風に少し強くなった日差しにあたためられた草はらの端でコートを敷いてバッグを枕に読みかけの本おなかにのせて空を見上げる風はうららかに頬を撫で緑の匂いは鼻をくすぐって虫の羽音が耳をかすめ鳥のさえずりはこころを軽くして目を閉じるとこころは魚になってこの青い空を泳いでいくよあなたの元へ