次に、A先生についての情報も集めてみた。
学生だけでなく、関連科目の先生に授業の後に尋ねてみると
「かの有名なA先生は、この国で一番プライベートレッスンの値段が高い先生だよ。」
と冗談めかして教えてくれた。
ピアノ科の別の友人達にA先生について尋ねると件の5年生と似たような反応、つまり有名な先生だから名前は知っているけど、敷居が高すぎて、自分が習ってみようとは思ったことはなかった、という反応は多かった。
もっと上級生では、
A先生は有名すぎて、門下生が50〜60人もいるため、かなりのレッスンがアシスタントの先生達に任されている。A先生から直接レッスンを受けるチャンスが少ないのがネックなので、自分はもっと直接指導を受けることのできる別の先生にした。
という人もいた。