先生を移ったりしてもいいのだ、と驚いていた折も折、私は同じB先生門下の1学年上の5年生の留学生の2人とお茶した。
すると、彼女達は来年度からB先生からC先生の門下に移ることにしたと言う。
なので、一体全体どうやってピアノの先生を移るのか、その方法を聞いてみた。
彼女達によると、何回かC先生のレッスン見学させてもらって、この先生ならいいかな、と思えたので、門下生にして欲しいとお願いしたら、OKしてもらえたそうだ。
これまで3ヶ月ぐらいかけて、何度かC先生のレッスンに通い、見学させてもらっていたらしい。
そういう話の流れだったので、実は私もB先生から他の先生に移りたいと思っていることを伝えた。
そして、私もそういう風にやってみようかなと言ってみた。
すると、もう試験直前でその年度最後のピアノ科のレッスンは時期的にすべて終わってしまっているから、音楽院で他の先生のレッスンの見学ができないこと、
そのため来年度に先生を変更するための時期はもう逸してしまっていることのことだった。
「そうなんだ。知らなかった…。」
がっかりした私がレイコちゃん達に相談すると、すぐにA先生の電話番号をくれて、
「音楽院のレッスンが終わった今でも大丈夫。
A先生に自宅でのプライベートレッスンを申し込めばいいんだよ。」
とアドバイスをくれた。
A先生のプライベートレッスンは、1レッスン140ユーロということも教えてくれた。
そして、
「プライベートレッスンだからお金かかるけど、日本に比べたらレッスン料も全然安いよー。
プライベートレッスンを受けてみて、相性が良かったら門下生にしてもらえないか頼むといいよ。
とにかく話を聞いてると、香織さんの今の先生はよくないよ。
他に移ったほうがいい。
3人で一緒の門下になれるといいねー。
頑張って!」
と温かく励ましてくれた。