の諸問題は、これを考案した大先達、過去何年にも渡って先導してきた人々でなければ、誰も参入できないのである。
 
以上の事からお解りの様に、群集の意見を先導するには、我々の仕組の働きを良くするだけで事足りるのであり、我々が彼等に賛同を求めるのは、あれこれの問題についての我々の行動ではなく言説である事に気付かれるであろう。 

我々は常に、希望に導かれ確信に基いて全ての事業にあたり、公共の福利に奉仕しているのであると公言している。 

厄介になるかも知れない連中に政事の諸問題に首を突っ込ませない様にするのに、我々は政事に代わるものを熱心に勧めている。即ち商工業の問題である。

この分野でなら、どれ程騒いでもよろしい! 

政事に代わって何か没頭できるものがあれば、群集は政治活動の類いから手を放して一服する事に異存はない(政治活動は、ゴイ政府と一戦交えさせる為に、我々が彼等に施した訓練であった)。 


商工業問題においては、我々は政治そっくりの事をやっているかの様に思うように処方してある。

彼等がかかずらわっている事を解き当てさせない様に、我々は娯楽、競技、ゲーム、色事、遊び場をあてがって、更に政事から遠ざける……そのうち、我々は新聞を使って芸術、スポーツなどありとあらゆる種類の競争を始める。

こういう事に関心が向けられれば、我々が彼等と争わなければならない問題から、彼等を完全に遠ざけるだろう。


ますます彼等自身の意見を反映したり形にしたりする事が難しくなるに従って、人民は我々と同じ口調で語る様になる。


なぜならば、我々だけが彼等の考え方に新しい方向付けを示しているからである……もちろん、我々とは表面的には無関係の人々を通じてであるが。
 
我々の政府が承認されると、自由主義者、空想論者の役割は最終的に終る。

その時まで、彼等はたっぷりと我々に奉仕し続けてくれる。

その為に、我々は彼等の頭をあらゆる種類の空疎な内容の空想的理論、今では進歩的と呼ばれる理論の方に引っ張り続けている。


が、我々はゴイムの空っぽ頭を進歩転換させる事に成功した事はなかった。

ゴイムの中には、物質的発明の問題ではない所で進歩を追い求めたところで真理からは遠ざかるばかりだという事が判る人間はいないのである。


なぜなら、真理は一つであり、そこには進歩が入り込む余地はないのである。

進歩、それは誤った推論に基く思想の様なものであり、神の選民であり、真理の保管人である我々の外には何びとも知らない真理を覆い隠すのに役立つ。 

我々の王国が実現した暁には、我々の弁士達は、人類をすったもんださせてきたこの大問題を解義して、我々の慈悲深い支配の下で結着を付けさせるだろう。 

その時になって、これらの人々は一人残らず、幾世紀にも渡り何びとも推測もしなかった政治計画に従って、我々に踊らされていたのだという事を、いったい誰が疑うだろうか。