医療ドラマで描かれる手術医で
おもに見られる場面といえば、
『診察室では、丁寧に病状を説明してて
手術室では、頼もしく力強い』
そんなとこを想像するけど、
映画とかドラマは、結局は空想。
現実ではあり得ない話が描かれてたりするから、
鵜吞みにしないよう、注意が必要。
実際では、テレビで 新聞で ほかの媒体で
たびたび、医療事故の
「手術ミスで合意が成立するために
○億○千万円の和解金」
とかいう話が報じられる。
医者を信じて治療を受けた
そんな患者にとっては
取り返しのつかない事態。
実は、そもそも医者自身が
「自分なら受けたくない」という手術も
あるというし、
実は手術が必要ない例も、あるという。
受けようとする前に慎重に考えたい
手術の例は、
こんなにある。
㋐ 『すい臓がん』の手術
㋑ 『食道がん』の手術
㋒ 『直腸がん』の手術、内視鏡切除後の 追加切除
㋓ 『早期の乳がん』の手術
㋔ 『腹部大動脈瘤』で “ステントグラフト手術”
㋕ 『脳の動脈瘤』で“コイル塞栓術”
㋖ (65歳以上)“小さな傷でおこなう”ほうの
『心臓弁の交換手術』
㋗ 『胆石』の手術
㋘ “名医”による『人工ひざ関節置換術』
㋙ 『(加齢に伴う)変形性ひざ関節症』に対する
“半月版形成術”
㋚ 『腰椎 椎間板ヘルニア』の“緊急手術”
㋛ (保険が適用されないほうの)
『坐骨神経痛』に対する“レーザー手術”
〈PLDD〉
㋜ 痔の手術
それぞれ用心したい点はというと、
㋐ 『すい臓がん』の手術
【備考】
『すい臓ガン』は、手術をしても しなくても、
5年生存率は、10%ほど
と低いにもかかわらず、
手術をすれば、
『消化機能の低下』と『体力消耗』で
かなり体重が落ちて、
しかも手術をしても、再発率が高いという。
《手術を避ける方法【例】》
・生活習慣(食事、運動、肥満 etc.)の見直し
㋑ 『食道がん』の手術
【備考】
食道ガンは、
「消化器外科手術で、いちばん難易度が高い」
といわれるほど、
執刀医次第な面を持つ。
“食道”と“胃”を
上手につなぎ合わせることができないと、
縫い合わせた部分がはがれやすい。
うまく手術が成功しても、
・食事が困難になる
・発生が難しくなって、周囲と会話がしづらくなる
・最悪の場合、合併症を起こして命の危険
ということが懸念される。
もし手術を受けたいなら、
『執刀医の技量をしっかり見極める』
ということが重要。
《手術を避ける方法【例】》
・化学放射線療法
㋒ 『直腸がん』の手術、
内視鏡切除後の 追加切除
【備考】
内視鏡でガンを切除すると、
想像以上に病変が深いこともある。
その場合、
“リンパ節転移”のリスクが、10%ほど
という。
『10%ほど』はあくまで平均値であって、
悪性度が高そうな病変じゃなければ、
転移してるリスクは、さらに低くなる。
あと、
直腸は、
手術後に、トイレの面を考えると大変で、
追加切除するとなると、
1日に10回以上も
トイレに行かなければならなくなったり
トイレにつくだけでも大変になったり
ということも、あるみたい。
㋓ 『早期の乳がん』の手術
【備考】
男性であっても発生するという『乳がん』。
メスを入れると、見た目が変わるし、
肩こりやら頭痛やらに
悩まされるかもしれないという。
《手術を避ける方法【例】》
・(初期の段階とかで、腫瘍がまだ小さいなら)
ラジオ波焼灼療法
㋔ 『腹部大動脈瘤』で
“ステントグラフト手術”
【備考】
太ももの付け根 の動脈から
カテーテルを入れて手術する方法。
人工血管に、筒状の金属を取り付けて
それを血管に挿入して、
こぶの部分に置いてくる
という手術。
手術痕は小さくて済むけど、
5年ほどで圧力が弱まって、
人工血管が血管の中で浮き上がって、
手術の効果が消えてしまう。
受けても意味がないどころか、
感染症を引き起こして命の危険もある。
まだ余命が長そうなら、提案されても 避けたい。
