惑星がネイタル・チャートの中で、どのように表示意義を指し出したり、醸しだしたりするのか、といった原理的な様相を考えてみると、幾つかの視点が在ることに気が付きます。
1つは360度の中のどのサインのどの角度に在るかがあります。もう1つは、どのハウスのどの度数にあるのかがきます。そして構成(アスペクト等)を取ります。
同時に、別の要素として、太陽と月以外の惑星たちは、2つのサイン(ハウス)を支配していることになります。
太陽と月は、1カ所(1つのサイン・ハウス)しか支配をしていないのです。が、これで良しとされてきたのは、太陽と月は、それぞれのフェーズで、絶えず全ての他の6つの惑星たちに影響を与え続けているからでしょう。ですから、ルミナリーズ(太陽と月)は1つのサインだけでも納得できるところです。
これに対してアラビック・パーツの基本は、P.o.フォーチュン(以降、P.o.F)と、P.o.スピリットということになっています。この2つは、ほぼ一日中位置を変えずに昼と夜には場所を入れ替えはしますが、月と同じだけしか進みません。ASCと同じように、サイン位置が刻一刻と異なって行きます。
事実、医療占星術の分野になりますが、P.o.Fが病気の場所を表し、その症状をP.o.Sが示すとした方法が記述されています。つまり、二個一組で働くのです。とすれば、360°に対して2箇所で示すことになります。元々アラビックパーツと言われるものは、現代で言えば共鳴作用を起こす場所のようなもので、太陽と月という最も重要な惑星と、最も重要なポイントASCと関係付けられます。太陽と月とパートとASCの4点で、必ず等脚台形となる四角形ができます。等脚台形の中には2つの同じ長さの線分ができます。古代の占星術師たちが本当に同じ長さの線分が共鳴作用を起こすと考えたかどうかは分かっていませんが、ヘルメス・トリスメギストスが占星術をホロスコープに落とし込んだ時代、ちょうど幾何学が流行っていた時代でした。
ここから、幾何学的な形状が意味している何かを占星術に持ち込んだものと思います。そして、効くかどうかを試したのでしょう。そこで思索をしながら、私たちには思いも及ばない知能で塾考し何かを掴んだのです。と、まぁ、想像なのですが。
P.o.Fにしても、P.o.Sにしても、必ずしもその場所にコンジャンクションしている何かが大事になるわけではありません。ディスポジターとなる、レシーバーとなる惑星が重要なのです。当然、コンジャンクションしているということは、ディスポジターにレシーブされているということですから、P.o.Fにコンジャンクションした惑星は大きな意味を持つことになります。
レシーバーとなる惑星の5つは、別のサインや、イグザルテーションとなるサインがあります。もし、そこに他の惑星たちがあれば、そのサインのロードの査定に従ってその意味が際立つことになります。しかしながら、ディスポジターとなる惑星に依拠するわけですから、その惑星が優位にあってこそになります。つまり、ロッツを観察する場合でも、全ての惑星を査定しておき、把握しておかなければできません。
ロッツは重要ですが、その前に惑星の査定有りきなのです。
したがって、惑星の査定が①最初に来ます。エッセンシャル・ディグニティー、アクシデンタル・ディグニティー、歓喜状態、太陽と月のフェーズでの把握、ハウス位置、等で査定を行います。
