徒然にっき-DVC00199.jpg


昼間は
暖かかった雨も


いつもより
早い夜に


冬の
においがして



橙色の街灯や
町の明かりが

雨の
プリズムになって
眩しくて







ひとつの傘で

肩を少しずつ
濡らしながら









ゆっくり
帰ろう









黄金色の
落ち葉の

並木の道を







あたたかく
手をつないで

ふたり
いつまでも










あたたかい
湯気のぬくもりの
しあわせな
ふたりの家へ