先日仕事帰りにレイトショーで観てきました。
全世界で1500万部売れたミステリーの映画化
『ザリガニの鳴くところ』
この小説については正直知りませんでした。
この手の作品にしてはCMもバンバン流れてたし、公開前にシネコンでもらってきたチラシを見ても面白そうだたんで観てきました。
ストーリーは~
6歳のときに両親に捨てられた少女カイア(デイジー・エドガー=ジョーンズ)。ザリガニが鳴くといわれるアメリカ・ノースカロライナ州の湿地帯でたった一人で育ち、自然から生きる術を学んだのだった。ある日、その湿地帯で青年の変死体が発見され、カイアに殺人の容疑がかけられる。そして、法廷に立った彼女の口から語られたのは、想像を絶する半生だった。
最後まで飽きずに観ることが出来ました。
そしてこの作品はミステリーと言うよりは裁判劇であり、一人の女性の数奇な半生を描いた作品でもあります。
湿地帯と言うと陰鬱なイメージがあったけど、実際にはとても壮大で美しい。
大自然の後継に引き込まれたし、主人公のカイアの身におこった半生は想像を絶する内容で、
自分を残し家族がどんどんと家を出ていき一人になっても懸命に生きる少女の姿が印象的でした。
町の人間が彼女を蔑む中、
幼いころから彼女を見守る雑貨屋の夫婦や兄の友人のテイトといった彼女を見守る人間もいて、孤独であっても不幸じゃない。
そんな彼女に容疑がかかった殺人と、その裁判。
正直、本当に彼女が殺したのかというよりも、湿地帯の自然と共に生きる彼女の話の方が何倍も魅力的で、
犯人なんかどうでもよくなるし、ミステリーとは違うよなと思いながら鑑賞していました。
ラストでそういうことかと思ったけど、
犯人探しではない部分で魅力を感じたミステリーでもありました。
この手の作品、好きです。
静かな作品だけど引き込まれるしおススメです。