✎...2017.8.23
\ 28週2日 /
いよいよ
待ちに待った
胎児心臓受診の日。
パパも仕事休んで来てくれて
病院で受付済ませて
呼ばれるのを待つ。
呼ばれて診察室に入ったら
いつもの診察で
使ってるのと変わらへん
エコーの機械と診察台。
若い女医さんで
緊張がちょっと和らぐ。
いつものように
お腹出して寝転んだら
いつもより長いので
しんどくなったら
いつでも言ってください。
他の医師と
色々話しながら進めますので
意味わからないと思いますが
後で全部説明しますね
って言われてエコー開始。
テキパキと進んで
私はエコーの画面見てても
何もわからんから
途中からすごい睡魔。
近くに座ってたパパも
睡魔と戦う。笑
途中で
見るからに医師!って感じの
おっちゃん先生入って来て
二人で何やら話し始める。
英語とか数字とか
色々話してて
確かに何もわからん。
背中痛くなってきたなー
と思ってたら
エコー終了。
10分くらい待ってから
先生のお話。
どうやらおっちゃん先生が
主治医で
小児循環器内科の先生のよう。
自己紹介の後
本題が始まる。
赤ちゃんは心臓病を持って
生まれてきます。
可能性が高いのが
ファロー四徴症です。
心臓病は
100人に1人くらい
生まれてきて
その中で5番目に多い病気です。
100人に1人で5番目に多い...
そこそこ少なくないか!?
って内心思う。
後から聞いたら
パパもそう思ってたそう。笑
その後
心臓の絵を見せてもらいながら
どんな病気かの説明があり
この病院でも100人以上は
手術の経験があります。
ただ問題なのが…
ファロー四徴症以外に
肺動脈弁欠損もあります。
と。
こちらもその後
心臓の絵を見ながら
どういうことが起こっているのか
説明を聞く。
簡単に言うと、
肺動脈の弁がない病気。
(正確には名残りみたいなものだけある)
お腹の中にいる時は
肺呼吸してないので
肺に血液がそんなにいらない。
でも心臓からは
どんどん血液送るので
お腹の中にいる時だけ
肺動脈からもう一つ
血管が出ていて
血液をその血管から
全身に逃している。
肺動脈弁欠損の子は
この血液を逃す血管が
ないことが多いそう。
そうなると
行き場をなくした血液が
肺動脈の中で
洪水を起こして
血管が膨らんでしまっている。
私のお腹の赤ちゃんも
今すでに洪水を
起こしてしまっている状態。
何が問題かと言うと
肺動脈の近くに
気道が通ってるのに
肺動脈が膨らんでるせいで
圧迫されて
気道がしっかりできない
可能性がある。
そうなると
お腹から出た時に
息ができなくなってしまう。
とのこと。
あまりに突然のことで
難しい病名と
今起こってることを
理解するのに精一杯。
弁がないとか、
ファロー四徴症の症状である
心臓に穴が空いてるとか
そういったことは
生まれてから手術で
何とかしてあげれる。
ただ、
気道ができていないとなると
どうにも助けてあげれない。
先生がそう言った時
え?
ってなった。
それは
気道がしっかりできてなくて
息がちゃんとできなかったら
生きられへんってこと??
自然と涙が止まらんくなった。
パパも隣で深刻な顔。
今気道はできてるんですか?
と聞くと、
気道があるのは
確認できています。
でもそれが
きちんとしたものなのかというのは
生まれてみないと
わからないんです。
と。
え...
そんなことある?
こんなに医療が発達してて
まだ1000gほどの赤ちゃんが
心臓病なことがわかって
病名までわかって...
でも気道は
生まれて息をしてみないと
わからない。
そんなことあるんや...
もう涙しか
出てこぉへんかった。
頑張って生まれてきても
出てみれば息ができなくて
生きていかれへんかも
しれないなんて...
そんな可哀想なこと...
今こんなにお腹の中で
元気に動いてるのに...
もし
もし気道ができてて
息がちゃんとできたら
ファロー四徴症の子は
1歳くらいで
手術することが多いそう。
ただ程度によって
もっと早くする場合もある。
将来は運動の制限が
あるかもしれない。
(むしろある可能性が高い)
そんな先のことも
色々聞いてみたけど
生まれるまで何もわからへんし
何もしてあげられへん。
それがもどかしくて
ただただ
涙が止まらへん。
この日は帰ってからも
一人でボーッとしてたら
自然と涙がでてきた。
どうか
気道がしっかりできて
手術が必要でも
生きていける体で
産んであげれますように…