80歳代以上で、初めて視野に入る治療法。
それよりも、
* 人工血管置換術』のほうが
手術痕は大きくなるけど、
動脈瘤を目視しながら、人工血管を縫い付けて
動脈瘤を処置するから、
将来的に、安心度が高まるという。
㋕ 『脳の動脈瘤』で“コイル塞栓術”
【備考】
破裂を防ぐために、動脈瘤が発生した血管に
コイルを詰める手術法。
副作用で、脳梗塞となって、
まひが残ることもあり得るという。
破裂する確率は、平均1%ほどで低いみたい。
《手術を避ける方法【例】》
・生活習慣(食事、運動、肥満 etc.)の見直し
㋖ (65歳以上)
“小さな傷でおこなう”ほうの
『心臓弁の交換手術』
【備考】
心臓弁を 人工弁に置き換える際は、
胸を大きく切り開いて、見えやすい状態で
おこなうのが基本なものの、
身体への負担を減らすために、
メスで切る範囲を小さくした手術が
提案されることもある。
高齢になるにつれて、手術中に
『人工弁が、冠動脈の入り口をふさいで
心臓が動きにくくなる』
とかいう、想定外の事態が起きやすい。
命の危険を低めるよう、
手術痕が大きい従来の手術を選ぶのが
まだよさそう。
㋗ 『胆石』の手術
【備考】
胆石ができる原因は、
肝臓から出てくる“胆汁”にある。
(ひどい胆のう炎なら、
手術が視野に入るかもしれない。)
《手術を避ける方法【例】》
・薬で治す
・生活習慣の見直し
(胆汁の質を改善するために、脂の摂取を控える etc.)
【 ※ 別な注意点 】
手術のついでに
「…今後、虫垂炎(盲腸)ってなると困る」
という考えで、
“虫垂”を取り除くのも避けたい。
昨今、“虫垂”は、
『腸内細菌の組成を決める司令塔の役割』
をしてる、といわれる。
見聞きした話
「婦人科系の手術で、虫垂をとることが提案される」
という例もあるというけど、
安易に受けないよう、慎重に考えたい。
㋘ “名医”による『人工ひざ関節置換術』
【備考】
人工関節の手術は難しくなくて
5年以上の経験を持つ整形外科医なら、
どの医者が執刀しても、結果は同程度という。
名医といわれても、
・ 実際は手術の一部しか担当してなかったりとか
・ 予約待ちが数ヵ月だとか
というとこもある。
症例数の多い近所の市民病院で、
適度な経験を持つ40歳代ほどの医者に、
手術してもらえばいいみたい。
㋙ 『(加齢に伴う)変形性ひざ関節症』
に対する
“半月版形成術”
【備考】
ひざの痛みで病院に行って、
「半月板が損傷してるから」と
手術をすすめめられた場合、
その場で決断しないよう、用心したい。
セカンドオピニオンを受けたい。
※ 手術しても、再び痛み出して、
結局は、『人工関節』の手術が必要に
なりやすい。
㋚ 『腰椎 椎間板ヘルニア』の“緊急手術”
【備考】
腰椎の椎間板ヘルニアも、
激痛を感じることが多いけど
免疫細胞が ヘルニアを 攻撃してくれるから
3ヵ月ほど様子を見れば、自然に改善するという。
ただ、
・トイレをするための調節する神経が
マヒした場合
・手足とか 首が 動かない場合
となれば、手術するのが好ましい。
㋛ (保険が適用されないほうの)
『坐骨神経痛』に対する“レーザー手術”
〈PLDD〉
【備考】
メスを使わないで日帰りでできるけど、
保険診療じゃなくて“自由診療”となる。
“自由診療”となると、
費用が100万以上かかる例もあって、
万が一、医療事故が発生しても、
公的救済制度が、きちんと受けられない場合もある。
坐骨神経痛では、保険適用の治療が
15万ほどで受けられる。
㋜ 痔の手術
【備考】
痔になる原因の多くは、
食事とか 生活習慣が 問題。
そこを見直して治療するのが先決。
根本的に直さないと、手術をしても
また痔となってしまう。
◆ ◆
手術を受けるなら、
万が一の事態が起きたときに
結果が受け入れられるだけの理解をしたい。
・なぜ、その手術が必要なのか
・問題点の有無
をしっかり考えたい。