昨夜の強風がうそのように、さやかな青空が。
ケイトは二日の休校にやや不満げながらニコと騒いでいる。
その間にベランダの片付けを、っと。
おっと、牛乳パックを乾かそうと外に出しておいたまんまだった・・・
いけない、いけない
とパックを取り上げた瞬間
「あ゛っっ」
パックの蔭にチョコレート色の長めのアーモンド型をした
何やら触角のある・・・彼と目が合ったような気がした。
(死んでる?)やや動いたような。
ここで素敵な彼との出会いであれば
頬は紅潮し、胸は高鳴り・・・なんであろうが、なわけはなく
顔は青ざめ、心拍数は上がり気味、大人なので声も張り上げれず。
とりあえず見なかった事にしよう、とパックを伏せて・・・
時速100キロくらいの気持ちで殺虫剤を取りに行く私。
どうか、彼が去りませんように、と。
彼は弱っていたのか、待ってくれたのか知らないが
そこに留まって、
母さん、一撃しました!
正直、この台風の風の中歯を食いしばって
どこかに居場所はないかとやっと隠れていた気持ちを思うと
やりきれなくもないが
そうは言っちゃいられねえ。
我が家にもどこにも侵入してもらうわけには行かないよ。
ウエッ走った!隣のおばちゃん家に!待てコラっっ!
と、何度か噴霧しました。
うわっ、戻ってきたよ、オイ、再び攻撃!
非常に怪しい動きをしながら、ヒタヒタとお隣へ・・・
母さんスパイダーマンじゃないから、お隣のベランダに侵入できないよ(涙)
きっと長くはないであろうが、ごめんなさい、おばちゃん。
ベランダに亡骸がもし、もしあれば、母さんのせいです。
本当にごめんなさい。
そして彼にもちょっぴりごめんね。
お空の上の仲間と仲良くしてちょうだい。
やっぱり殺生は母さん、苦手だよ。
