身体の左右差を改善する簡単なあべこべワーク | あべこべ体操

あべこべ体操

「あべこべ体操」とは、身体の一部分をあべこべに
動かすと言うフェルデンクライス・メソッド(※)
の特徴的な動きに、その他の体操や健康法を加えて
アレンジした体操です。
気軽に楽しみながら身体の歪みを取り、柔軟性を増
し、肩コリや腰痛を緩和します。

⚫️身体の左右差を改善する簡単なあべこべワーク

ホラ来た!あべこべ体操の北洞誠一です。

私は、自分の身体に左右差があることを見た目で分かるのですが、その差を感覚(筋肉の硬さ、動き)的にもハッキリと分かります。

例えば、「左肩よりも右肩の位置が高い」、「肩甲骨周りの筋肉の凝っている部位が右と左で違う」、「疲れるといつも右腰が痛くなる」etc。

また「歩いていて右足の踵が接地する時に、踵と右股関節にいつもつまったような違和感を感じる」、「右足先の運びが定まらない」etc。

この右脚の違和感はとても気になるので、1万歩プロジェクトで毎日歩く時に、右足裏とか右股関節辺りを、常に気にしながら、感じながら歩いています。

最近、ある動きをしていて、大きな左右差をまた一つ発見しました。

写真1~3のように、うつ伏せになり、頭を持ち上げて左右に回す動きをする際、頭を上げた状態の時に、私の場合、右胸はしっかりと床に押されるのですが、左胸は、右胸とは違って、床をあまり押さず、少し宙に浮いた状態のままです。










よくよく体感をしてみると、左胸全体が固まっており、胸側も背中側もあまり動いていない感じがしました。

これをどう改善(左右均等に近付ける)しようかと考えた時に、一つのアイディアが浮かびました。

4のように、右肘と右膝を曲げる姿勢を取ると、自然に左胸が床に着き、重さがかかります。この姿勢で頭を左右に回す(4、5)と、左胸に重さがかかった状態で頭の動きを続けることが出来ます。








これを何回か繰り返していると、結果的に、今まで動いていなかった左胸全体が動きだします。そして徐々に、左右差が無くなってきました。勿論、これは身体の癖なので、一回やれば良いと言うものではなく、気が付いた時にほんの数分で良いですから、繰り返す必要があります。

今のところ、歩く時の足の左右差はまだ感じますが、以前よりは改善されつつあります。

あべこべ体操の場合、こういったチョットした左右差を利用した動きをパターン化したものが結構あります。

身体と言うのは、頭の天辺から爪先まで、間接的に骨格で繋がっているのは誰でも予想がつきますが、実は身体全体が「筋膜」という膜で繋がっています。ということは、ある部分を動かすことで、身体全体に影響があるのと同時に、ある部分に強ばりやコリがあると、遠く離れた部位の動きがぎこちなくなったりもします。

今現在、痛かったり、凝っていたりする部分の原因が何処にあるかは、身体全体を動かしてみて、全体の動きの左右の違いを改善していくことで、それらの部位の不快が取れたりします。勿論、必ずではありませんが。。。

いずれにしても、長い目で見て、気になる部位にあまりこだわるよりも、身体全体のバランスを整えていく意図を持って、能動的に身体を動かしていくのが、結果的に気になる部位の不快を解消していくのに、近道になると思います。