西洋占星術の随所に、歴史を通して眺めなければならないことを痛感します。ここでも、どのような違いが生じていたのかを話してみます。
象限という概念があります。第一象限とか、第二象限とか、聞いたことがある人もいらっしゃると思います。これがヘレニズム占星術(初期の占星術)のものと、中世占星術(時代の変遷で変化した占星術)では異なっています。どう異なるのかというと、全ての象限の位置が異なるのです。
アレクサンドリアのパウルスの第七章の記述によると、第一象限はAscからMCまでですよとなっています。そして、そこは男性格なんだよとあります。中世の占星術では、ここは第四象限になります。数字では「4」なのに「男性格」。ず~っと前に違和感を覚えました。1,3,5,9といった奇数がずっと男性格だったのに、象限だけは異なる技術概念だから第二象限と第四象限が男性格なんだと思い込んでいました。
アレクサンドリアのパウルスによる記載
パウルスの書くものには第一象限が男性格だとあります。右回りで記載されています。
アワーマーカーとは、アセンダントのことです。
「第1象限はアワーマーカーからMCまでで男性的である。この象限は上昇であり
東と呼ばれる。これは人生の最初の年代であり、若い世代を意味する。」
また、ハウスに基いて象限を区分するのか、Asc ⇔ MC で区分するのかにも応えてくれていました。同じ節にこうあります。
「MCからアワーマーカーの角度までは東の象限であり、これはオリエンタル
[東]に面する[場所]を表現する。」
アレクサンドリアのパウルスの第七章 ドリアン・ギーゼラー・グリーンバウム訳
日本語訳は、このブログの筆者
ちょっと救われた感がしました。やはり第一象限は男性格でよかったと思った次第。
中世占星術では、プライマリー・ディレクション等の説明で下記のような象限区分をしています。計算方法は過去のものよりも優れています。現代ではコンピューターで計算しますから更に優れています。
中世占星術での象限の区分方法
こういった所は修正が簡単なので、どんどんしていけばいいと考えます。理論的な部分には難しい解釈が存在することも当然のようにあります。

