【シオンの議定書】#04
□共和国の諸段階□非ユダヤ人のメーソン員□自由と信仰□国際産業競争□投機の役割□拝金教徒
どんな共和国も幾つの段階を経る。
その最初は、あちらこちら、右に左に攪乱された盲目の群集の狂瀾が猛威を振るって止まない事から始まる。
次はデモゴギー、詰まり民衆煽動である。
ここから無政府状態が生じ、無政府状態は必然的に専制に向う・・合法的とも明白とも言えない専制、専制の総本山、目には見えず密かに姿を隠し、にも関らず目立ってそれと解る、あれこれの秘密組織の手による専制、その活動は幕の蔭であらゆる代理人の背後で働くだけに、手厳しい事でも平気でやる。
それら代理人達は交代するので、不当に襲われないばかりか、秘密の勢力を効果的に助けている。
しばしば交代するお陰で、長期活動の報酬が節減できるのである。
見えない勢力というものを転覆する位置にあるのは一体誰か?
ここにこそ我々の特徴がある。
非ユダヤ人を入れてあるメーソン員は、我々と我々の目標の前に立てられた屏風として隠密裡に活動するが、我が勢力の活動計画は、その所在すら人民には全く謎に包まれたままにされる。
しかし、自由が神に対する信仰や人類愛に支えられ、平等思想と結び付かないならば無害なものであり、人民の安寧幸福になんら害を与えず、国家経済の中に居場所があってもよろしいが、平等思想は自然法則にもとるものであって、平等思想が一段下の思想である事は動かない処なのである。
この様な信仰をもって、人民が教区の保護のもとにあり、地球に対する神の支配に従う牧師の手に導かれ満足して敬虔に歩んでくれるならいい。
そうでないからこそ、我々は信仰という信仰を蝕み、ゴイムの心から神の摂理と霊魂なるものを引き離し、代わりに損得勘定と物欲を入れる事が絶対不可欠なのである。
ゴイムに考えたり留意観察したりする暇を与えない為には、彼等の気持を工業や商業に向き放しにさせなければならない。
そうしてこそ、国民という国民が利益追求に没頭し、その挙句に彼等の共同の敵に気を留めなくなるだろう。
重ねて述べるが、自由がゴイム社会をきっぱりと崩壊滅亡せんが為には、投機を産業の基礎にしなければならない。
その結果、産業が国土から引き出したものは、幾つかの手を通り抜けて投機に手渡される、即ち、我等が階級に転り込むであろう。
他人よりも優位に立とうとする激烈な闘争と、経済生活に加えられた打撃とは、薄情冷酷極まり無い社会を生み出すだろう、否、既に生み出している。
この様に社会は、政治・宗教等高度のものに対する反発を強めるだろう。
彼等の生き甲斐は唯一、利益、即ち金を集める事である。
彼等は金があれば手に入る物質的喜びを求めて、紛れもなく拝金教徒と化すだろう。
次いで時至れば、高尚な目的の為でも無く、また富を得んが為ですらなく、只々特権ゴイム憎しの為に、ゴイムの下層階級は権力をめぐる我等の競争相手、ゴイムの知識人達に逆らって我等の指導に従うであろう。