埼玉県深谷市さくらんぼ保育園
木に吊るされたタイヤで遊ぶ
園舎の横の水遊び場で遊ぶ。全身ずぶ濡れ
広大な園庭
大木にたけかけた丸太
子ども達の身長をはるかに超える高さの築山
赤ちゃんが自由に園庭に出られる斜面版
乳児でも上って遊べる水場
毎朝リズム遊びをする広いホール
羊。ボワボワの毛
孔雀。時々羽を広がるそうだ。
子どもの体操用に開発されたロールマット
斎藤公子氏創作のぬいぐるみ
一昨日5日は、保育の聖地、埼玉県深谷市の「さくらんぼ保育園」に見学に行ってきた。
3月に行く予定だったのが、母の葬儀で先延ばしになっていて、やっとスケジュールが合い実現した。
さくらんぼ保育園は、
斎藤公子(1920~2009)さんが1967年に創設した季節保育所が母体となっている。何年もかけて、今の広さの園にしていったそうだ。彼女は長年の保育経験を通した子どもの観察と研究から、通称「さくらんぼ保育」と呼ばれる独特の保育法を編み出した。現在、全国に「さくらんぼ保育」を実践している、あるいは取り入れている保育園がたくさん?ある。
- 裸足保育
- 泥んこ・水遊び
- 人間の進化の過程に沿った運動実践
- 生演奏と歌によるリズム遊び
- 文字を教えない
- 楽器も弾かせない
- テレビを見せない📺
- 携帯に触らせない📱
- 叱る・怒るは一切しない
- 基本的に何でも自由にやらせる
- 強要は一切しない
- 余計な手出し口出しはしない
- ちゃんとさせない
- プラスチック製おもちゃは一切置かない
- 「先生」とは呼ばず、大人も子どもも全てファーストネームで呼び合う(欧米的)etc
現代の子どもたちには困難と思われる事柄もあるが、親御さんに説明して、協力を仰いでいるそうだ。一部の人たちからは、「汚い、野蛮だ、危ない等々」と言われるそうだが、「それが誇りだ」と園長先生。
ビデオ「さくらんぼ坊や」が1980年代に一斉を風靡した。私は10年前に出たビデオ「子どもたちは未来」で初めて出会い、完全に目が点となった。
それが良いか悪いかは、子ども達の顔を見れば分かる。ビデオは撮り用によってなんとでもなる。現場の子ども達はどうなのか?
いたって普通なのだが、どの子も子どもらしく、伸び伸びしており、時にはふざけ、時にはマジに、何に対しても媚びることなく、大人に忖度することなく、こちらの話すことに好奇心旺盛に反応し、堂々と自己主張していた。
お互い全てファーストネームで呼び合うのは、良いとは分かるのだが、ついつい「先生はね、…」といつもの口癖が口をついて出でしまった。
だって欧米はそうだよね! 本当の平等は、名前の呼び方から始めた方がいいかもしれない。「先生」と呼ばれることで、無意識的に偉くなった気分になってしまう。子どもと、お互いファーストネームで呼び合うには、お互いの信頼関係が必要だ。
今回の訪問で、「両生類のハイハイ」(何でこんな分かりづらい呼び名を付けたのか疑問なのだが…)、いわゆるワニ這いのやり方が、違っていたことがわかった。足の親指で蹴られるように練習しなくては💦 股関節と足首の柔軟性が要求される。